空の旅
ボーイズラブとは書いてありますが
男とはっきり書いてはいないので
ボーイズラブ以外としても見れます。
小説は初めてといえば初めてなので
文章がおかしいところなどあると思います。
「君に見せたいモノがあるんだ」
特に仲が良くも悪くもない同級生に
こう言われたら用事も何も無いのだから
断る理由もない。
黙って頷き目玉焼きの様な笑顔で
彼はアスファルトの道の上を
歩きづらそうに歩いていった。
しばらく歩くと何にもない公園についた。
小さな頃はよくこの公園で遊んだものだが
今考えるとなぜ何もないのに遊べたのか
不思議でならなった。
「ここから行けるよ。もう少しすればぼくの見せたいモノが見れるよ」
行ける とはどういうことなのか
何も見せようとしているのか
全てがわからなくて うーん と唸ると
目玉焼きの笑顔が玉子焼きの笑顔になった。
何分か経って空が桃色と紫色になって
綿菓子の雲と薄い月が見え始めたころ彼が
「ほら、もう行けるよ。最初はびっくり
するけどすぐ慣れちゃうよ」
と言った後に僕が手を握ってそのまま
中に浮かび上がった。
ふんわりとジェットコースターがのぼる
ときのような感覚がして
楽しいような怖いような気持ちになった。
そのまま高い杉の木を越え、
雲を突き抜け、
地球がサッカーボールくらいの大きさに
なるまでのぼっていった。
宇宙のなかで彼が言った
「ぼくの宝物、見せたのは君が初めてなんだ。きっとほかの人に見せたらおかしいって言われるから。でもぼくは確かに綺麗だと思ったんだ」
誰も聞いてないのに話す君。
どうしてだろう。
もしかして僕に見えないだけで人がいる?
もしかして彼の隣に宇宙人が?
もしかしたら脳みそに宇宙人がいるのかも。
(彼はずっと脳を誰かにつつかれている!とても痛い!と言っていたから)