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【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~【祝18万PV達成&123大賞4一次通過!!】  作者: 近衛 愛
第2章 魔族襲撃編

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【雇用№015】雇われ勇者 魔族襲来 再び どうにもならない一日

失礼しました。一定の期間、15話と16話、17話と18話が同じ話で投稿してしまっていたようです。8月17日内容確認の上修正致しました。ご報告頂いた方大変ありがとうございます。


不備等ありましたらご連絡頂けると大変助かります。

ここまで読んでくれた皆様大変ありがとうございます。

 ええ~い考えていても仕方ない。


「すいませ~ん。襲われている人のとこに向かいますので、ポーション2本ここに置いておきます。必要な方に使ってあげて下さい。重傷者優先で!!」


 と大声で叫んで、なけなしの青ポーション2本を地面に置いていく。人命は大切だ、これから怪我でなくなりそうな命、魔族に襲われていなくなるかもしれない人。 優先順位なんかは本当はつけたくないけど、宿屋にはお世話になったチルがいる。目の前の知らない人よりも、これから襲われるであろう知っている親しい人を助けたい。


 そんな僕は、勇者なんかにはとてもじゃないけど、なれないと思う。大儀のために、親しい人を犠牲するなんて僕には出来ない。もし、チルが怪我をしていると思うと、ポーションも本来手元に置いておきたい。置きたいけど、目の前の人も見捨てられない。


 どうしようもない葛藤かっとうがリュウをさいなむ。 考える時間も惜しい。前に進もう。


『疾風』


 またしても、風のように速くなったリュウは、襲撃されて慌てふためく町を、恐怖の声を上げて逃げ惑う人々の中を駆け抜けて、宿屋へと走っていく。なにも聞こえない。偽善に走るまいとする心が外部の音を遮断する。考えることは親しい人の安否のみ。


 間にあえ、間に合ってくれ。息も切れ切れになりながら走る。宿屋につくと、チル、おかみさん、どこかのおじさんがデーモン3匹、インプ4匹に囲まれている所だった。


 周りに町の警備をしている人らが、応戦はしている。デーモンの死体が2体、インプの死体が6体あり、善戦しているようだが。警備の人にも負傷者が3名ほどでている。


 どうする?『ヒートショック』で片づけるか?でも分散して襲ってこられたら、正直、どうにもならなくなる。一匹は当てることが出来ても、デーモン相手だと貫通性が低いから複数相手じゃ厳しい。親しい人を守りながら、自分の身をもって戦う?無理だわ。


 幸い空中にいるし『フレイムガトリング』で一斉掃射するか?それも厳しい。火の玉が落ちて、もしあたったらと思うとそんな危険はおかせない。


 どうするどうする?敵との距離はまだまだ空いている。こっちに方向転換して襲ってくるまでに時間もある。さっきと一緒で、まずは庇護対象を守ることにしよう。

 魔法を放つと、こっちに攻撃してきそうだが……


 考えるのは後にしよう。出来ること。やれることを瞬間瞬間で判断して実行していくだけだ!!


『アースシールド』4連発


『ガン、ガン、ガン、ガン』


 今度は、スキマを空けて4方向に配置した。隙間なく配置すると、3人まとめて収納が難しいからね。


 攻撃しようとしていた、デーモンやインプが一部の爪が土壁にあたるが、突進しているわけではないので、倒れたりはしなかった。攻撃に参加せず上で旋回していたデーモンに僕の存在が見つかった。


『キツキキ―ッ』


 僕の方を指さしデーモンの一人が叫んだ。どうやらあいつが指示役のようだ。僕の方にインプ2匹とデーモン1匹が飛んでくる。他のやつは警備隊が抑えてくれているようだ。


 なんで、僕のとこに3匹も来るんだよ。おかしいだろ。お願いだから一匹ずつにしてよ。あ~~~も~~想定外だ。やっぱり考えて動けばよかった。突進してくるから、土壁生成で対応したいけど、3匹じゃ、1体しか嵌められないし。避けてこられたら、長刀での回避も難しい。


 デーモンが一体にインプが2体か……インプ相手なら、『ヒートショック』で貫通・切断が出来る。2体一遍にいけるかどうかわからないけど、それしかない。


『ヒートショック』


 向かってくるインプを指さし、熱線を放つ。


 インプの一匹目には上手いこと、頭を直撃し、倒すことができた。2匹目は、左方向にいる。その間にデーモンもいるがかまうもんかやってしまえ。2匹目のインプ目がけて指先を切るように動かす。


 熱線が移動し、デーモンの足に当たったが、切断することもなく、表面を焦がして、横切っていく。インプが驚き、回避行動をとろうとした。上に逃げようと、上昇しようとするが、指先をインプの動きに合わせて動かしていく。インプの足と羽を一部切断したとこで、『ヒートショック』の魔法が終わった。


 仕留めは出来なかったけど、戦力は削った。まずは上々。後は目の前に飛んできているデーモンをなんとかできれば……


 今回も、長刀の払い回しで、デーモンの軌道を変えたかったが、熱線を放った直後のため、動作が遅れた。長刀の先端にデーモンの爪が衝突してきた。


 慌てて、熱線を使用していた手を長刀に添える。が、少し遅く長刀が弾き飛ばされて、手の届かない所へ飛んで行ってしまった。


 片方の手だけでは、衝撃を受け止めきれなかった。僕自身も衝撃を受けてしまったため、直撃は避けられたが、後ろに倒れてしまった。デーモンは僕のいた所を通過し、空中に飛び上がっていた。


 ピンチだ!!体勢も悪く、魔族に特攻のある長刀まで、なくなってしまった。どうする?リュウ?


お読み頂きありがとうございます。


少しでも面白い、続きが読みたいと思いましたら、

ブックマークや評価☆☆☆☆☆を付けて頂けると今後の励みになります。

ぜひ、応援お願いします。


リュウを地球に一刻も早く愛ちゃんのとこへ戻すために皆さんのパワーをお貸しください。

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