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光を貴方に・・・・  作者: 姫ちゃん
関係は乗り越えられる
14/20

大人のキスの味は・・・

テーブルの上の食器がカチャカチャと音を立てる。


「そういうことだったんだ・・・」


ただいま夕食の真っ只中。千夏は広人に贈られたプレゼントの謎を聞いて、

納得していた。というのも、広人が勝弘を使って、勝弘に買いに行かせたという

ことで、広人は「あのペアネックレスな」と言い、勝弘を追い出したらしい。

前からパソコンで調べていた有名なネックレス店の可愛いペアを求めたのである。



「はあ~・・・、でもそこまでしなくたっていいのに。私にプレゼントなんて

いらなかったのに。でも、凄く嬉しかったから」


「そっか。毎日着けろよな。俺のモノだってことで」


広人が言った。千夏が赤くなる。


「モノって何よ」


「モノ?違うよ、俺の彼女ってことだよ」


「それでも・・・」




「全く、僕がパシリに使われるとは、思っていませんでした」


勝弘が呆れながら言う。


「そうだよね、ごめんね、勝弘にも迷惑かけちゃって」


「いいですよ、別に友達の誕生日ですし」


そう勝弘は言って懐から何かを取り出した。


「千夏、僕からもプレゼント」




「・・・・・うわあ、ウォークマン!!これ最近出たやつだよね?

色も可愛いー!!!でも凄く値段が高かったんじゃないの?」


「いや、これぐらいのお金はありますから」


「そっか~、さすがお金持ち。ありがとう、大事に使うね」


「あ、曲入れたかったら言ってくださいね。パソコンから入れられますから」


「あ、じゃあ早速入れて欲しいのがあるの。「〇〇〇〇〇」の「〇〇〇〇」をね」


「その曲僕も好きですよ!あの伴奏のピアノがなんとも言えずいい感じで・・・」


「そうそう!!分かる?なんというかね、あの切ない感じがいいの!!」


「ですよね~。千夏ってもしかして〇〇〇〇〇ファン?」


「勝弘も?私もそうなの!!」


「わ~、仲間だぁ~!!」


「仲間仲間~!!!」



千夏と勝弘が手を取り合って喜んだその時・・・・・。






「ごちそうさま」


広人の言葉で二人がやっと我に返った。

二人とも広人がいることを忘れていたのだ。


「あ・・・。じゃあね」


千夏が控えめに言う。


「おう、またな」


広人は食器を下げて自分の部屋に帰った。


「なんか・・・。取り残しちゃった・・・」


「そうですね・・・」




「えっと、じゃあ、この曲が入ってるアルバム全曲入れてくれる?」


「はい、分かりました。後で渡しますね」


「ありがとう」


千夏はそう言って、食器を下げて、洗い始めた。


「フーンフーン♪フフンフーン♪」


さり気に鼻歌を歌いながらスポンジに泡を立てて、食器の汚れを落とす。

全部洗剤をつけた後にぬるま湯で洗い始めた。

洗剤の香りがさらに千夏の気分を上げていく。


「フフーン♪・・・いい香りだなぁ」


全部洗い終わった後、千夏は手を拭いて勝弘に、


「じゃあね、洗っておいたよ」


と言い残してから自分の部屋に戻った。と・・・・・。



「広人?」


自分の部屋の前に広人が立って寝ていた。千夏はマジマジとその顔を見つめて

思想に耽った。


(寝顔って綺麗だなぁ・・・。もともと広人は顔立ちがいいからかな、

それとも・・・・・)


広人の頬を指で突っついてみる。起きる気配はない。


千夏はニッコリと笑ってから、自分の部屋の鍵を開けて入ろうとした。

しかし腕が誰かに掴まれている。千夏はドアから顔を出して、

腕を掴んだ人を見た。広人らしい。広人の手がガッチリ千夏の手を掴んでいる。


「広人、そんなところで寝てたら風邪引いちゃうよ・・・」


「じゃあ、千夏のところで寝る」


広人はそういうなり広人は千夏の腕を掴んだまま部屋に無理やり入り、

ベッドに倒れた。千夏も一緒にである。


「ちょっと、何するの・・・。離してよ」


ところが広人は千夏の体を強く抱きしめてしまう。


「ねえ・・・・・」


「寝る。一緒に寝よう」


そう言って広人は千夏にキスをする。


「えっ、寝るってそういう意味?!」


千夏が驚くのにもかまわず広人はキスを続ける。


ちょっとだけ・・・。舌が入り混じっているような、そんな感じで。


千夏は恥ずかしくて広人のなされるままで、どうにもならない。


大人のキス。でもまだ、そのキスも初めの段階で。

広人は慣れているんだなぁ、と思うようなキスで。


でも好きだから。広人にされても嬉しい気持ちは変わらない。




「勝弘とイチャついたお返し」


広人が舌をベーッと出しながら言った。


「別にっ・・・。イチャついてなんかいないしっ」


「してたよ。俺、もう妬きすぎて死にそうだったの。だから千夏を補充した」


「全く、勝手なんだから・・・。でも、今夜はここにいていいよ。

というより、居て欲しいの・・・」


千夏はさっきのキスで広人に翻弄されていた。

だからキスを求める。居て欲しいと、願う。



「居るよ・・・。ずっと、千夏の傍から離れたりしないよ」


「分かった・・・・・」



大人のキスはちょっとだけ強引なキスへと変わった。



はじめてこんな感じの書いた。

あぁ~、恥ずかしい。書いてるコッチが恥ずかしいよ~(汗)

どうだったかな?いつかこんなシーンも恥じらいなく書けるようになるのが、

今の目標です。



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