強くなるために。その2
第5話目、異端職人の鍛治日記です!
今回は少しだけ少なめです。すいません。
一生懸命書きましたので最後まで読んでいただけると幸いです。
俺たちは今、宿を借りて寝泊まりしている。
宿に帰ると、ルシネが泣きながら俺に抱きついてきた。
「ユウキはバカですか!?確かに…私たちは強くならなきゃいけません。でも、死んでしまっては意味がないんですよ。もう、私は何も失いたくないんですよ!!だから…。」
…ルシネを泣かせてしまった。
俺は自分のことしか考えてなかった。
俺が戦う理由。なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろうな…。
その日は、そのままベッドに潜り込み、俺は闇の中に意識を手放した。
次の日、俺はフィラの家に足を運んだ。
「また来たのか。さて、なぜお前は戦うのか。答えは出たか?」
俺はフィラの目をまっすぐ見つめて、言葉を放つ。
「ああ、簡単なことだった。俺は仲間のために戦う。守りたい仲間が支えたい仲間がいる。そいつのために俺は戦う。」
「うん。合格だな。いい眼をしている。」
「本当か!?俺は弟子になれるのか??」
「もちろん。私が1から戦い方を教えよう。だが、その仲間とやらはいいのか?お前だけが強くなるよりもいいんじゃないのか?」
確かに、フィラの言うとうりだ。
だが、俺は……
「俺はあいつに戦って欲しくないんだ。もう、2度と…。」
俺の言葉をフィラは黙って聞いてから
「そうか。」
そう一言つぶやいて「はじめようか。」といい俺はフィラの家の地下に連れて行かれた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
みなさんに楽しんでいただけるよう、次回も頑張りますので宜しくお願いします。




