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【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~【祝18万PV達成&123大賞4一次通過!!】  作者: 近衛 愛
第3章 雇われ勇者は、雇い主編

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【雇用№038】雇われ勇者 我が家は今夜は焼肉パーティーその3

 僕は残ったお昼ご飯を食べていた。その隣では、ウェルザさんがお肉のブロックを焼いてだべやすい大きさに切り直す。さらにその隣では、包丁を使えないモニカちゃんが椅子の上に載って、キャベツをちぎったり、トマトのヘタを取っていた。うん、微笑ほほえましい姿でうっとりする。


 チルはというと、再びランニング地獄におちいっていた。なぜか?それは、僕がお肉を入れるための保管用のた樽やツボ、カメを買いに行ってもらったからなんだ。家にあるものだけでは、全て入りきらないことがわかったし、包丁も一本しかないので、チルには肉体強化も含めて、走って買いに行ってもらったのだ。


 さ~~っと、軽く食べ終わったので、僕も焼肉を食べるまえに出来ることをやっておこう。庭に置いてある、大きな石を円状に並び変え、網とフライパンが載せられるようにした。その下には倉庫に置いてある、まきを並べて、準備は出来た。


 本来ならここで、木と木をゴリゴリ手で擦り合わせて、摩擦で発火させるという作業が入るのであろうが、ここは異世界である。そう便利な魔法があるのだ。『ポケットライター』、の魔法で簡単に火がともるのである。


 さて、準備も終わったし次は今回のメインの作業である。みなさん今回が焼肉をすることをメインとして考えてませんか?今回はチル、モニカちゃん、ウェルザさん。そして、僕の魔力容量と魔力自体を上げるのが本来の目的です。


 ということで、実験のためには、正確な数値がいるので、ユーザーインターフェースを出して、魔素の感知モードを起動する。


 画面に紫色の点が沢山表示されるが、非常に見辛みづらいいので、対象を人に設定し、数値で表示されるように変更する。ようやく僕も一ヶ月でここまでこれたわ。マニュアルもない中でやってたから、時間のかかることかかること。でも数値化出来てしまえば、相手の力も、味方の能力もある程度把握できるのでとても便利になりましたよ。


 ま~魔法を使った時に測れるのは魔力容量だけだけども。これを毎日続けて観察すれば、上昇傾向はつかめると思うので、魔猪のお肉がどのくらいの効果を引き出すかがわかるようになるはずだ。出来れば朝一発目に、やっておけば、魔力のほぼ満タンの状態で計測できたのだが、時間なかったし。 


 それに、まだま能力をバレル訳にはいかない。もっとも魔族の襲撃の時に力を出し過ぎたので、グラマン隊長やエルザさん、ガンツさんあたりには何かあると感づかれているかもしれないが。


さて、さっそく計測開始と。

ウェルザさん 魔力容量:2

モニカちゃん 魔力容量:6

チル     魔力容量:6


 さて、僕も計測してみよう。以前は出来なかったが、ユーザーインタフェースを僕の方に向けて操作したら、計測できるのがわかったのだ。


『リュウ  魔力容量:103 』


 前に計測したときは、270はあったのに随分減ったな。今日は魔力を結構、移動やら戦闘、猪の血抜きで使用したもんな。お~~そういえば、『空飛ぶリヤカー』で空中を飛んでる時に、魔力切れたらどうなるんだろう?あれ、でも、発動するのにかかるだけで、維持には周囲の魔素を取り込んで維持しているから大丈夫なのか?


 車のエンジンのバッテリーに置き換えて考えると、始動のエネルギーだけバッテリーの電気が必要で、あとは走りだしたら、自分で電気作って蓄電しているから、同じようなものか。ただ、電気と違うのは、周囲の魔素を取り込んでいるから、環境の魔素濃度による影響が、どの程度でるのかわかってないんだよね。やっぱりこれも要テストしないと厳しい案件だな。しばらくは、安全にちょっと高いとこ位に飛ぶのにしておこう。


「リュウさん準備出来ましたよ」


「お兄ちゃん。モニカも沢山お野菜準備したよ~~」


「は~~っ、は~~っ、リュウ兄ちゃん頼まれてた。ツボ必要分運んできたよ」

「みんなちょうど準備が終わったんだね。なら今からバーベキューを始めよう」


 お肉を焼きだしたら、上の表面から肉汁がでて、じゅっと薪に落ちる芳しい音が聞こえる。もう、みんな食べる食べる。ロースもヒレもバラも美味しそうに食べていく。


 モニカちゃんは果物がいいって言ってたけど、ロースを食べたら目の色変えて、焼いて食べ始めたよ。ウェルザさんも黙黙と焼いて食べている。チルは、自分の好みのお肉だけをひたすら焼いて、頬ばって食べている。


 美味しい食事は楽しい食事。楽しい食事は会話のある食事だと思っていたが。違ったね。美味しすぎると、言葉を発しなくなって、ただただ食材の一点のみに集中するんだ。あれだ、あれ、蟹を食べるのと同じような理屈だ。身をほじるのに、一生懸命になり雑音が聞こえなくなるのだ。


 しかし、なんだね。ホルモンの部分は誰も手に取ってもくれないんだね。ウェルザさんも気持ち悪がって、細かく切ってくれなくて、結局僕が切ったし……。いいもん、自分で全部食べるもん……


 は~美味しい、テールも、ヒレも、サーロインも上手い。地球だと、ここまでの質の高いものは食べられなかったな。お財布の事情がかんばしくなくて、スーパーの特売焼肉セットを実家で食べるのがせきの山だったし。


 これだけを切り取ってみると、『異世界サイコー』って感じだわ。願わくばここに白米と焼肉のタレがあれば言う事なしなんだけどね。麦飯でも悪くはない。悪くはないのだが日本人にとって、米とは長い付き合いのある親友である。その米やミソ、醤油がないのは非常に寂しく感じるな~


 そろそろみんなお腹一杯になったみたいだ。ちょっと手洗いで抜けた時に魔力感知で確認してみたが、数値に変更はなかった。ふむ、胃に入っただけではダメなのか?消化して、吸収してからでないと確認はできないか。ま~効果は明日の朝には少しは確認できるだろう。


「は~美味しかった。みんなにも喜んでもらえたし、焼肉は成功だな」


「は~もうお腹一杯、流石にもう食べれないよ~~」


「モニカも」


「私もです」


「みんな満足いくまで食べられたようだね。美味しかったかい」


「「「美味しかった(よ)(です)」」」


「うむ、いい返事が聞けてお兄さんは嬉しいよ。明日の夜も焼肉ではないけど、お肉を使った料理でウェルザさんお願いしますね。お昼はみんなの好みに合わせるよ。で、この量がなくなるまで、一週間くらいはお肉料理だ。」


「「「やった~~~、明日も食べられる」」」

お読み頂きありがとうございます。


少しでも面白い、続きが読みたいと思いましたら、

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リュウを地球に一刻も早く愛ちゃんのとこへ戻すために皆さんのパワーをお貸しください。

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