【雇用№024】雇われ勇者 勇者に売る武器はない!!ってほどの売れ行きでした
「マインちゃ~~ん。こんにちは。 長らく身に来れなかった防具とこっちのチルの武器を買いに来たよ」
と武器屋の中に入って、見渡してみるが……
おかしい、人気はもともと前回来たた時と同じでない……
しかし、前は所せ狭しと、陳列してあった武器や防具の数々がなくなっていた。ぽつんぽつんといくつかおいてあるだけになっている。
「え~~~っと、入ってきたきりでなんだけど、これはいったいどういう状況ですか?前においてあった武器や防具がなくて、がらんがらんの状態だけど。まさか僕が知らないうちに50%OFFの閉店セールをやってたりとかしたの?」
「あっ、リュウさんいらっしゃいませ~~~。」
と明るいが、ちょっとへばっているような笑顔だ。
「実はついさっきまで、警備隊の方や、町の男の人たちがわんさか来てたんです。昨日ってほら、魔族の襲撃があって大変だったじゃないですか。来た人たちの大半は武器や、防具が破損したんです。その交換のため、買いに来たんですよ。朝のお店の開始からずっとさっきまでお客さんの相手してたのでへとへとです。なのでリュウさんに言うのは心苦しいのですが、今おいてある武器と防具で全部です。」
「えっ、あんなに一杯あったものがほとんど売れてしまったの?いや~も、っと早くくるべきだったか。まさかなくなるとはな~。どんなものが残っているの」
「ええと、残っているのは、
バイキングヘルメットが一つ
ミスリルの長剣が1本
精霊樹の小刀(木刀)が1本
キリングダガーが5本
フルアーマーが1個
ぬんちゃくが1個(鉄製)
小盾(木製)が1個 ですね。」
「武器の扱いが難しかったり、射程距離が短いものが人気ないみたいです。高所にいる相手が多いので、弓に関してのご質問が多かったです。欲しいのはチルさんとリュウさんですよね。今いった中だと、チルさんはダガー系の武器と小盾がいいかと思います。重量もそれほどありませんんし、女性にも扱いやすいですよ。リュウさんは、残念ながらありませんね。ミスリルの長剣だと、筋力不足で装備できないですし。同じ理由でフルアーマーも同様ですね。」
「そうか、チル。それでいいか持って確認してみてくれる。」
「はいっ、ダガーは……」
と軽く右手にもって、あたりに人がいないのを確認して、前後左右に振り回してみる。終わったら、小盾を装備して、同じくダガーを振り回す。
「リュウ兄ちゃんどっちも装備できたよ。盾はもしかしたら、長時間は持っているのが難しいかもだけど。あと、長距離用にやっぱり弓が欲しいかな。」
「なら、ダガー*2本と精霊樹の小刀、盾をもらおう。いくらだい?」
「ありがとうございます。5万*2本と10万と、3万で合計は23万ループになります。」
「うん、いい値段だ。ではこれで」
「ありがとうございます。あと欲しいものあれば時間がかかりますけど、私のお爺ちゃんが作りますよ。」
「あっ、注文も出来るんだ。それなら、チルがもって引ける感じの中弓を1本。弓矢を1000本。ガンツさんが着込んでた鎖帷子を僕とチル用に2着。なるべく軽めにお願いします。納期と価格はどれほどになりそう?」
「そうですね。お二人ともちょっとこちらに来て採寸させてください。」
といって、入口からは見えない所で、身体のサイズを採寸された。女性に採寸されるって、小学校の健康診断以来だよ。あっ、もちろんチルが採寸の時は席をはずしましたよ。
スリーサイズとか聞きたいけど、マナー違反だし、これからの信頼ある仲間だもんね。弓と矢も試作用のものをいくつか手にとって、どれが扱いやすいかを確かめていく。
「はい、お二人とも採寸のご協力ありがとうございます。お見積り金額は、
鎖帷子2着で40万
弓矢小弓 10万
(中弓は身長的に難しいものがありました)
弓矢 1000*500ループ=50万ループ。
合計 で100万ループになります。
オーダーメイドなので、お支払いは前金で頂いてます。」
「うっわ~~~いい値段するね。オーダーメイドさすがだわ。ごめんちょっと予算オーバーだわ。弓矢は100本に変更で。はい、前払いで55万ループでお願いしまする。」
「毎度ありがとうございます。製作には時間がかかります。全部一遍の納品だと、ものすご~~く、納期がかかりますが部分納品にしますか?」
「そうだね。鎖帷子を優先で弓矢は後でお願いします。納期は大体どれくらい?」
「ちょっと失礼しますね。今の製作状況がこうなので・・・・。 お爺ちゃんがメインで作って、私が手伝うから・・・」
マインちゃんが聞こえないような声で考えながらしゃべっている。
「お待たせしました。納期は、鎖帷子2着が2週間。弓矢がそれから2週間後になります」
「了解。なら、それでお願いします。」
「では、またそのころに取にくるよ。」
「ありがとうございます。」
武器屋を出ると、結構時間が経っていた。まずいですよ。エルザさんにお昼お願いしてたのに、遅れてしまう。
「チル、お昼が冷めてしまうから。急いで戻るぞ。今買ったものは、走るときには重いから僕がもっていくよ。」
「リュウ兄ちゃんありがとう。これお願いね」
と言って、チルは買ってもらった武器と盾をリュウに渡した。
「よし、いくぞ」
二人は屋敷に向かって駆け出した。
「でもよかったの?リュウ兄ちゃん。あんなに買ってもらって。私の宿屋の時の1ヶ月の給金の50倍近くあったよ。」
「うん、チルの戦力強化をするのはリーダーの務めだからね。 安心していいよ。この前の襲撃の報酬があったから。それに今回の分の報酬も同じくらいあるだろうしね」
「そうなんだ~~よかったよ。てっきり借金で買わされるのかと思ったよ。リュウ兄ちゃんならそんなことはないと思うけど、もしかしたらもしかしたで、借金の方に性的要求をされるのかも知れないと思ったんだよ。」
「まさか、年齢の足りないお子様相手にそんな非人道的な要求はしないよ。あっ、別にウェルザさん相手でもしないからな。仕事の業務での貸し出し扱いにするよ」
「は~思ってた通りの人でよかったよ。リュウ兄ちゃんずっとついていくよ」
と話しているうちに屋敷ついた。
「「たっだいま~」」
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