第5章 誘拐逃走車を追え!
有森と山本が乗ったカリーナの覆面パトカーは、オースターを追跡した。
「警視403から警視庁。」
「警視庁ですどうぞ。」
「誘拐犯の車を発見、現在追跡中。」
「了解、逃走車の特徴願いたい。」
「車は白の日産・オースター、ナンバー足立35つの22-18、マル被は20代後半の男性。」
「了解、追跡を続行せよ。」
「警視403、了解。」
有森は、マイクで停車を求めた。
「前のオースター止まりなさい、前のオースター止まりなさい。」
オースターは、猛スピードあげた。
「緊急車両左折します、緊急車両左折します。」
白のオースターは、交差点に差し掛かったら信号が赤に変わっていた。
「うぁぁぁ。」
白のオースターは、2台の車に追突し電柱に衝突した。
「ちくしょー、逃げるか。」
男は、車から降りて逃走していった。
「待ちなさい。」
有森は、オースターに乗った男を追った。
「あれ、子供が乗っていないぞ。」
「えっ、本当。」
「どこへ消えたんだ、裕一君は。」
後部座席を見たが、裕一君は乗ってなかった。
「まさか、犯人と一緒に。」
「ああ。」
そこへ、銀の70マークⅡの覆面パトカーが到着した。
「おい、犯人は。」
「車を乗り捨てて逃走しました。」
「そうか。」
「で、白のオースターは。」
「ナンバーを紹介した結果、盗難車でした。」
「盗難車か。」
「誘拐犯は、盗難車を事故らせ、別の車に乗り換えた。」
「ええ、その可能性もありますね。」
山本と有森は、裕一の捜索をした。