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ババ抜き

作者: 杏戸 夏

読みにくかったらごめんなさい

僕の中の君はいつも泣いていて、君の笑顔を見ることが僕の使命だと思っていた。

小学校五年生の夏、僕は失恋をした。



「はい 次あなたの番」


そう言って君は三枚のカードの裏側を僕に見せる


引いたのはスペードの3

カードはそろわない


「次 ミキね」


そう言って君は笑う


僕とミキのほかにも誰かいたけどもう抜けてしまった


僕は二枚のカードの裏側をみせる ミキと君から見えないように

ミキのカードもそろわなかったようだ


「次 私ね」


また 君は笑う


「やった これで私はあがりね」


三枚のカードから二枚のカードを抜く

残ったカードを僕が引く


ジョーカーだった


僕はミキに二枚のカードの裏側を見せる

ミキはジョーカーを引いた


ミキは手札の二枚のカードをシャッフルし 僕にカードの裏側を見せた


「さぁ どっちがジョーカーだ」


ミキのカードを見ながら 君はまた笑う



「僕が ババだ」

君にもミキにも聞こえないように僕はつぶやいた



先週の土曜日、君とミキの結婚式があった。

君の笑顔を僕は見れたのだ。

幸せな失恋を目指しました。


感想・批判をくれると杏戸喜びます。

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― 新着の感想 ―
[一言] おもしろかったです 1分で読める短編を自分は書けないので(笑) タイトルと内容がベストマッチしてて、最後に「oh......」って気持になった(いい意味で!)
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