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第1話:異世界にぶち込まれたハンターと獣

1. 転生の衝撃

銀河の果て、暗闇に浮かぶ小惑星帯。そこでは壮絶な戦いが繰り広げられていた。ヤウジャ族の若手エリートハンター、クロガネは、肩のプラズマキャノンを唸らせ、ゼノモーフの群れを次々と仕留めていた。

「フン、雑魚がいくら群れても俺の獲物にしかならん!」

クロガネの鋭い眼光が、暗闇で蠢く黒い影を捉える。だが、その瞬間、背後から一匹のゼノモーフ――新世代の個体、後に「ゼノスケ」と名乗る怪物――が飛びかかってきた。

「ガアアッ!」

鋭い爪がクロガネの装甲をかすめ、火花が散る。クロガネは即座に反転、リストブレードでゼノモーフの腕を切り裂く。だが、そいつの酸性の血が装甲を溶かし、警告音が響く。

「チッ、厄介な獲物だ!」

戦いはさらに激化し、両者は互いに一歩も引かず、星屑の中で死闘を繰り広げる。だが、突如、空間が歪み、巨大なブラックホールが現れた。

「何!?」

「キシャアア!」

クロガネとゼノスケは、抵抗も虚しくブラックホールに飲み込まれ、意識を失った。


目を開けると、そこは見知らぬ森だった。

「ここは…どこの狩場だ?」

クロガネは立ち上がり、辺りを見回す。銀河の冷たい闇とは違い、陽光が木々の隙間から差し込み、鳥のさえずりが聞こえる。肩のプラズマキャノンは健在だが、なぜか軽い「肩当て」の形に変わっている。

「…俺の姿?」

クロガネは自分の手を確認し、驚愕する。ヤウジャの鱗と爪を持つ姿ではなく、筋骨隆々の人間の体! ただ、ドレッド風の髪と鋭い目は変わらず、肩当てには「魔導プラズマキャノン」とでも呼べそうな輝きが宿っている。

「キシャ! 楽しいとこ!」

背後から聞き慣れない声。振り返ると、そこには黒光りするスリムな美青年が立っていた。鋭い牙がチラリと覗き、背中にはピョコっと動く尻尾。明らかにゼノモーフの面影を持つそいつは、ニヤニヤと笑っている。

「テメェ…あの時のゼノモーフ!?」

クロガネがリストブレード(今は「神秘の腕輪」に変化)を構えると、青年は手を振って笑う。

「キシャ! 俺、ゼノスケ! アニキ、強そう! 狩り、する?」

「アニキだと? ふざけるな、俺はお前の獲物だ!」

クロガネが吠えるが、ゼノスケはケラケラ笑いながら木に登り、枝を酸で溶かして遊んでいる。

「…こいつ、敵じゃねえのか?」

クロガネは戸惑いつつ、謎の「ステータス画面」が視界に浮かぶことに気づく。


ステータス

名前:クロガネ

種族:転生ハンター(元ヤウジャ)

攻撃力:SSS

防御力:A

敏捷性:B

知恵:C

カリスマ:B

スキル:

• プラズマバースト(一撃で山を吹き飛ばす魔導攻撃)

• ハンターの眼(敵の弱点を即座に分析)

名前:ゼノスケ

種族:転生ゼノモーフ

攻撃力:S

防御力:D

敏捷性:SSS

知恵:E

カリスマ:C

スキル:

• アシッドスプラッシュ(酸でなんでも溶かす)

• ステルスダッシュ(姿を消して高速移動)

「ステータスだと? こんなもの、ハンターに不要!」

クロガネが画面を睨むと、ゼノスケが「オレ、知恵E! でも楽しいからいいや!」と無邪気に笑う。

「テメェ、脳みそまで溶けてんのか?」

二人の掛け合いは続くが、突然、森の奥から獣の咆哮が響いた。


2. 初狩りで無双!

「助けて! 魔熊の群れが村を襲ってるの!」

森を抜けた先の村から、悲鳴が聞こえてくる。クロガネはハンターの眼を光らせ、状況を即座に分析。

「20体の魔熊。雑魚だが、数が多い。いい狩場だ。」

ゼノスケは「デカい熊! 食える!?」と尻尾をピコピコ振る。クロガネはため息をつきつつ、「獲物を無駄にするな」と一喝。

「キシャ! アニキ、厳しい!」

村の広場では、毛むくじゃらの巨大な魔熊たちが暴れ回り、村人たちが逃げ惑っている。クロガネは肩の魔導プラズマキャノンを構え、一閃。

「プラズマバースト!」

青白い光が放たれ、魔熊3体が一瞬で消し炭に。村人たちが「うおお!?」と驚く中、ゼノスケがステルスダッシュで魔熊の背後に回り込み、

「アシッドスプラッシュ!」

酸の飛沫が魔熊を直撃し、5体がドロドロに溶ける。村人たちは「ひいい! 魔王の手下だ!」とパニック。

「魔王だと? ふざけるな、俺はハンターだ!」

クロガネが吠えるが、ゼノスケは「魔王? 強そう! 狩る?」と楽しげに飛び跳ねる。

残りの魔熊も、クロガネのリストブレードとゼノスケの爪で瞬く間に全滅。村は救われたが、村人たちは二人の規格外の力に怯え、「出て行け!」と石を投げつけてくる。

「チッ、恩を仇で返すか。」

クロガネが冷たく言い放つと、ゼノスケが「アニキ、こいつら弱い! 溶かす?」と提案。クロガネは「無駄な殺しはハンターの恥だ」と一蹴。


3. ヒロイン登場とギルドへの誘い

そこへ、透き通るような声が響く。

「待って! あなたたち、村を救ってくれた英雄よ!」

現れたのは、金髪のエルフ少女、リリアナ。大きな瞳と、なろうらしい「強調された胸元」が特徴の癒し系魔法使いだ。

「私はリリアナ、冒険者ギルドのCランク魔法使い。この力、ギルドで活かせば英雄になれるわ!」

クロガネは「英雄? ハンターに名誉は必要だが、報酬次第だ」とクールに応じる。ゼノスケは「リリアナ、いい匂い! 食える?」と近づき、リリアナが「ひゃっ! だ、ダメよ!」と赤面(なろう鉄板のお色気シーン)。

リリアナの案内で、二人は近くの町「ルミナス」の冒険者ギルドへ。ギルドの建物は木造の大きな酒場風で、冒険者たちが酒を飲みながらクエストを語り合っている。

「ここで登録すれば、クエストを受けて報酬を得られるわ。あなたたちの力なら、すぐにSランクよ!」

リリアナが目をキラキラさせるが、クロガネは「フン、試してみる価値はある」と興味なさげ。ゼノスケは「クエスト? 狩り! 楽しい!」とテンションMAX。


4. ギルドで規格外のデビュー

ギルドの受付嬢が「適性検査を受けてください」と言うと、クロガネは「ハンターに試験など不要」と不満げだが、渋々了承。検査用の魔導クリスタルに手を置くと――

ドカーン!

クロガネのプラズマエネルギーがクリスタルを爆発させ、ギルド内に衝撃が走る。

「な、なんだこの力は!?」

続けてゼノスケが手を置くと、酸がクリスタルを溶かし、床に大穴が。

「キシャ! 壊れた! 楽しい!」

受付嬢が悲鳴を上げ、ギルドマスターが駆けつける。

「こいつら…規格外だ! 即Sランク認定だ!」

そこへ、金髪のイケメン冒険者、ギルフォードが登場。Sランクの剣士で、貴族出身の嫌味なライバルだ。

「フン、こんな得体の知れない野蛮人にSランクだと? 俺の聖剣『ライトブリンガー』で一掃してやる!」

クロガネはハンターの眼でギルフォードを一瞥し、「そのオモチャ、ゴミだな」と一蹴。ゼノスケは「剣、溶かしていい? ねえ、いいよね!?」と尻尾を振る。

リリアナが「ちょっと、落ち着いて! ギルド壊さないで!」と慌てて仲裁するが、ギルフォードが聖剣を振り上げる。

「黙れ、エルフ女! この俺が――!」

「アシッドスプラッシュ!」

ゼノスケの酸が聖剣を直撃。名剣ライトブリンガーがドロドロに溶け、ギルフォードが「うわああ! 俺の剣がぁ!」と泣き崩れる。ギルド内は大爆笑。

クロガネは冷たく言い放つ。

「弱い犬は吠えるだけ。次はお前が獲物だ。」


5. 初クエストと物語の幕開け

騒動の後、クロガネとゼノスケは正式にSランク冒険者として登録。リリアナが「一緒にパーティを組みましょう!」と提案し、クロガネは「報酬が良ければな」と渋々了承。ゼノスケは「リリアナ、仲間! 狩り、もっと楽しい!」と無邪気に喜ぶ。

初クエストとして、ギルドから「古代の魔狼王」討伐の依頼が舞い込む。

「魔狼王? トロフィーにふさわしい獲物だ。」

クロガネの目がハンターの光を帯び、ゼノスケが「デカい犬! 狩る! 溶かす!」と飛び跳ねる。リリアナは「溶かすのはダメ! 素材が台無しになるから!」と必死に止める。

ギルドの冒険者たちが二人の背中を見送り、囁き合う。

「あの二人、ただものじゃねえ…。」

「魔狼王すら瞬殺するんじゃね?」

クロガネとゼノスケは、夕陽に照らされた街道を進む。

「ゼノスケ、獲物を無駄にするな。ハンターの誇りだ。」

「キシャ! アニキの言うこと、聞く! でも、ちょっと溶かす!」

「テメェ…!」

二人のドタバタな掛け合いを聞きながら、リリアナが微笑む。

「あなたたち、絶対に英雄になるわ。」

だが、その背後で、暗い森の奥から不気味な気配が漂う。宇宙魔神の影が、ルミナリアに忍び寄っていた――。

第一話 完。次回、魔狼王との激戦!

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