チキチキ!!なぜなに現代異世界クエッション!! 後編
時間かかった
「ほれっ飲み物持って来たぞ」
俺は下から持ってきたコーラをフィリアに差しだした
「あっありがとうございます・・真っ黒ですね・・」
まあその反応は読めていた
「まあ物は試し甘くて美味しいぞ?」
俺は内心この子がどういう風にコーラに反応するのかが気になる
だがまだだまだニヤけるな
「そうなんですか?それではいただきますね?」
フィリアがコーラに口を付けコクコクと飲むと
「ケホッケホッ!隼人さん!何なのですかこれ!?
なんかシュワシュワしてむせてしまいました!」
俺はその姿ツボに入ってしまい声にならない笑い声を上げお腹を抑え
笑う。その姿にフィリアは俺がワザとこの飲み物を持ってきた事を
悟り。
「も〜!隼人さん!ワザとこの飲み物を持ってきましたね」
「くくっ悪い悪い最初に炭酸飲料を飲む人の反応ってどんな物なのかって
言うのが見たくてな」
「酷いです!でも美味しいからなんか癪です・・ケプッ!」
フィリアはコーラにより込み上げてきたゲップを我慢できず出してしまい
今度は恥ずかしさで顔を真っ赤にする
それをみて俺は萌えと笑いが込み上げてきてまた
フィリアの可愛らしい怒りを買うのだった。
「はあ~笑った笑った気を取り直してクエスチョンに戻るぞ~」
だがフィリアはすっかり拗ねてしまったようで
なんだかんだいって飲み切ったコーラを尻目に
そっぽを向いてしまっている
少しからかいすぎてしまったか
こんな時はお菓子で釣るのが効果的だと昨日の一件で気づいた俺は早速釣りにかかる
「いや~フィリアが続けてくれればお菓子をだそうかな~っとおもってたんだけどな~(棒)」
やはりというべきかフィリアはお菓子という言葉に体がピクッっと反応する
「とびきり美味しいチョコのお菓子なんだけどな~(棒)」
「隼人さん・・お菓子は有難く受け取ろうと思います・・ですがその前に
私に言うことがあるのではないですか?」
作戦失敗ですね・・わかります( ^ω^)・・
「すいませんですた!つい調子に乗りました新鮮な反応をするフィリアを見て
楽しんでました!」
膨れっ面なフィリアが続けて言う
「私だって女の子なのですから、恥ずかしいのですよ?
ましてや男性にあんなはしたない所を見られるなんて・・」
こっちを少し恨めしそうに見るフィリアに俺は
「でも・・ほらフィリアのゲップもケプッって感じで可愛かったしさ」
「余計はずかしいです!」
「すいません!」
「お菓子もう一つ下さいそしたら許します・・」
「ははぁ!!仰せのままに姫様!」
女の子はそんなに単純じゃないそうですby隼人
「それではっと!アーティファクトについてだ」
「アーティファクトはですね・・はむっはむ」
「食ってからでいいぞ」
「ごくんっアーティファクトは契約精霊と契約していた精霊術師の遺品に
契約精霊が自らを同化させたものです。」
「同化?それじゃあアーティファクトには精霊がいるってことか?」
「そうとも言えますしそうとも言えないのです
つまりは契約精霊が契約主と死を共にする事を選んだ精霊が選ぶ一つの道です
だからアーティファクトになった精霊には意思は存在しないのです。」
「確か契約精霊と契約している少ないんだったよな?」
「はいだからこそアーティファクトが生まれる程の絆を築いた精霊術師は
本当に希少な存在です。」
「フィリアが持っているアーティファクトってまさか滅茶苦茶希少品だったり?」
「はいこれは稀代の精霊奇術師として名を遺した精霊術師が
持っていた物でファラがとある方に譲り受けたらしいのですが・・」
ファラさんなにものよ!
フィリア母替わりで侍女で工作員で契約精霊術師(転移)(希少)
どんな侍女だよ!
「それじゃあアーティファクトはあまり手に入らない物って事でいいか?」
「それで大丈夫ですよ」
「次は精霊について詳しく教えてほしい」
「精霊ですね?精霊はありとあらゆる場所に存在します
ここには私についてきた何匹かの微精霊のみですが・・」
「微精霊?普通の精霊とは違うのか?」
「精霊には人と契約せずに空間を漂っているものを微精霊といい
人と契約し形をなした物が精霊と呼びます。でも大体は精霊で統一されてしまうのですが・・」
「形をなすってどういう事なんだ?」
「契約した精霊は契約主のマナを食べてその存在を高位の者とします。
精霊はそのマナの質によって姿を変えます。」
「ヘ~姿って俺らにも見えんの?」
「視界にマナを通して視れば精霊は目視することができます。」
「ほ~どんなものか見てみてえな
人みたいなのか?」
「精霊が人型をとるのは契約主との強い繋がりを築き上げた証です
人型をとった精霊は人の様に喋り考えますし、普通の精霊とは別次元の力を持ちます。
固有術の幅が広がり様々な力の使い方ができるそうです。
それだけではなく固有術以外にも固有の力を持つみたいです。
といっても人型精霊と契約していたとされるのは
伝説の勇者ダン様や巫女アクレシア様、他にもいますが
歴史上でまだ20人ほどとされています。」
「アーティファクトってまさか世界に20個しかないの?」
「まあそうなりますね・・・」
「超貴重品じゃねぇかよ
ホントファラさんなにものよ!」
「私も最初渡された時には驚かされました。なんせ国宝クラスの物ですから
我が国は2つのアーティファクトが保管されています。
一つは勇者ダンが使用していた剣です。切った物を中から炸裂させる力を持ちます。
2つ目は巫女アクレシアが勇者から贈られた髪飾りです
籠めたマナに準じて強力な召喚、転移などができます。非常に残念なことですがこれにより今代の勇者は召喚されてしまいました。皮肉なものです
世界を救い愛するものへのプロポーズで使われた贈り物を
数多の犠牲で絞り出したマナで他国を侵略する兵器の召喚に使われるなど」
「ちょっと待った!フィリアそれがあればまたフィリアはあっちに召喚させられてしまうんじゃねぇか?」
「それはとてもじゃないですけど無理ですね
こちら側へ繋げるだけでも膨大すぎる量のマナが必要ですし
こちらへ繋げる方法が今回はありません
転移召喚はかなり大雑把にしか条件を指定できないのです。
例えば向こうで一番強い人のような大まかな物事を条件に召喚するので
特定の誰かという感じで召喚するのは不可能に近いです」
「でもフィリアがこっちに来た時って
ファラさん一人だけでこっちに転移させたんだろ?」
「あれはおそらくですが固有術だと思います
どうやって異界へと繋ぐ扉を作ったかは不明ですが・・」
「それじゃあ話をまとめるけどいいか?
アーティファクトは貴重な品で世界に20個しかない
精霊は微精霊から精霊に精霊は精霊から人型精霊に変わり
人型精霊になると特殊な能力と意思を持つ
フィリアは王国にある巫女のアーティファクトで召喚されてしまう
危険性は低い
こんな所か?」
「それで大丈夫です」
「それじゃあフィリアから俺に質問することはないか?」
「隼人さんっておいくつなんですか?」
「今年で25だな・・んで?」
「25歳だったのですか!?随分若くお見えしたので」
「日本人は若く見られるらしいからな」
「次はですね・・何故私を家族の方に見られると不味いのですか?」
「日本にはなとても恐ろしい法律が存在するのだ・・
それのせいとまでは言わないが色々な事件が重なってな
幼い少女の近くに血縁関係の無い男性がそばにいると真っ先に疑われ
もしそれが血縁関係及びその少女の親など確認が取れない場合
牢屋行きが決定する恐ろしい法律さ」
「??どの様な事件なのですか?」
「フィリア?世の中には聞いてはいけないことが
あるのだ分かってくれ分かってくださいお願いします!」
(少女援交とかそんな生々しい話をこの子にできるか!
罪悪感とか背徳感で死ぬわ!!」
「え~と・・はい聞かないことにします」
「ほっ!まあそんな感じで家族に君を紹介しようにも
君の見た目などやこの世界で身元を証明できる
物がないから下手を打つとの国籍不明の少女を家に軟禁していたとかで
俺の方が犯罪者になりかねないってことよ」
「何故ですか?何故犯罪者の烙印を押されてしまうのに
私を匿ってくれるのですか?」
若干声が震えているのがわかる
「そうだな・・一つはフィリアを見た時
もう有り得ないと断定してしまった世界があることをしったから
二つは俺の性分だな
3つ目はフィリアだったからだな・・」
(はい俺めっちゃ臭いこといった!!死にて~)
「私だったからですか?」
「ああ・・これが乱暴なおっさんや気取った男とか
そんなのが来ていたら叩き出してたな」
「なんか少し照れちゃいます・・」
そういう純真っていうか
まだあって間もない俺みたいな奴を信頼してくれている
フィリアだからこそ放っておけないのだ
「まあ・・敢えていうならば
フィリアとの出会いは俺の中でも衝撃的だったんだよ
もう多分二度とない衝撃だ」
「私も隼人さんに会えたことは
私にとってとても幸運で
そして今私は今隼人さんに会えたことをすごく嬉しいと感じてます
改めてお願いしてもよろしいでしょうか?
私を隼人さんのお家に置いてください
よろしくお願いします!」
「ああ!これからよろしくな!フィリア!」
「質問は終わり!じゃっ
フィリア!国語のお勉強だ
覚悟はいいか?俺はできてる」
日本で生きていくには必須だろ日本語・・
次は年始に書きます