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こル・ココる  作者:
第六章 『怒』
39/65

演じた、そして決定した。

 



 ◆




 数日後。

 そんなこんなで実行委員にまさかの立候補をした僕はさっそく文化祭での出し物をクラスで決めるべく話し合いを仕切ることになった。

 隣には白城さんも一緒に教卓に立っている。

 彼女も僕をサポートするために実行委員になってくれた。

 そんな彼女がまず初めにこう言う。


「そ、それでは今から出し物を決めたいと、思います」

 たどたどしくなるのも当然だ。

 席についているほとんどは僕のことを訝しんだ目で見ている。

 これまで何度もクラスの話し合いを進めてきた白城さんとてこれは進めにくいものがあるのだろう。


 訝しむのも当然と言える。

 これまで特にクラスで目立ったことをやってきたわけでもない僕がいきなり文化祭の実行委員という大役を自ら買って出たのだ。

 それも噂の当事者。

 戸惑うなと言う方が無理難題だ。

 しかし、これは他ならぬアスカが出した案なのだ。

 あの天灯先生も認める見抜く力を持つアスカの。


 この話し合いは僕が積極的に進めないと失敗するだろう。

 というより、僕が積極的に全面に出ないとアスカの案の意味がない。

 おそらくクラスのみんなに認めてもらうための考えがあっての意見だったのだ。

 それを白城さんばかりに任せていてはアスカの期待を裏切ることになる。

 それだけはどうしても嫌だった。


 だから、僕は言う。

 多分これが初めてクラスのみんなに伝えた言葉になったと思う。

 これが僕がクラスのみんなと仲良くなるための第一歩だ。


「さぁ、みんなで文化祭を成功させようね」


「それでは出し物の意見を―――」と、続けようと思った矢先に一人の生徒が手を挙げる。

 それは真ん中の列の一番後ろにいる男子だった。

 名前は確か、


きたかたこうめいくん」

 だったと思う。

 二学期に突入しても名前があやふやなのは確かにあんまりだな。


 名前を呼ばれたことで彼は立ち上がる。

 代には劣るが背が高い。

 なけなしの情報だが、彼は野球部に所属していたはずだ。

 学級委員は敷元くんと隣にいる白城さんだが、彼も彼でこのクラスの中心人物だと言える。

 体育祭では大層活躍したと聞いている。

 そんな彼がまだ意見を募ったわけでもないのに、何か言いたいことがあるということはそれは必然僕に対する投げかけなのだろう。


「あー、なんかさ。面食らっているうちに一円が実行委員になっちゃってるけど、ひとつだけ確かめさせてほしいことがあるんだわ。多分、これを聞いとかないと文化祭どころじゃねぇっつうか……」

 僕が実行委員にすんなりと狙い通りになれたのは、単にみんなが部活動などで忙しいからだ。

 もしかしたらと思っていた男子の学級委員の敷元くんも部活動に入っているため実行委員との掛け持ちは難しいとのことで辞退していた。

 だから、僕は簡単に実行委員になれたのだが、流石に何のわだかまりもなくこのまま進むわけにもいかないようだ。


「はっきりと聞くぜ。単刀直入にな。お前、華村茜音と何があったんだよ」

 直球ど真ん中ストレート。

 例えるならそんな核心に迫った質問だった。

 誤魔化しもなにもあったものじゃない。

 こう聞かれれば、あやふやに事を濁すことは難しそうだ。

 さて、どうしたものか。

 客観的事実として避けられないのは、僕と茜音さんが屋上にいたことと僕が屋上から落ちたこと。

 そして、彼女が退学したことだ。

 これらをうまく使い、しかし真実には触れないようにみんなが納得するような説明が果たしてできるのか。


 僕がどう答えるべきか考えあぐねていると、隣の白城さんが口を開く。

 自分の眼鏡を両側から抑えながら。


「それは! ………それは、向介くんと華村さんの問題であって―――」


「ちょっと!?」

 なんてことを言うんだよ白城さん!!


「ねぇねぇ問題だって」

「輪花ちゃんは知ってるんだね」

「噂はホントかよ」

「マジか」

「いやーでも、なにがあったんだよ二人にさ」

 ヒソヒソ、ヒソヒソと話の火種が広がっていく。

 さっきまで静かだった教室が急に騒がしくなった。

 とりあえず僕は白城さんの手を引っ張って廊下に出る。

 こんなことになるならちゃんと打ち合わせをしておけばよかった。


「あぁ、ああ、なんでこんなことになったんでしょう……、こんなつもりじゃ………」

 なんでも何もああもはっきりと僕と茜音さんの間には"問題"があると言われれば、明言をされればこうなる。

 事態は悪化した。

 もちろん白城さんに悪意がないことはわかっている。

 つい口を滑らせてしまっただけだ。

 しかし、そんなちょっとしたドジが大きな波紋を生んでいる。

 やばい、どうしよう。


「白城さん。まず落ち着こう。ね? はい、ヒーヒーフー」


「ひーひーふー」

 やばいな、いつかみたいにツッコんでもくれない。

 それくらい切羽詰まっているぞこの子。


 こんな白城さんを見てられない。

 先日僕ために人を集めてくれたんだ。

 優しくていい人なんだ、彼女は。

 それを僕のせいで責任を感じている。

 腹を決めよう。


「わかった、白城さん。僕、すべて話すよ」


「話すって……?」


「茜音さんとのこと」

 これだけはしたくなかったけれど仕方がない。

 多分、本当のことを話したら僕への眼差しは改善されるだろう。

 僕は結果的には屋上から飛び降りようとした彼女を助けた形になっている。

 でも、それだと茜音さんが変なふうに見られることになる。

 飛び降りると脅そうとしたのは僕ではなく彼女で、噂とは180°変わってしまう。

 僕の方に分が悪い噂が流れている今の状態が茜音さんを守るためにはベターだったが。

 ここから誤魔化す力量は残念ながら僕にはない。

 諦めが良いのが僕の『性質』だ。

 なんなら本当に一発芸をかますか?

 それならまだ挽回の余地が……。


「とりあえず教室に戻ろうか」

 僕は覚悟を決めて好奇の坩堝へと足を踏み入れると。


 踏み入れると、なぜか歓迎された。


「お前ってすごいな!」

「一円くんって勇気あるね」

「よくやった」

「ヒーローだぜ、ヒーロー」

「初めからそう言ってくれれば良いのに」


「「??」」

 僕と白城さんはそろって顔を見合わせダブルクエスチョンマークを出した。

 なにが起こった?

 教室を出ていたあの数十秒の内になにが。


 ふとアスカを見ると笑顔で手を振っていた。

 まさかアスカが?

 まるで魔法でもかけられた、あるいは妖怪に化かされた気分だ。


「いやーマジかよ一円!」

 さっき容赦ない質問を投げかけた北方くんが僕の元へとやってきて肩を掴んでくる。

 ちょっと前とえらい違いだ。

 接し方が他人から友達になっている。


「お前が屋上から落ちそうになる華村を助けたんだってな!?」


「いや、まぁ、そう、なるかな……?」

 まさかとは思うがもうすでに全てを話したんじゃないだろうな。

 いやだとしたら、なぜにこうも僕は持ち上げられているんだ?


「お前が代わりにケガしたのを華村が責任を感じて自分から退学したことは残念だが……」

 はて、そうだったかな。


「それでもお前は誇ってもいいぞ! なんてったって一人の人間の命を身を挺して助けたんだからな!!」

 あまりにも美化され過ぎている。

 そんな漫画の主人公のように良いものではなかったはずだ。

 北方くんに詰め寄られる最中に、代や曜さんに目を遣る。


「………………」

 二人とも笑っている。

 とても厭らしく楽しそうに!!

 そうか、アスカだけじゃなく二人にもなにか原因があるな!!

 しかし。

 今すぐこの状況の説明を求めるわけにもいかない。

 せっかく誤魔化しが効いているんだ、乗っておかないとさっきの二の舞だ。


 僕は『受け入れた』。


「うん、ありがとうね、北方くん」

 未だに横で戸惑う白城さんを余所に僕は彼らが思う『一円向介』になりきることにした。


「実は茜音さんが退学したことが気がかりで、今まで本当のことが言えなかったんだ。だってそうでしょ? 僕のせいで彼女は気を病んでいるのにっていうのにさ、自分を良く見せようとそんな話なんてできないよ」

 白々しい。

 白城さんも目が点になっている。

 しかし、やりきるしかない。

 それしかこのピンチを乗り切れない。


「一円! お前ってホントは良い奴なんだな。ずっとわけわかんねぇ奴だと思ってたぜ」

 そう思われていたのか。


「ごめんな。変な噂を信じまって。でもこれで誤解も解けたし、お前が実行委員やるって言うなら文句ねぇよ」

「な、みんな」と彼が呼びかけると声が返ってくる。

 彼こそが実行委員に相応しいのでは?

 そう思うのはこの教室ではもう僕しかいないようだった。



 ◇



 肝心なところは話していない。

 なぜ、茜音さんが屋上から落ちそうになったのかそもそもの原因をクラスのみんなには、どうやらアスカは話していないようだった。

 しかし、僕を英雄に仕立て上げることで、そこに目が行かないように話題を誘導していたとあとから曜さんから聞いた。


 結局のところ。

 あのあと話し合いが進むわけにもいかず、後日改めて出し物を決めることになった。

 二回目となる話し合い。

 やってみるとみんなの意見はバラバラで、大きく分けるとお化け屋敷、演劇、喫茶店の三つに分かれてしまっているのが現状だ。


「えーっと。この中では喫茶店が一番多いけど、他二つも無視するわけにもいかないので……、どうしようかな………理由を聞いてみてもいいかな? どうしてこの出し物をしたいのでしょう」

 不慣れながらも司会を頑張る僕だ。

 まずは三つの中で人数の少ない演劇の理由から聞こうと思い、適当に推している人を指名する。


かわぎりさん、お願いします」


「は、……はい」

 しまった、大人しい子をあててしまった。

 こういうときの人選は難しい。

 うまく進行できる人とできない人はここで分かれるんだろうなぁ。


「わ、わたしは……ですね、えっと………」

 案の定、答えに窮しているようだった。

 彼女―――川霧さんはいつもおどおどしている印象があった。

 それも守ってあげたくなるような可愛らしさがあるので、仲間内からは大切されているみたいだった。

 実際に、今この時もあたふたしている彼女を応援する人と窮地に追いやった僕を「なにやってんの」と睨む人がいた。


 彼女はみんなの前で発言することが恥ずかしいとそんな様子に僕には見えた。

 僕は教壇から川霧さんの席まで行く。


「落ち着いて。ゆっくりでいいから聞かせて」

 なにも教室全体聞かせる必要もない。

 彼女から意見を聞いて僕がそれをみんなに伝えればいい。

 一対一だと話しやすいようで、川霧さんはしっかりと自分の言葉で僕に聞かせてくれる。


「あの……わたしは別に劇が良いってわけじゃなくてぇ………、あのぉ、その、ね」


「うん」


「衣装が作れればいいなぁって、そう思って……演劇にしました」


「そっか。わかった。ありがとう」

 彼女には座るように言い、みんなには川霧さんの理由を伝える。

 このやり方が功を奏したのか、僕を通してクラスのみんなには言いたくない本音を噛み砕いて発表することでクラスの一人一人が文化祭の出し物に対して真剣になっていった。

 様々な理由を聞いていくうちに男子の学級委員である敷元くんが手を挙げる。


「一円、これって合わせられるんじゃない?」


「? どういうこと?」


「んー、だから、今出てる出し物の候補であるお化け屋敷と喫茶店と演劇を良いとこどりできないかなって」

 良いとこどり……。

 敷元くんが言おうとしていることはなんとなくわからないでもないけど、そんなことってできるか?


「演劇は消してもいいんじゃないですか? 向介くん」

 と、ここで白城さん。


「演劇に手を挙げている人は川霧さんと彼女を応援する人たち数人ぐらいですから。川霧さんのやりたいことを他二つのほうで活かせれば、説得できるかもしれないですよ」

 あぁ、なるほど。

 川霧さんがなぜ演劇をやりたいのかっていうのは衣装をつくりたいからだった。

 でもそれは、お化け屋敷にしても、喫茶店にしても、できることである。

 お化け屋敷であれば脅かす役の衣装、喫茶店であれば給仕係のコスチューム。

 川霧さんがどんな趣向の服を作りたいかによるけれど、提案してみたら「それでもいい」とのことだった。


 これで演劇は候補から外れて、川霧さんとその他はお化け屋敷と喫茶店のどちらかに動くことになるのだが。

 改めて決をとろうとかと思っていると、今度は北方くんが手を挙げる。


「俺はさ、お化け屋敷に手を挙げてたけど、ひとつ意見をいいだろうか」


「うん、えっと、どうぞ」


「ハロウィンをテーマにした喫茶店って良いと思うんだけど……。ほら、お化け屋敷と喫茶店の折衷案としてよ」

 つまりコスプレ喫茶ってことか。

 みんなで仮装してお客も見て楽しい、自分たちも普段と違う装いができてなんだか楽しそうだ。

 これは良いんじゃないか?

 みんなの反応も好感触だし、何より文化祭は十一月の頭だ。

 時期的にもそう外したものでもない。

 ハロウィンの衣装なら川霧さんも良いのかな……って、なんか目が輝いているぞ、彼女。

 異論はないようで。


「じゃあ。北方くんの意見に賛成の人は挙手をお願いします」


 満場一致。

 みんなの協力のおかげもあって、僕らのクラスは喫茶店に決定した。



 ◇



 出し物が決まればあとは生徒会に申請するだけだ。

 期限は実は今日までで割と切羽詰まっていた。

 放課後に相談室に寄るついでに僕が生徒会室に申請書を提出することにした。

 あまり入ることもない生徒会室。

 相談室のお隣とはいえ、間取りは幾分こちらの方が広い。

 いくつもの棚にはファイルが詰まっていたり、資料がたくさんあったり、僕たち『ココロ相談室』とは違って忙しそうだ。


「やあ、久しぶりだね一円くん。体の調子はどうなのかな?」

 何人かの生徒会役員がいる中、しずたにしん会長が奥の中央の席に座っている。

 この人に面と向かって会うのは久しぶりだ。

 僕のお見舞いに来て以来だから二か月ぶりかな。

 そのときはいつもの温和な対応じゃなくて散々な物言いをされたのを覚えている。


 この人は生徒よりも学校の方を大事する生徒会長だ。

 学校の屋上から生徒が落ちるなんて事故が起きたことにより、この学校の安全面について気持ちの良いことは言われていないはずである。

 そのことについてこの人は怒っていた。

 代が怒るよりも恐かった。

 普段が普段だからギャップが凄まじかった。


「おかげ様で。依然と全く同じというわけにはいきませんが、日常に支障が出ない分には」

 正直なところ走ればすぐに息が上がるし、階段でさえもどっと疲れるくらい体力は落ちている。

 またぞろハルと一緒にジョギングでもしないとな。

 でも最近のハルって妙によそよそしい気がする。

 なんでだろう。


「申請書を持っているってことは君が実行委員なのかい? なんだか意外だねぇ」


「まぁ、色々と事情がありまして……」


「へぇ。追求しないで置くよ。さ、紙見せてもらえる?」

 なんか会社の上司みたいだ。

 いつかこの人みたいな貫禄が僕にも出てくるのかな。

 一応は部長だし。

 部員はあの彼女だが。


「ほうほう、コスプレ喫茶ね。肌の露出に気を付けてくれればこれでいいよ。食品を扱ったりするだろうし、衛生面の説明は後日受けに来てね」


「はい、わかりました。………なんか忙しそうですよね」


「ん? まあ、それなりにね。行事の準備ってやつは手が掛かって仕方ない。君が病み上がりじゃなかったら、手伝わせているところだ」


「はは……、それで生徒会室にも数人しかいないんですね」

 横縞くんがいないことに意識しないわけにはいかない。

 彼には聞くべきことは色々と、ある。

 茜音さんは彼から僕のことを聞いたと言っていた。

 一体何を企んでるのか、茜音さんとのこと以上が起きないことを願いたい。


「それじゃあ、閑谷会長。僕はこれで失礼しますね」


「あ、ちょっと待ってよ」

 用も済んだことだし、部活に向かおうと(とは言ってもすぐ隣だ)もの退出しようとしたら呼び止められた。


「なんですか?」


「いや、なに、君が変わったように思えてね」


「僕が? 見た目そんなに変わってますか?」


「違うよ。なかの話」

 そんなこと初めて言われた。

『すべてを受け入れる』という性質である以上、僕は成長だとかそういうのはしないものだと思っていたんだけど。


「卑屈じゃなくなっている。そう見える。僕にはね」


「それは―――――」

 それは多分、『前回』の一件が原因なんだろう。

 入院しているとき、色んな人が見舞いに来てくれた。

 何よりも怒ってくれた代のおかげであるところが大きい。


 だから僕はこう答えた。

 何の恥ずかしげもなく。

 単純にそれが事実だから。


「親友が変えてくれたんですよ」


 自分を大事にしろとそう言われた。

 その言葉が、あの日から今日までそして明日からも僕の心なかで響き続けることだろう。


 そうか。

 変われるんだ。


 僕って。


「さて」

 少し遅くなってしまった。

 生徒会室を後にしてすぐに僕は相談室へと入る。


「あ。先輩」

 いつも通り医月がいる。

 先日みたいにあかりさんはいない。


「やっと来たんですか。さっきまで相談者が来てましたよ」


「え? 誰か来たの?」


「あなたが遅いせいで私が働く羽目になったじゃないですか」


「なにその怠け者キャラ的セリフ」


「なんだか先輩について色々と聞かれましたよ。どんな奴だとかなんとか」

 なに、それ。

 聞くとそれが相談の内容だったらしい。

 相談というよりも聞き込みに近い。

 悩み事も言わなかったようだし。


「先輩はさんという方を知っていますか? 彼女、相当熱心に先輩について知りたがってましたよ?」

 瀬戸津さん……、知らない聞いたこともない名前だ。

 僕のことを聞くのなら直接僕に聞けばいいのに。

 そうもいかないだろうけど。


「先輩と同学年みたいでした」

 その奇妙な相談についてはそれっきりだった。

 何もわからないことだらけで、検討のしようもない。


 そんな奇妙なことも起こりつつもいつもの日常だった。

 いつものように相談室で勉強するだけのそんな時間。


 そして帰るとき。

 先日から変わらず下駄箱を開けると、罵詈雑言が記された紙が入っている。

 しかもここ数日で増えていっている。


 ただのそんな日常が過ぎていく。





 ◆





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