フィリアのシャワーとこれからと
投稿遅れました
隣をトボトボと歩くフィリアとの沈黙が重い
気にはするなといったが責任感が強そうな子だから
さっきの迷子の件は割と応えたのだろう
現在の時間は18時半この時間ならまだ家に帰ってから
フィリアを風呂に入れてご飯を食べさてからでも十分に親が
帰ってくる時間にも余裕がある
このしょげてる少女に甘いお菓子でも買って元気を出してもらわねば
俺が死ぬ罪悪感的な意味で
「あのさ・・・フィリア美味しいお菓子でも食べないか?この近くに美味しいシュークリームを売ってるお店があるから一緒にいこうぜ?」
フィリアがピクッと反応する
「シュークリーム?ですか?」
食いついた!
俺は捲し立てるようにシュークリームの素晴らしさをフィリアに説明する
「ああ!シュークリームだ外の生地はフワフワで中のクリームはトロトロで
甘くて美味しいぞ!どうだ?食べてみたくないか?」
どうだ俺のセールストークは!!
「え・・と色々買って戴いたのにその様な物まで戴くなんて申し訳ないです」
だがフィリアはこれから居候させてもらう都合上あまり贅沢をいってはいけないと思っているのだろう。
だが残念ながら今の俺にはそんな逃げ言葉は通用しない!
「俺が食べたいんだよだからいこうぜ!」っと
彼女の手をとって歩き出した。
フィリアと俺は家の近くにある洋菓子店に来た
少し前まで落ち込んでいたフィリアは今は陳列されている
お菓子に見入っていて大変微笑ましい光景が見える、出発の時のあれは何だこれは何だとお菓子をやケーキを見ては
俺に問いかけてくる彼女に犬のしっぽが生えていたら千切れる程左右に振っているだろうその光景を頭に思い浮かべたらなんか萌えた。
そんなご機嫌なフィリアにシュークリームを渡すと
どう食べていいかわからなかったのか
シュークリームの包装紙を色々な視点から確認している
だから俺は手本に包装紙を半分めくりシュークリームにかぶりつく
うん!やっぱりここのは旨い!
それをみていたフィリアも真似をしてシュークリームを口に咥えた瞬間
フィリアは大きくクリクリした目を見開いて
その甘さを味わう
「隼人さん!シュークリームすごくおいしいです!私こんなに美味しいもの
初めて食べました!」
鼻の頭にクリームをくっつけ咲いたような笑顔で俺に報告してくる。
「うまいだろ!ここのシュークリームは俺のお気に入りなんだ!」
「はいっ!私も凄く気に入っちゃいました!」
もう彼女の顔にはさっきの様な曇った顔ではなくなり
とても嬉しそうにしている。甘いもので機嫌をよくする戦法は成功したな
(でもこれ客観的に見たら不味い絵面じゃね?少女に下着を買わせ、甘いもので釣り、自分の家に泊める)
完全に犯罪者ですどーもありがとうございました!
あまり深くは考えないようにしよう。彼女を警察や保護施設などに任せるのは間違いなく厄介なことになるし、下手したらフィリアの身に何かが起こるかもしれない
なら俺ができる限りのつてを使って彼女をこの日本である程度は自由に暮らせるようにしてあげよう。
フィリアはご機嫌なのか俺の手を引いてきた道を歩いていく
「フィリア帰ったらお風呂に入ろうか?ほら髪とか少し汚れてるぞ?」
「隼人さんの家はお風呂もあるのですか?」
「あるけど?どうしたなんか変か?」
「いえ・・家にお風呂を備えられるのは身分の高い人の証明のようなものでしたから」
どうやら向こうでお風呂というのは高貴な人間しか使えなかったらしい
「ふーん・・こっちの人は一家に一つはあるからな別に珍しいってわけでは
ないんだぜ?」
「すごいです!!こっちの人は皆毎日お風呂にはいれるのですね!?」
「特にこの日本って国はお風呂で有名な国だったりするからな
でも今日は時間がないからシャワーだけにしてもらうけどな」
「シャワー・・・ですか?」
「ああ・・帰ったら説明するよ」
フィリアはシャワーとは何か分からず小首を傾げていた
そんな会話を続けていると家が見えてきた
家に着くと俺は先程のの荷物を下ろす
「フィリアお風呂の使い方を教えるからお風呂に入ってきてくれないか?」
「はい!わかりました」
やっぱり女性にとって風呂っていうのは生命線のような物なのだろうか?
時間は現在19時半でありまだ余裕がある
俺は風呂場に少し大きめのバスタオルを置き、着替えをカゴに置くように言ってから
シャワーの使い方やシャンプーやボディーソープを教える
シャワーから蛇口を捻るだけでお湯が出たことに大層驚いたのか
俺にこれはどうやって出ているのかを聞いてきた
それに対して俺は後で教えるからと返答を濁して俺は
そそくさと立ち去った
あとは台所でカップラーメンを二つ準備してお湯を沸かす。
俺は後でなるべく早く済まさねばならない、最悪親にだけにはバレてはならない
弟ならばある程度なら言い訳が聞くと思いたいが明らかに日本人ではない容姿だ
問い詰められるのは必然だろう
俺は悶々とこの後のことを考えているとヤカンからけたたましい音が響きお湯が沸いたことを知らす
まだフィリアがシャワーから出てこないことを察した俺は取り敢えず火を止め
フィリアを待つ。
カチコチカチコチという時計の音がやけに耳に残る
女性のシャワーとはこんなに長いものだったか?
まさかとは思うが風呂場で滑って気を失ってしまったりしてないだろうか
そう思って台所をでて風呂場の更衣室に声を掛けてみる。
「フィリアー?大丈夫かー?」
そうするとすぐ隣から少し困ったような声が聞こえる
「すみません、隼人さん髪があまり乾かなくて」
なる!相手が女の子なのを忘れたわ
フィリアの肩までかかる長い髪だ男である俺と違って乾かなくて当然だ
ドライヤーの説明などを忘れてた俺は彼女の近くにあるはずなので
それを教えようと彼女に声を掛けドアを開ける
「フィリア開けるぞ?そこにドライヤーっていう物があるから・・
どわっ!!!」
ドアをあけると一糸纏わぬ姿の彼女が一生懸命に髪をタオルで擦っていた
「ふえっ?」
こちらと視線が交差するそうするとフィリアの顔がみるみる赤くなっていき
「しっ閉めて下さい!!」
彼女の言葉が脱衣所に響いた
「わっごめっ悪い!!」
俺はドアを勢いよく閉め
そのままドアに持たれかけるように彼女を待った
「もう・・だいじょうぶ・・ですよ?」
その声ともに俺はまたドアを開け
「さっきはごめんな髪を乾かす道具を貸してあげようと思ってな
悪い恥ずかしかっただろ?」
俺はフィリアに頭を下げて謝る
「いえ・・少しだけ恥ずかしかったですけどだいじょうぶです」
やっぱり全裸をみられてしまったのは恥ずかしかったのだろう
俺的には役得過ぎるラッキーだったけど
一言感想を言わしてもらえば天使ってホントに存在していたんだな
「隼人さん?」
そう声を掛けられふと我に返る
「ああ髪を乾かすことができるフィリアでいう所のアーティファクトのようなものがあるんだよそれで髪を乾かしてやろうかなっと思ってよほれっそこに座ってさ」
「そのような物があるのですか?」
フィリアは俺に聞く俺は其れに応えるように言う
「ああ!物は試し!ほら座った座った!
」
彼女を椅子に座らせコンセントに電源を挿し込む
ドライヤーが音を立てて温風を出し始め俺は彼女の黄金の髪を乾かし始める。
彼女の髪が風に巻き上げられ舞うと同時に
彼女の髪からはうちで使ってるシャンプーの香りが俺の鼻をくすぐる
だがそれとは別にほのかに甘い香りがする
多分これは本来の彼女の香りなのだろう俺は熱が一ヶ所に集まり熱くならないように丹寧に下から上へ、上から下へとドライヤーを動かしていく
「熱くないか?」
「だいじょうぶです。このドライヤーという物はすごい便利なのですねこんなにも早く髪を乾かすことができるだなんて」
フィリアは風呂上がりで少し桃色に紅潮させ目を細めて気持ちよさそうにドライヤーの温風に当たる。
「よし!!これで乾いただろ?何処かまだ濡れている場所はないか?」
「すっかり乾きました!隼人さんありがとうございます!」
「そんじゃ!飯にしますか!」
「はいっ!」
俺はフィリアを連れて台所に向かいヤカンを沸かしなおす
コンロから一瞬で火が出てきたのにビックリしたりするフィリアが
面白ったりしたのだがカップ麺は無事に出来上がりフィリアと
一緒に食卓を囲んだ。
「そんじゃ!いただきます!」
それに続いてフィリアも俺の真似をする様に手を合わせて続づいた
だがフィリアは箸の感覚が掴めないのか苦戦している
「フォークだそうか?悪いな箸ってそっちじゃ使い慣れないよな?」
そう聞くとフィリアは少し強がるように答えた
「だい・・じょぶです・もう少しで感覚が掴めそうなんです!」
「お・・おう無理はするなよ?飯なんだし・・」
なんか変な所に凝るタイプなんだなフィリアって
そうしばらくするとコツを掴んだのか麺を箸で掴み俺の真似をする様に
すすり始めた。すげえ器用だな箸使い始めたばっかでもうなれたのかよ?
フィリアは醤油味のカップ麺を痛く気に入ったようで。その小さい体にスープまで飲み切ってしまった。
俺はフィリアに旅行用にとってあった歯ブラシで歯を磨かせ
共に俺の部屋へ戻った。
ただ今の時間8時47分ミッション完了
ミッション内容は
異世界から来た金髪ロリお姫様にショッピングで同行し共に下着、寝間着、寝袋を購入し警察に捕まらず家へ帰り両親や弟が帰ってくるまでに
風呂、食事を済ますこと
はあっ疲れた・・精神的に
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