フィリアの心と事案の恐怖
4話目です
フィリアside
転移空間とでもいうのだろうか?
私はあれから長い時間をこの空間を流れる様に漂っている
涙は涸れ果てたもう何時間も泣いた。
ファムはあれからどうなってしまったのか?
これから私は異界で生きていけるのか?それよりも本当に人と会うことができるのか?様々な不安がこみあげてきてまた泣きそうになる。
ただ唯一の幸いとして私にくっついてきた数匹の精霊達が私を慰める様に騒いでいる。それのおかげか少しこれからのことを考える余裕ができた。
まず向こうで人にあったらきちんと挨拶をしよう。淑女らしく王族らしくそして
伝えるのだ助けてほしいと住む場所をどうにかしてほしいと
厚かましいかもしれない拒絶されてしまったらどうしようなど様々なことが
頭に浮かぶがそれでも私の意思をはっきり伝えるのだ。もうファムに頼れない甘えることは叶わない。これから私は見知らぬ場所それも異界で生きていくのだ!
そう決意した時だった周りの精霊達が騒めきはじめた、空間には光が満ち溢れ
次の瞬間私は何か柔らかい感触の上に降り立った。目の前には何かを大事そうに抱え込みこちらを見上げている男の人がいる。簡易精霊術で彼らと意思が疎通できるように翻訳して彼の言葉をまった。
「女の子・・・なにそれ怖い・・・」
男の人が私を見上げそう呟いた
私が怖い?なぜ?そう思った私は彼に聞いてみる
私怖いですか?と
それを聞いた彼は少しあたふたして
いまのは癖や口癖だといった
そんな癖は見たことなくて少し可笑しく思えてしまった私は笑ってしまい
忘れていた挨拶をしなければ彼に私のことを伝えなければと思い
彼に自己紹介をした
そうすると彼は
「あ・・・どうもようこそ日本へ一般人の暇間隼人です・・・」
と名乗った。
少し前にファラに聞いたことがあるこれは東方に聞く名前の一種だろう
名があとにくるので頭が姓なのだろうこの人の名は隼人だろう
なんだろうかこの世界に来て初めてあった人は何というか面白いひとだった
そう思うと少し嬉しくなる精霊達も彼に警戒していない、精霊達は悪意にも敏感だ彼が今私に仇なそうとするならば彼らは私に警告してくれるだろう。
そうしないということは少なくとも彼は私に悪意を抱いてないことになる
だから私は顔が綻び彼に話しかける私のことはフィリアと呼んでほしいと言った
それを聞いた彼は若干困ったようにしがら私にベットから降りてほしいと
少し可笑しな口調でいった
私は視線を下に移動させると確かにベットである
私の足にはファラが逃げるときに用意してくれた靴がある。どうしよう!恥ずかしい!謝らないと!
わたわたしてしまい、転んでしまいそうになりながらもベットから下りた。
そこで私は思い出した彼に伝えなければならない事があると
そこで私は彼に頼んだ出会ったばかりである貴方に頼むのはおかしい事かもしれないがこの家に置いて欲しいと。
そう伝えると彼は辺りをぐるっと見回し言った
「取り合えず、部屋、掃除しよっか・・・」
彼の部屋を見ると様々なもの壁際によりカーテンが彼の部屋のタンスにへばりついている。もしかしなくて私のせいなのだろうか?彼にそう質問すると彼は
少し黄昏た様な顔し差し込む夕焼けに向けて魔法陣がやったといった
私は平謝りするしかないそんな彼は私にこの国の様式では家の中でも靴を脱ぐこと聞き
またあたふたして慌てて靴を脱いだ
一緒に掃除を始めた。
彼・・・いや隼人様はまず私が何故ここに転移してきたのかを聞いた
私が国から逃げてきたことを伝えると少しだけ
余り驚くような素振りも見せず姫なのになぜと
私は勇者の凶悪な顔を思い出しながらも
事の顛末を話す。勇者が私の国で召喚されたこと
勇者の召喚は実は他国の侵略のためにおこなれたこと
隼人様はそれを聞くと、
多分憶測なのだろうがいろいろと質問してくれた・
魔族や亜人のマナの保有量は人間よりも多い、魔族であれば差は歴然だろう
だからこそ勇者を召喚したのだ。世界のどの種族も勝てなかったダルトスに
打ち勝った勇者その戦力の再現それさえできればもう誰も太刀打ちすらできない戦力になるだろうことも
何かおかしなところがあっただろうか隼人様は少し考える様な仕草をしていた
私が逃げてきた理由がわからないという所だろうか?
だから補足するように説明する
勇者が力を手にするには巫女の口付けが必要なことをそれがなければ
人間の中で強い部類で収まる強さのことを
だが巫女と勇者の儀式には時間が必要なのだ半年の時間勇者は世界とマナ、精霊に馴染むために巫女も莫大なマナを体内で留め精霊と共に力を蓄え時を待つ
簡単にだが隼人様にも説明をした。
隼人様は気づいたみたいに訪ねてきた
君が巫女なのかと
私はそれに答えたと同時に感情が溢れてきてしまった
ファラの故郷であるエルシニアを攻撃なんてしたくない!
お父様達の野心を叶える道具になんかなりたくない!
あの人を道具と見るあんな恐ろしい勇者と接吻を交わすなど身の毛もよだつ
だから逃げてきたファラが逃がしてくれた
これ以上あの恐ろしい勇者があの世界で好きにできないように
勇者ダンと巫女アクレシアが築いてきたあんなに誇らしかった
イルグランテ王国をこれ以上罪に染めたくなんかなかった
そう口にしたらもう止めることなどで出来なかった
もう枯れるほど泣いたのにとめどなく涙が溢れてくる
隼人様は少し戸惑うように私を慰めてくれた
そして私が少し落ち着くと彼は
自分の家だったらいくらだっていてもかまわないと言ってくれただった
フィリアちゃんというのに少しなれなくて呼び捨てで呼んでほしいと彼に言ったすると彼も様付けは恥ずかしいようだったので「隼人さん」と呼ぶことにした。
隼人side
そう俺は実家ぐらしだ
家族4人母、父、弟だ
さて問題だ
Q、家族にこの金髪の美少女が俺の部屋にいるところを見られたら
A,間違いなく誘拐してきたと思われる
由々しき事態だどうにかして隠し通さねばならない!
今の時刻は17時12分父や母が帰ってくる時間は21時頃それまでに
なにをどうすればいいか考えなければまずは食事これは冷凍食品かカップ麺で
どうにかしよう次に着替えだこのドレスじゃあとてもじゃないが寝にくいだろう俺の奴ではサイズがでかいし少なくともズボンは無理であろう
次に風呂だ彼女は逃げてきたらしく翌々みれば髪やドレスが煤汚れている。
取り合えずシャワーだけ浴びてもらいご飯を食べさせる
その前に近所のショッピングモールで女性用の寝間着を買ってくる
そうと決まったら行動を開始せねば
「えーとフィリア?俺これから買い物に行って来るから少しだけ待っていて
もらえるか?」
そう聞くとフィリアは
「はい!大丈夫ですけど?何をお買いになるのですか?」
「フィリアの寝間着だよそのドレスじゃあ寝にくいだろ?」
「あ・・ありがとうございます住まわせてもらうだけでなく着替えまで」
「いや、気にすることはないさ」
そういうと俺は家を出ようとするとフィリアが聞いてきた
「私もつれてってもらっていいですか?」
いや無理だろその見た目で近くに成人男性がいたら間違いなく事案物
だ
BUTABAKO行きだけは避けなくてはならない
フィリアには申し訳ないがここは断ろう
「申し訳ないんだけどそのドレスで街中にでたら問題になっちゃうから俺一人でいってくるよ。だからね買い物はまた今度連れて行ってあげるからさ」
とあやす用意言うと
フィリアは自分のドレスが目立つことを理解したのか
何かを唱え始めた
「マナよ」と彼女が呟くと彼女のドレスがみるみる変わっていき俺の着ている
フードにファーがついた黒いコートに代わる
なにそれすごい
「これで大丈夫ですか?と聞いてきた」
誤魔化し方が甘かったそうドレスは建前だ
そう敵はJIANNだこの娘と歩いているところをポリスメンに声かけられてみろ
血縁関係の証明は不可能だ、そうそれこそBUTABAKO行きだ
だがもうこれ以上は言い訳できそうにないので一緒にいくことを
許してしまった
因みにもう二つ買わねばならない物を思いついてしまったのだ
一つはどうにでもなるがもう片方が問題だ
下着である
男である俺が彼女共にランジェリーショップに入ったが最後
速攻ピーポー超無限大な展開が待ちわびているだろう
その場合彼女に諭吉さんを5枚程私買ってきてもらうほかないだろう
その間に俺は寝袋を買うよしそれで行こう。
そう心中で買い物の算段を付けるとフィリアを連れ家をでて
歩き出した
フィリアには外の景色の全てが珍しく映るようであれはなにかこれはなんだと
聞いてくる
その光景は先ほどまで泣きじゃくりながらも国を憂い親の凶行、勇者への恐怖はどこへやら年頃の女の子そのものだった
因みに先程の俺の前でやってみせた俺と全く同じ服に変身したのはどうやら
フィリアの母代わりだった人に貰ったアーティファクトと呼ばれるものらしく
効果は写し身と呼ばれるもので相手の服や髪の色を相手には違うように見せることができる物らしい
異世界とは便利なモンが溢れてそうで少し羨ましい。
そんな事を考えてるとフィリアが目の前を走っている自動車をみて
「隼人さん!隼人さん!あれは馬もいないのにどうやって走ってるのですか?」などとまるで大昔からタイムスリップでもしたような事を聞いてくると
自然と笑みが漏れた
これでTVとか見たらおきまりの台詞もいってくれそうだな
ショッピングモールに着くとフィリアの興奮度はさらに上がったようで
お城の様だとはしゃいでいた。
だが人の多さにはちょっと戸惑ったように圧巻されていた
俺はまずショッピングモール備え付きのATMでお金を卸しは女性用の寝間着を
買いにいく
俺はフィリアにどの寝間着がいいかを聞き
フィリアは水色のモフモフした生地の寝間着というよりパジャマといった方が
似合うものを選んで
試着室で着替え俺に
「隼人さん!似合いますか?これすごく着心地がいいです!」
と嬉しそうにしている
そのパジャマを店員にいくらか尋ねると意外といい値段で6800円と高くついた
見込みの値段と多少違った次が問題だ
フィリアに次は君の下着を買いに行くが男の俺が付いていくべきでは旨を伝えると
「わかりました!私一人でお買い物に行けばいいのですね!」
とランジェリーショップへのお使いに張り切っているご様子で
俺はフィリアに諭吉さんを5枚渡しこれだけあれば足りるだろうといい
ランジュリーショップの場所を教え
案内地図をが描かれている柱を集合場所にして
各自の買い物に分かれた。
そう彼女を一人にすべきではなかった後で俺は思い知るのであった
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