【雇用№001】雇われ勇者 旅立ち
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「ようこそ参られた勇者よ。我はこの地方の王 コッペルヘルグ3世である。女神に対価を差し出して、其方をこの地へと召喚して頂いた。女神よりご説明があったかと思うが、魔王が現れ、現在人類は魔族と全面戦争を行なっている。其方には、是非魔王の元へ赴き討伐して頂きたい。」
「この地を旅立つにあたり、お渡ししたいものがある。
大臣!例のものを渡してくれ。」
「はい、王様。」
と大臣はせかせかと金の宝箱を雇われ勇者の元へ持ってくる。
「こちらが勇者様にお渡しするものとなっております。中をご確認ください。」
勇者は、宝箱を開けた。
中には、かしの木の棒
Tシャツ
短パン
木の靴
鍋の蓋
50ループ
布の袋
携帯食料 2つ
が入っていた。勇者はびっくりする。
(どこの昭和の勇者のクエストだ!!)
(人を異世界から召喚して、おいて、なぜこんなものしか用意しない!これで魔王倒せとかふざけてるにも程があるだろ!!)
龍王は、来る前に確認しておいた特殊スキル:【魔女の一撃】を発動した。
王様と大臣は、ぎっくり腰となり、床に倒れた。
2人はピクピクしている。。。。
「王様どうなされましたか?」
龍王は平然と王様と大臣に声をかける。
王は
「どうやら持病のぎっくり腰になったみたいじゃ、勇者よ誠に申し訳ない。
全面戦争中ゆえ、予算が全くかけられなんだ。本来なら、家宝の装備と勇敢な僧侶と魔法使いもつける必要があるのだが、出払っておって事務官しかおらん。」
「勇者には、自分で強くなってもらうしかない。幸いなことに、うちの領土は、魔王の地から離れておる。魔族の配下のモンスターもこのあたりは弱い尖兵やノラくらいしかおらん。レベルを上げ、スキルを上げ、少しずつ領土を平和にしてくれ。領地を平和にした暁には、城からささやかながら褒賞をだそう。
其方の行く末を楽しみにしておる。
では、ぎっくり腰のため、話はここまでだ。
旅立て勇者よ!!」
王様は、床に寝そべりながら、高圧的に言い放った。
勇者は驚いてびっくりした。
そして、屈強な文官3人に、体を持ち上げられ、城の外に出された。
城門は、『がっしゃーん』と閉ざされた。
(いやいや、昭和のロープレでももう少し対応はマシですよ。テンプレ勇者なんて大嫌いだ!!)
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勇者は、夜まで待ち、城へ忍び込んだ。
食堂へいくと、王の晩餐の残り物が置いてあった。
(なんだ、やっぱり予算がないといいながら、豪勢なものを食ってるじゃないか。テンプレ勇者だと、この後、各部屋の宝箱とタンスとツボを漁って初期の投資物の確保だな。流石にバレるとまずいだろうから、こっそりやるとしよう。)
と勇者は、忍び足で、各部屋を巡り、
・100万ループ、
・鉄の剣
・皮の鎧、
・シミのついたブリーフ
・エッチな下着
・王冠
を手に入れた。
装備としては、大分しんみりしてるがもらった装備からすればだいぶましだろ。
軍資金も手に入れたので、見つかる前に旅へと出かけさせてもらおうか。
かくして、勇者は、城を旅立つのであった。
テンプレ勇者なんて大嫌いだ。もっとチートで、ハーレムで、ちやほやする異世界召喚にして下さい。
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