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光を貴方に・・・・  作者: 姫ちゃん
救いようのない想い
7/20

切なき想い

早速『カラオケ』の機能を開いてみる。その途端プラネタリウムの光は消え、かわりに

ミラーボールが現れた。

「すごーい・・・・・!!」

目が皿になる。そしてタッチパネルの画面がカラオケの画面になる。


「えっと・・・・・。選曲・・・・・」


曲はEXILEの「Iwisuforyou」だ。


「『いつでも君のためにIwisu幸せを願う事こそが愛・・・・・』えっと、なんだっけな」


悪戦苦闘しながらなんとか歌い上げた。


次は西野カナの「もっと・・・」。


切なく歌い上げるバラード。



「『もっと愛の言葉を、聞かせてよ私だけに曖昧な台詞じゃもう、足りないから。

もっと君の心の中にいたいよ、どんなときでも離さないで・・・・・』」


分かっているのに。あの人の言葉はどこか足りないところがあって。

もっとあの人のことを解ってあげたいのに。



「『もっと近くに感じたい。繋がっていたい・・・・・』うっ・・・・・・」


いつの間にか涙が溢れていた。その曲は私の本心を語っているような気がしてならなかった。

あの人はいつも曖昧な言葉ばかり。


「好きだよ」とは言ってくれても、否定したり。


もっと広人のことを知りたいのに、広人の心の壁を乗り越えられないでいて。


もっと深く入りこみたいのに、貴方はそれを許してくれなくて。


・・・・・もっと貴方を近くに感じたい・・・・・。



耐え切れず、地面に泣き崩れた。


「うっ・・・・・。広人に・・・・・逢いたいよ・・・・・」




「聞こえますか?」


勝弘の声だった。


どうやら無線モニターからのようだ。


今は泣き顔でモニターに姿を現したくないから声で返事する。


「な・・・に?」


「もうそろそろ夕飯です。広人さんにも知らせといてくれますか?」


「ごめん。今広人と喧嘩してるから話せないんだ。勝弘から言ってくれる?」


「・・・分かりました。そうします」


そう言って無線モニターは切れた。


はっきり言って、今の精神状態で広人には会えない。会えたとしても、話したりする事は

できないだろう。




私は涙を拭いて、廊下にでた。




「ああ、遅かったですね。広人さんも来ていましたよ」


「ごめんなさい。トイレ行っていたの」


顔が赤くなっていないか確かめるのに、10分ぐらいかかったということは、さすがに言えない。


一瞬、広人と目が合った。


でもすぐ逸らしてしまった。



「いただきま~す!」


三人で声を合わせる。


「凄いね。勝弘って料理もできるんだ!」


今日のメニューはシチュー。

パンに漬けるととても美味しそうだ。


「はい。一人暮らしなもので・・・・・」


「私にも手伝えることがあれば言ってね」


「千夏は優しいんですね」


「そ、そんなことないよ・・・・・?」


「千夏みたいな人だったら彼女にしてもいいと思いますね」


「ありがとう。でも好きな人がいるの」


その途端に広人がこっちを向く。


「そうなんですか・・・・・・」





「あ~!美味しかった!ごちそうさま!明日からは私も呼んで!一緒に作ろうよ」


「そうですね。では、作る時間になったら無線でお知らせします」


「うん」




千夏と広人が自分の部屋に戻ったころに勝弘は呟いた。


「もうそろそろかな・・・・・」





勝弘の最後の言葉、「もうそろそろかな・・・・・」でみなさん、

何が?と思ったひともいるかもしれませんね。でもそれは次話で分かるので

お楽しみを。

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