番外編―俺と霧夜の出会い
本編とはあまり関係ありません。
この物語は、俺と霧夜が初めて出会い,狩り人になりたての頃の話である。
俺は部屋の物置で探し物をしていた。その頃の俺は、見習い狩り人だった。
物置に武器は無いかと思い探しているのだ。両親は昔、狩り人だった。
ならば、物置に武器の一つや二つぐらいはあるだろうと思い探し始めた。
40分ぐらいだろうか、武器の気配が感じられるようになった。
どこか懐かしい気配だった。急いで俺は気配がある方を探し、ついに見つけたのだ。
それは刀だった。俺は迷わずそれを握った。
その刀が俺の魔力を吸収している。少しづつ吸収されていてイライラして来た俺は刀に大量の魔力を送った。
刀から煙―おそらく、俺の魔力―が出てきた。
次の瞬間、ボワン! という音を立てながら一人の女性が座っていた。全裸で。
「ふう、やっとこの姿になれた。……貴方が私の主?」
俺は固まっていた。なぜかって?
分からないだろうか、女性が全裸で目の前に立っているんだぞっ!
目のやり場にも困るし……。
「貴方が私の主?」
ああ、もう!
俺は彼女を見て、頷く。
「よろしく、主」と彼女は言い残すと、刀に戻った。
――これが、俺と霧夜の出会いである。
2011年もよろしくおねがいします。