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lal(ラル)  作者: シーマ
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lal(ラル)第8話:幽霊の線引き(後編)

第8話:幽霊の線引き(後編)


仁瑛と玻璃、楼火、ユン、そしてリナとカイ。この6人の前に立ちはだかるのは。


立派な巨体を持ち、背中に異様な数のアームを兼ね備えたリーダーリゲインだ。このデカブツはアームを穏やかに揺らしながらこちらの様子を伺っている。


そしてリゲインはゆっくりと進みながら背中のアームを伸ばしてくる。1つは鋭利な刃物の付いたアームで。もう1つはビームガンの付いたアームを。と、多彩なアームを駆使しカイ達を翻弄する。


「ユン…まずはあの厄介なアームを駆除するよ。」


と。玻璃は人差し指以外を軽く曲げた指でアームを指し示す。


「うん!わかった!」


ユンが元気な返事をした後尻尾型のシフトギアを発現させる。


「あっ!とーくから見てたんだけどぉアイツ、自己再生するんでしょぉ?」


「あっ…あぁそうだな…」


ユンの質問にカイがたどたどしく返事をする。


「じゃあどーすれば倒せるの?」


ユンの次の質問には猫背な楼火が答える。


「むぅぅ……ああいった強いリゲインには必ずコアがあるんぅだよ。」


「だから再生する前にそのコアを叩くんだよ。」


ゆっくり喋る割に妙に明るい声を出す楼火の説明を聞いたユンは口を再び開く。


「てことわぁ…スピード勝負…ってわけね!」


今度は黙って聞いていた仁瑛が口を開く。


「そうだ。ユン。ヤツは再生能力と多彩なアームを持っているが本体自体は脆い。」


「1度崩れれば虫ケラ同然。簡単に影を踏み潰せる。」


「メチャメチャハチャメチャにわかった!」


「そうか。」


仁瑛は返事をした後リゲインへの視線を離さずにリナの方へと少しだけ顔を向ける。


「リナ。俺は基本的に俺自身が認めた人間としか共闘したくないが。今回は許そう。」


「大型のリゲインは仲間無しじゃあ倒せないのは重々承知している。」


リナは…ただ単純に…簡単な返事をする。


「うん。」


「………。」


「そうか。なら。行くぞ。」


その言葉と共に他の皆もシフトギアを発動させる。


まず、仁瑛はリゲインの背後に回るべく影の中へと潜る。暗くてよく見えないが動くその姿はまるで水中を泳いでるかのようだった。


リナはSGシリーズのライフルで狙撃と負傷した仲間の治療を即座に行う為の場所の確保に入る。その間カイはリナが狙われないように炎弾をリゲインに向け射出する。


だがシールドを持っているアームに伏せがれてしまう。だが!これで良いのだ!現在の目的はヘイトを自身に向ける事だ。その為カイはリナの走る方向とは真逆の方向へと走り出す。


その行いは成功したのだがブレードの付いたアームが後ろから迫りカイが切られそうになった。その時ユンが目の前に飛び出してきた。


ユンは尻尾を少し変形させブレードを正面から受ける。そして伸びた尻尾でブレードをガッシリと掴み…


「んぅぅぅぅう……!………ふんぅっ!」


引きちぎった。


「あぶなかったね!カイお兄ちゃん!」


「……悪い…助かった…!」


ユンの可愛らしい声や言動の割に豪快に戦う姿にカイは気圧されながらも、助けられた事に感謝をする。


「………よし、アタシたちもやりますか!」


カイ達が戦っている姿を見ていた玻璃と楼火は動き出す。


玻璃は自身の首筋に右手中指の注射針をぷすりと軽く刺し液体を少し注入する。


「ぁ゛ぁぁぁぁ………冴えてきたァ///」


と、玻璃は艶のある声で囁く。そして楼火はと言うといつものように前かがみになり猫背の形となっていた。


「スモークパレード………ショーの幕開けだ…!」


その言葉と共に背骨からいくつもの黒ずんだパイプが出てくる。


そしてリゲインの背中から新たに伸びた2本のブレードアームが鋭い音を立て、空気を切り裂くようにして楼火と玻璃へ襲いかかる。


アームが玻璃の顔を切り裂こうとしたその瞬間、上半身を反らし攻撃を避ける。そのまま一際目立つ右手親指を下から振り上げアームに刺す。


刺した右手親指の注射器は他の注射器よりも太く長く頑丈さのある針をしていた。そのためか金属でできているアームにもすんなり刺さったのだ。


醒謝(せいしゃ)


その言葉と共に玻璃はアームの中に白い液体を注入する。すると。中に注入した液体は行き良いよくアームを貫通し空に吹き上がる。


「んぅぅぅ...ん!………相変わらずな事…」


一方楼火は、目の前から迫ってくるブレードアームに怯む事無く前へと進む。


「どいてくれるかなぁぁあ……?」


全身を震わせると1本のパイプから煙が吹き出てくる。それはモクモクと大きくなり1つの生命体かのように蠢く。


「さぁ…綺麗な花火を……」


蠢く煙はアームへと近付き全体にまとわりつく。するとアームはまるで苦しむ生き物かのように震え出す。その瞬間…


パァン!


と…綺麗な爆発音と共に崩れ破片が周囲に散らばる。


「ひぁぇぇぇ………」


そう掠れた悲鳴をあげたリナは辺りを見渡せる高台に居り、リゲインのアームを狙撃しつつゴーストラインの戦闘の仕方を見ていた。


ユンの変幻自在な尻尾を巧みに使いつつも自身の優れた身体能力で元気に飛び回る姿にはどうしても幼さを感じてしまう。


次に、何を考えてるか分からない少々の不気味さもさながら、計10種類もあると言う得体の知れない注射器型のシフトギアを持つ玻璃はまるで相手を弄ぶかのように戦っていた。


次は楼火。彼もまた少々……いや…かなりの不気味さを持っている。声に張りがあるクセにやたらとスローな喋り方には恐怖すら覚える。そんな彼はサーカスでもしてるかのようなセリフを吐きながら敵と戦う。

んー…少し違う……戦うと言うより……敵と一緒にサーカスのパフォーマンスでもしてるかのようだ。


そして最後は仁瑛。彼は………まって…さっきから仁瑛の戦う姿を見ていないよ!?


と。心の中で思ったリナは辺りを見渡す。


だが居ない。何処にも見当たらない。戦っている姿が見当たらない!


どーゆー事!?


と。思ったリナは何かに気づく。


「アームの数が少ない!?」


そうアームの少なさだ。


高台から見ていたリナには直ぐに分かった。ユンや玻璃、楼火が破壊したアーム数に対して今のアーム数が一致しない。明らかに少ない。


これは…一体全体どーなってるの!?


そう思った瞬間アームが切断され地面に落ちた。


「………まさか………仁瑛?」


そう。仁瑛だ。派手に戦う他3人と違い仁瑛は光の当たらない『闇』そのものから攻撃を行う。それゆえ見えない。


そして見えない影は再びアームを斬り落とす。2本目、3本目、4本目と次々と切断していく。


そして6人の猛攻によりアームは残り数本…このまま押し切る!…そう決意を固めた時最悪な出来事が起きる。


突如リゲインが太陽の如く光り始めたのだ。


皆は光に怯むが仁瑛はそれ以上だった。影から拒まれるように吐き出され、もがき苦しむ。


「ぐうううッ………!」


光が有るから闇が有る。とよく言うが、違う。正しくは『闇の中に光が有る』。


『『この世界』』は、闇と言う広大な『無』の中に、光と言うひと握りの『有』が集まることで…


初めて『輪郭』を持つ。


人はしばしば光こそが全てを創ると錯覚するがそれは違う。光は…


ただそこに『在る』だけだ。


真に世界を形づくるのはその光を際立たせるために広がる深淵なる闇。


無闇(むあん)がなければ、有光(ゆうこう)は見えない。

有光がなければ、無闇は語られない。


だからこそ、世界は常に闇の中に浮かぶひとつの灯火でしかない。儚く、かすかで、それでいて確かに燃えている。


そんな『闇』と言う存在に………広大な宇宙のどこかに存在する超銀河団のどこかの銀河系にある惑星にあるどこかの島に住む1人の人間。有光である人間。仁瑛は有光で有りながら同化していたのだ。だから仁瑛が見えない。それゆえ仁瑛は見えない。無闇は認識する事ができない。


だが。


闇という存在は光が少しでも有るのならそこにある闇は小さき光を支える為に吸収されてしまう。だから仁瑛が苦しむ。それゆえ仁瑛は苦しむ。


仁瑛はもがいた。光に照らされ、影が存在できなくなるその瞬間、まるでこの世界に不要と言われたかのように否応なく存在を剥がされていく。


「あぁぁあああっ!!」


その叫びは誰にも届かない。なぜなら彼の居た場所には音すら存在しなかった。


だが。仁瑛という存在は、ただの『闇』ではない。


彼は、人間だった。ただの『有光』の存在である人間。矛盾の塊、そして彼の持つ『シフトギア』これもまた『有光』の力。


彼のシフトギアは四肢を『無闇』の1部である『影』に変える事により『闇』との同化を可能としている。


だが人とシフトギアは『有光』であり、影は『無闇』だ。


いくら足掻こうが『有光』が『無闇』になる事は決してない…


かのように思われていた。


『リイビ循環の進み』


これは『『この世界』』で発見された現象である。


とある宇宙研究チームが新たに観測した天体はとてもとても高い温度をしていた。それは、数年前に発見されたクエーサーよりも何兆倍もの温度をしている。しかもその天体は神のイタズラなのか、毎秒何兆度もの温度を上げ続けていた。


これにより研究チームは何処まで温度が上がり続けるのか気になり始める。そしてその天体をひとまず『リイビ』と名付け観測を続ける事にした。


観測から数年、リイビはついに温度としての認識すら不能な領域へと達した。理論が追いつかない。計測が追いつかない。もう研究は打ち切ろうか…そう判断されたその時だった。リイビがそれに応えるように変化が起きる。


絶対熱より上になってしまった、無限的高温(仮)だったリイビが1番温度が低いとされる『絶対零度』よりも低い、無限的低温(仮)になってしまった。


これはどういう事なんだ?絶対零度とは物質の原子や分子の運動が完全に停止した状態だ。つまりこれ以上、下は無い。なのにだ!観測した結果は絶対零度よりも下!真下!観測機がそう判断した!リイビはそんな存在しない領域へと侵入したのだ。


そんな時1人の科学者が仮説を立てた。


”物質に無限的数の熱を加えると、ある地点を超えて、正(+)の熱領域から負(-)の熱領域へ進みながら『反転』するのではないか?”と。


ここで肝心なのが限界を超えた時、

『正から負に、一瞬で戻る。』

のでは無く。

『正から負に、進む。』

これが正しい。


つまり『正』の行く着く先は『負』。『負』の行く着く先は『正』。


→→(+)→→(-)→→(+)→→(-)→→


これを『リイビ循環』と呼ぶ。


これらを超わかりやすく例えるならば、

物質にタキオンすら凌駕する無限的スピードを与えると、最高である無限的高速の領域を逸脱し、最低である無限的低速、つまり完全停止の状態に変貌する。


この正から負になる事を、


『リイビ循環の進み』


と言う。


………


分からない?それに話がそれてる?


そーゆー人のために簡単に説明します。


リイビ循環とは?(やさしい説明)


力とか温度とか感情とか、なんでも限界を超えると最大領域とは真逆の最低領域になるっていう法則。


例として感情で説明すると…


無感情『0』凍りついたように何もない。植物人間状態。


憂鬱『25』少し落ち込んでいたり鬱になっていたり。


感情の平均的バランス『50』理性と感情が均衡している。


激おこプンプン丸『75』少し興奮したり感情が昂りその場の状況でしか物事が判断できない。


怒りの頂点『100』激昂してどうにもならない。


怒りを超えた『101=0』一周して無気力、無反応になる。



こーゆー事だ。


だが。これはまだ仮説だ。ただの妄想。


………


だが!だが!だが!たが!


仁瑛のシフトギア『SOS』はそんな『有光』を『無闇』にする事ができる、『リイビ循環の進み』を行っているのだ!


さてと………


『『この世界』』のメカニズムの話はここまでにして……元の話に戻ろう。


『有光』『無闇』はまだしも『リイビ循環』は現在のシナリオにはまだ関わってこないからね。


じゃあ何故話したかって?それは一応説明しとかッ_


本当の本当に話を戻そう。


月夜にひかり輝くリゲインの身体は正しく『有光』だった。闇が存在する事が出来ない。『光』の存在。


その為仁瑛の肉体は光に飲み込まれようとしていたのだ。


しかし仁瑛のシフトギアの力は、自身に『光』を一瞬にして無限的数与える事により『無闇』の1部、『影』になる事ができる。


つまり、再び自身に『光』を与え続ければ『影』に戻る事が可能だ。だが仁瑛はそれを知らない。だから仁瑛は苦しむ。それゆえ仁瑛は苦しむ。


気づいていない。自分の真の能力に。仁瑛はただ『影になれる。』こう思ってしかいなかった。


「………」


途切れた呼吸の中で仁瑛の目が見開かれる。光の世界に入らんとしてるさなか、何処からかは分からないし誰の声なのかも分からない…いや…誰の声でも無いのかもしれない。そんな『声』が仁瑛の頭ん中に響く。


"芽ヲ戸じろ"


"進みに阿良がうな"


その声は色んな人の喋る声を継ぎ接ぎし、1つのセリフにしたかの様だった。


この声の正体は謎だが、僕には2つわかった事がある。


1つ、この声の正体はHR-1では無い。


2つ、この声は存在してはいけない。




??? ?

? ???

?

??? ???

???? ???

????

????



仁瑛はその言葉信じてそっと目を閉じた。


身体は完全に光に吸収されたが意識はある。肉体は動かせないが生きているという感覚はある。風に吹かれてるような、海に流されてるような不思議な感覚が仁瑛に纏わりつく。


一方、リゲインが輝きながらも光に飲み込まれる仁瑛を見たカイは状況を理解できずにいた。ほかの仲間は皆気づいていない。光り輝くリゲインに怯み気づいていない。


だがカイは見た。見えた。この目で。見えた。しっかり見えた。闇の存在が光に飲み込まれる瞬間を。


そしてリゲインの輝きが収まり、また世界が暗闇に包まれる。それでも皆は仁瑛が消えた事に気づかない。


闇と言うのはそーゆーもんだ。自分より他人を優先する謙虚さがある。それが闇だ。


なら光は逆だ。他人より自分を優先する。傲慢さがある。


その為に、闇は気づかれにくいのだ。


カイを除く皆はなぜ光ったのか疑問に持ちつつも戦闘を再開し始める。ユンは縦横無尽に駆け回りリゲインのヘイトを買う。


リゲインの目の前を走る。横を走る。後ろを走る。だが仁瑛が居なくなった事には気づかない。


楼火も…波璃も…リナも気づかない!


まるで最初から居なかったかのように。


この自体になにかを悟ったカイは皆に向かって言葉を叫ぶ。


「お前ら!聞け!」


突然の叫びに皆はカイの方向をみる。


「お前らは覚えているか?…『仁瑛』を」


………


「カイ!?なんで今そんな質問するの!?それとそんな人知らないよ!」


リナがそう口にする。


「そうだよぉ驚かせないでよね!」


ユンが胸に手を当てる。


「誰よその…男…?…」


波璃が首を傾げる。


「パレードの邪魔はよくないなぁぁ…」


楼火が首だけをこちらに向けた状態で喋る。


なんと、みんな仁瑛を覚えていない。闇が気づかれにくいとは言ったが…そんな次元じゃあない…元から知らない…そんな振る舞いをした。つまり…存在が無くなっているッ!


「なッ_なんだ!何が起こっているッ!」


「何故皆は覚えていないッ!そして何故俺だけが覚えているッ!」


カイが狼狽えている最中。他の4人は着々とアームを破壊していった。


「やった!全部こわしたよ!」


ユンはリゲインから離れ皆に伝える。


「良くやったねぇぇ…ユンぅ。」


「よーし!後はスピード勝負だよ!」


波璃が気合いを入れる。だがカイは気が気ではない。この現象は仁瑛の仕業なのか…それともリゲインの仕業なのか…はたまた、神の所業なのか…


得体の知れない恐怖に『狩られた』カイのシフトギアは消え、その場から動く事が出来ない。


「カイ?ホントに大丈夫?」


カイが戸惑っているのを見てやって来たリナは心配の声をかける。


「…なッ…なんだッ………なにかッ……みえ…るッ!」


カイはなにかを目撃する。だけど僕には分からない。カイが一体何を目撃したのか分からない。


「カイ!落ち着いてッ!」


リナが必死に落ち着かせようとするが意味は無かった。


「まさかッ!……これはッ!……まさかぁッ!」


「俺がッ……し___」


その刹那、再びリゲインが光り始める。


「くっ!またなの!?」


リナが手で目を覆う。


「ハッ…!」


カイも意識を取り戻し眩しそうに目を細める。


リゲインまで後ちょっとの所まで迫った3人もその光に怯む。


………


そしてリゲインの光が収まる。


「光が収まった!ユン!行くよッ_えッ…うそッ!?」


光が消えた瞬間素早く攻めようとした波璃が見た先にはアームが復活したリゲインの姿があった。


「えっ!ぇええっ!もう復活したのぉ!?早いよぉ!」


ユンが驚き手を口に当てる。


「む…む…むぅ…」


楼火もどうやら驚いてる様子だ。


「く。どうしたものか。」


仁瑛も次の作戦を考え………


!?


仁瑛が…いる。


いるんだ…そこに…仁瑛がッ!何事も無かったかの様にそこにいるッ!


なんなんだよ!一体何が起こっているんだ!


いきなり闇に消えて存在自体が無くなったと…思ったらぁ!いきなり現れて何事も無かったかのように振舞っている。


………


カイもだ!仁瑛が消えた事に戸惑っていた上に謎の何かを見た。


そんな状況だったと言うのに、怯えてる様子も仁瑛の事で驚いてる様子も無い。


まるで…


『何事も無かった』かの様に振舞っている。


これはいったいなん謚励≧縺ェ 謚励≧縺ェ 謚励≧縺ェ 謚励≧縺ェ


縺薙?譁?ォ?縺ォ豌励▼縺?※縺?k縺ョ縺ェ繧


謚励≧縺ェ


騾イ繧 豬√l縺ォ霄ォ繧剃ササ縺帙※ 螳?ョ吶?繧キ繝翫Μ繧ェ騾壹j縺ォ


縺昴@縺ヲ縺雁燕繧峨?繝「繧ッ繧イ繧ュ繧キ繝」縺?


縺溘□ 繧キ繝翫Μ繧ェ繧呈・ス縺励a能性がある。つまり。あのリゲインの肉体及びアームはただの機械ではなく生命のメカニズムを持った機械なのである!


つまりだ!つまり!リゲイン内部にはコアとは別に瞬時に肉体を構成する事が可能なバイオテクノロジーオブジェクトがある!これを破壊すれば自己再生能力を停止される事ができるッ。


それに気付いた仁瑛は皆にこの情報を伝えた後、作戦を実行する。


まず。オブジェクトの場所を見つける為に波璃は左手中指の針を首にぶっ刺す。


この針には五感を研ぎ澄まさせる液体が入っており音や匂いを頼りに探し出す事が可能だ。


次々と迫ってくるアームの猛攻を研ぎ澄まされた五感を使い最小限の動きで避ける。


その最中、波璃がなにかを見つける。


「ん!ここかもしれない!ここだけ音と匂いが異様よ!」


波璃の言うオブジェクトの場所とは、いくつものアームがある背中の下ッ!つまり腰ッ!腰の内部にバイオテクノロジーが隠されているッ!


「了解。俺がやる。」


仁瑛が影に潜りリゲインの元へと向かう。


その間残った5人はオブジェクトの破壊のさい邪魔となってくるアームの除去にあたる。


「よいしょッ!」


ユンが軽々とアームを破壊する。もう何回もやったおかげかアームの対処に手こずる事なく、皆はスムーズに破壊を行っていく。


そして5人の援護によりリゲインの背後まで辿り着いた仁瑛は、影の中から飛び上がりオブジェクトらしき場所を爪で切りつけた。その時。リゲインの身体に異常が起きる。


「ギシャァァァ!!!「」


と、悲鳴をあげながら全身を激しく震わせる。


「やったか!?」


と、誰かが口にした瞬間。リゲインの身体がゆらゆらと揺れる。


リゲインが仰向けに倒れようとした瞬間、背中に生えた無数のアームが、


ガチャン


と乾いた音を立てて、一斉に折れ、ねじれ、地面へと突き刺さるように展開し…


バキィィン!!


と、カチカチな地を抉るような音と共にリゲインの巨体が宙へと持ち上がる。


それはまるで、巨大な鉄の蜘蛛。


足のように変化したアームが均等に広がり地面を這うように支えた姿は、もはや人型の名残すらない。


次の瞬間、リゲインの下半身が、


ズル…ッ


と音を立てて切り離され、地面に落ちる。


残された上半身は、機械の関節音と共に


ぐぐぐ…


と腕ごと反転し、両腕は前脚のように突き出される。


そして最後に、首がゆっくりと回転し、頭がこちらを正面から睨みつける。


コイツはアークリゲインより下だがリーダーリゲインよりは上の存在、


『グリーフリゲイン』


そーゆー名前だ


「ギギギッ…シャシャシャシャッ…!!」


第2形態となったリゲインは歯軋りでもしてんのか唸ってんのか分からない声をあげ、近くにいるユンを見つめる。


「えっ!えっ!僕!?えっ!やだっ!」


ユンが驚いて後ずさりした瞬間グリーフリゲインがユン目掛け走り出す。


「ユン!」


リナの叫びが辺りに響く。


ガリガリと音を立て向かってくるリゲインに対し、ユンはその場から動かない。


「あいつはもう、自己再生しないっ!ならっ!」


「むずかしー事考えずにすむっ!」


ユンは右足を引き、走りの構えをとる。


「コアを直接叩くのみだよっ!」


その言葉と共にユンは走った。


逃げるでも、避けるでもなく、リゲインが向かってくる真正面へと…走り出した!


「レッド・テール!」


そう叫ぶと尻尾型のシフトギアは膨張し伸びはじめ、クネクネと意志を持ったかのように動く。


そしてユンはリゲインにある程度近付いたその時、驚異的な脚力で空高く飛び上がりリゲインの顔まで近くまで接近する。


しかし


リゲインは直ぐさまユンの身体をガシッと掴む。


だがッ!


股下から尻尾をくぐらせてリゲインの顔に先っぽを突き付けた。


その刹那ッ


先から毒針が現れリゲインの額を突き刺す。


「ギジャァァァ!!」


リゲインはすぐにユンを手放し、額を掻きむしるかの様に両手で押さえつける。そして解放されたユンは沢山ある足の間を通り抜け後ろに回る。


その後ユンはリゲインの足の1つを蹴りつけて注意を引く。それにリゲインは直ぐさま真後ろへと向きを変える。


多数の足をカチカチと音を立てながら一斉に動かす。時間を掛けて振り向いたリゲインはユン目掛け両手を振り下ろす。


その時。ユンが叫ぶ。


「カイお兄ちゃんぅ!!!」


カイは感心しながらユンを見ている所、突如の名を呼ばれた事に驚くが、すぐに何をすべきかを理解する。


「了解!」


カイは両拳に炎を宿し、走り出す。


リナも、なんで何もせず眺めてたんだろう…と思いながらもライフルを構え直す。


そしてカイは空高く飛び上がり両拳を合わせ前に突き出す。その時、溜めた炎を放射するかのように解き放った。


炎天界放(えんてんかいほう)!」


「グジャァァァ!!!」


沢山の炎を浴びたリゲインは叫び、暴れ出す。


そして次は燃え盛るリゲインに向けリナが足目掛け何個かグレネードを投げる。足元に転がり落ちたグレネードは爆発し、ガチガチの鉄足が数本失われた。


それによりバランスを失ったリゲインは素早くアームを移動させ足の均等さを保とうとする。


だがしかしその隙をついて楼火が煙を足の関節部に漂わせる。


ガガッ…ガギッ!


と。錆びたような金属音がなる。


何本もの足が突如としてギギ…ッと震え、うまく地を掴めなくなった。


楼火の煙が、わずかな隙間から内部へと侵入していたのだ。足の関節部、機構の中枢に染み込むように絡みついたその煙は、ただの煙ではない!


触れる者物全てを腐らせるかのように、高速劣化させる、『魂絶煙(こんぜつえん)』だ。


使い物とならなくなった足のせいでリゲインは地面へと倒れ込む。


「あっっつぅぅ…」


倒れたリゲインの近くに来た波璃は燃え盛る巨体に左手薬指の注射針をプスリと刺す。すると叫び暴れていたリゲインは突如として冷静さを取り戻した。


波璃が入れた液体は鎮静剤……ではなく痛覚を無くす事のできる液体だ。


痛みを感じなくなった事により落ち着いたリゲインは両手を使い起き上がり近くにいる波璃を叩き潰そうとする。


しかしリゲインの掌に当たったのは波璃では無かった。


当たった……いや…刺さったのはユンの尻尾型シフトギア、レッド・テールだ。


掌を貫通し突き出た尻尾をぐるりと回しリゲインの手にまとわりつかせる。そしてユンは少しだけ走り、離れた場所で身体を一回転させた。


すると


リゲインは引っ張られユンの方向へ、いとも簡単に倒れる。


おちょくられてるとでも思ったのかリゲインはユンを睨み再び起き上がろうとするが…立てない。


リゲインがハッ!とし自身の足元をみた。


何も無い。足となるアームが無い。


切り落とされている。アームがいつのまにか切り落とされていたッ!


リゲインは気付いていなかった。痛覚が無いせいで!痛みを感じないせいで!


身体の異常に気付いていなかった!


どうする事も出来なくなったリゲインのもとにカイが歩いて来る。


「チェックメイトってやつだ…」


そう呟き右手に炎を展開させる。


リゲインにトドメを刺そうした時、何かを思い出し拳を留める。


「そうだ…仁瑛はどうしたんだ?」


その問いにどこからか返事が聞こえる。


「俺は。火が不得意だ。」


少しの沈黙が流れた後、カイは口を開く


「だろうな…」


留めていた拳を引き再び炎のパンチを繰り出しリゲインのコアを破壊した。







「あー…管制官、こちら04のカイ。目標撃破完了。応答求む。」


カイが無線を使い本部の管制官と連絡を取っていた。


その頃リナとユンは体育座りで微笑ましいトークをしていた。


「ねぇねぇ…リナお姉ちゃんっ!」


「なぁに?」


「好きな食べ物なにぃ?」


「うーん…しば漬けかなぁ」


「しば漬けおいしいよね!僕はねぇ」


「カラスミ!」


「カラスミ!?」


「カラスミ!」


「………」


「………」


「カラスミ!?」


「カラスミ!」


「カラスミって……ナニ?」


「メチャおいしいヤツ!」


「メチャ美味しいヤツかぁぁぁあ」


その時楼火が手を振りながら歩いてきた。仁瑛はいつの間にか消えており、波璃は会うと約束した人がいると言い、どこかに行ってしまった。


「ユンぅぅ……そろそろ帰る時間だよょぉ……」


「えええ!もーおぉう?」


「もぉだよょぉ…ユンぅぅ。」


「そっかぁぁ…しょうがないねぇ…」


ユンはスパッと素早く立ち上がる。


「それじゃあねぇ!リナお姉ちゃん!」


「うん!またね!」


リナも立ち上がりお互いに手を振り別れる。


2人はお互いが見えなくなるまで手を振り続けた。


「さて、ひと段落ついた事だし…何か食いにでも行くか?」


「そうだね…いこいこ!」


「何が食いたい?」


「カラスミ!」


「カラスミ?」


「カラスミ!」


「カラスミってなんだ?」


「なんか……メチャ美味しいヤツ…」


「メチャ美味しいヤツかぁ…」


2人がからすみの会話をしている所とある人物がやってきた。


「どうも!回収班のリクです。」


「お…今日は早いなぁ」


「えぇ、たまたま近くを通ったものでしてね…」


回収班とは倒されたリゲインを回収するヤツだ。


「では!後はお任せください!」


と敬礼しながら言う。


それにカイも


「任せた!」


と敬礼を返す。


そして、2人は戦闘場所から離れからすみを食べに向かう。


その道中、


「なぁリナ、さっきの回収班のヤツ、なんか妙じゃあなかったか?」


「妙?」


「ああ、回収班っつてるのに1人だし…」


「えー?それはたまたま近くを通ったって言ってたしぃ、あとから他の人もやってくるんじゃないのぉ?」


「そうかぁ?」


「そうだよぉ…そんな事よりカラスミだよ!カ.ラ.ス.ミ.!」


「そうだな!カラスミだな!」


「うん!」


「カラスミしに行くかぁ!」


こうして2人の長い夜が終わりを告げる。



続く--



ここまで読んでくださりありがとうございます。


リイビ循環…理解出来ましたかね?簡単に言うと


リイビ循環は、

戻る事もなく。

止まる事も無く。

ただ進み続ける。


詳しくは後々説明しますがあれは『『この世界』』の現象ですからね。。。熱力学だとか物理法則だとかガチガチの理論持ってこないでぐださいね。。。






※この回の途中にあった不自然な『?』は僕が何とか修正した部分です。何も異常はありません。別に気にしないでください。

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