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lal(ラル)  作者: シーマ
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lal(ラル)第3話:赤色がきりさく壁

第3話:赤色がきりさく壁


ズドォン!



なんとそこに現れたのは先に倒したはずのシールドリゲインだった


「この状況から考えるに同じ個体の可能性があるな...」


レイナが冷静に推測してるとリゲインが攻撃をし始めた


リゲインの攻撃を避けつつ勇雅が発する


「同じヤツなら倒し方も同じはず!勇雅、突貫します!」


その言葉にレイナはすぐさま頷きシールドを破壊すべくリゲインから離れる


「はぁっ!」


勇雅はシフトギアを発動し右腕をブレードに変化させつつ右へ、左へ、と動き回りリゲインの注意を引く。


「いまだ!」


リゲインは攻撃をすべく握ってる剣を振り下ろした時の隙を逃さずレイナはキャノンを放ちシールドの破壊に成功する


そして勇雅は空高く飛びリゲインを一刀両断する。


バタッ


リゲインが倒れ塵となって消えていく。

無事リゲインを倒すことに成功したが根本的問題は解決していない。


「どうやってここから脱出するか...」


レイナそんな事を考えるが、勇雅は考えるよりまず行動をするタイプなので色々試しに始めた。


家の中に入ったり、壁を蹴ったり、ゴミ拾いをしたり、色々と行動をしたがやはり何も起きない。


すると勇雅が何か閃く


「ループしているこの...部屋?を物理的にぶっ壊せばいいじゃあないか」


レイナは勇雅の提案に、なに言ってるんだこいつ?、そう思ったが他に方法が思い付かないので試しに空に向かってキャノン撃ってみる。....すると


ドゴン!


何かにぶつかった。


「まさか!?」


二人は新たな展開に驚きつつもレイナはキャノンを何度も何度も放つ。が...

ひびどころか塵一つも落ちてこない


「なんだ...」


二人は期待していたが透明な壁が想像以上に硬く、まっっったく壊れそうにないため落ち込んでいた


「くそー期待させやがってちくしょうめ」


勇雅は愚痴を吐き溜めていたブレードの斬撃を空に向かって放つ


バリッ!


!?


なんと透明な壁にひびが入ったのだ!


「何故俺の攻撃が...」


疑問に思ったがまずはここからの脱出を優先しなければならないため、攻撃をしようとレイナも再びキャノンを放つ。


「なにッ?」


レイナの砲撃に対して壁はびくともしない。


「どーゆーことだ?」


まったくわからない!何故勇雅のブレードだけなのか、それに威力は関係ないはずだ......


まぁいい、それはそれとして勇雅は空高く飛び透明な壁に向かってブレードを切りつける。すると...


バリィン!


「割れたぞ!」


なんとあんなにも固かった壁が一瞬にして粉々になりそれに続いてどんどん壁が割れていった!


「これでやっと脱出できる、行きましょう!レイナさん」


その言葉にレイナは安堵の顔を見せ先に進む


そしてついにループから脱出することに成功した


「何で勇雅の攻撃だけ効いたんだろうな」


レイナの疑問に勇雅は「さぁ?」と返す



ズドォン!


「この音は!!」


振り返るとそこにはまたもやシールドリゲインが立っていた。


「しつこいヤツめ!」


二人は対抗すべくシフトギアを発動する。


そして勇雅が攻撃を仕掛けようとするがリゲインは攻撃の姿勢をとらず、こちら、勇雅に指を差し向けてきた

リゲインの行動に驚き立ち止まる。


すると、突如雨が降りだしてきた。


暫くの静寂のあとリゲインが口を開いた



"こ.は


お..が..さ.


も..た..!"



!?


きりさく!?


何を言っているんだ!こいつ.....!




そう..勇雅が思ったのもつかの間リゲインが塵となり空へ消えていったと同時に雨も止む。


「あいつ言葉を!喋りやがった!」


勇雅が驚くのも当然今までのリゲインで言葉を発した個体はいなかったからである


「む!そうか、」


レイナが通信機で何かを聴いていた


「どうしたんですか?」


「向こうは無事リゲインを倒したがリナが意識を失っているらしい」


勇雅は、なに!?と眉をひそめる

リナの容体を確認すべく本部に向かう。






「大丈夫か!?」


病室に入る否や心配の言葉を掛ける。


「心配するな、ちと気を失ってるだけだ」


その言葉に勇雅は安心する


「それより、お前らの方は大丈夫だったのか?二人だけで戦ったんだろ」


カイは今ここに二人が居るのだから無事なのはわかっているが念のため質問をした。


そして二人は事の事情を説明した。


「なにィ!リゲインが喋った!?」


当然カイは驚く。リゲインの発言、それにループする場所に加え、優雅のブレードだけ効く壁。意味不明な事だらけでカイはこんがらがっていた。


「ひとまず、その情報を神崎に伝えといてくれ、リナは俺が見てるから安心しろ。」


その言葉に二人は頷き神崎のところへと向かう。



「二人共無事で良かった。」


そこにはいつものようにスーツをびしっと決めている神崎が座っていた。

二人はさっきと同じように説明した。


「!?....そうか...」


神崎も当然驚く。長いことこの職に就いていたがこのような事例は初めてだからだ。


それに一番はループさせる能力のことだ。

今まではビームやブレードなどは武装して攻めてきたが、このような特殊能力の使用は見たことがない。


「こちらもいよいよ本腰を入れなければな...」


そう呟いていると、


ドン!


「話は聴かせてもらった!」


謎の三人組が入り込んできた


「第1部隊じゃあないか...帰ってたのなら教えてくれよ」


どうやら彼らは最強と謳われている第1部隊の人間らしい。話はよく聴くが顔を見るのは今日が初めてだ。

そして聞くからにどこか遠いところへと遠征だか派遣だかに行っていたのだろう。


「む、レイナじゃあないかそして隣の君は...?」


左に気だるそうな女性と右に腕を組んでる男性その真ん中にいる隊長らしき人に名前を言う。


「第4部隊所属の優雅だ」


「優雅か、俺は採真だこれからよろしく!」


「んで、こちらが子静、そしてこいつが阿諭(あさと)だ」


阿諭と言う人は気の抜けた顔をしていて「よろしくな!」と挨拶したが、一方子静の方はいかにも口が悪そうな顔をしていて黙り込んでいた。


「それで、本題は?」


挨拶を見守っていた神崎が口を開く


「本題は.....ない!ただあーやって入りたかっただけだ」


なんだこいつ...

神崎は呆れてため息を付く


「まあ、これからはリゲインが出現した時は俺らも一緒に戦うからな。」


こんな変人そうやヤツでも最強と言われてるのだから強いのだろう。


「さてと...俺らはここで帰るとしますかね。」


そう言い三人は各々帰り出した。


「なんか変な人でしたね。」


「こら..あれでも数ある隊員の中でもトップクラスの人だぞ...まあ変人には変わりないがな。」


ふーんと思いつつ我々も帰ることにした。


「あっ」


神崎のいる部屋を出た時あることに気づく


「レイナさんのハンカチ返し忘れてた」


結局今になるまで返せていなかったため、ポケットから取り出す。


「なぁそのぉ...昨日の事は忘れてくれないか....?」


.......レイナのおかげで思い出した。

昨日皆で飲みに行ったあとレイナとホテルに行ったんだ!


.....よくよく考えれば仲間が死んだというのに飲みに行ってよかったのか....?


倫理的にというか...なんというか...


勇雅は少し考えたが...まぁ...なんとも思わなかった。


そしてレイナに返事をしつつハンカチを手渡す。


「...昨日?」


誤魔化してしまった。これはあまりにも無理がありすぎる。


が、レイナもレイナだそれに安堵の顔をしていた。

そして気まずい空気の中2人は家へと帰った。




「ふぅぃ..疲れたな」


自分のアパートの一室に着いた勇雅は疲れた様子で扉を開ける。


そして靴を脱ぎ捨てベットに飛び込む。


何を食べるか、なんのゲームをするか悩んでる内に眠りについてしまった。




..!!



い. た..るから!!


し..いで!




「ハッ!」


またしても悪夢を見てしまった。

だが今回は以前までのとは違うのだがあまりハッキリとしないため詳しくは分からない。


そして目が覚めた時にはすっかり日が暮れていた。


「もうこんな時間か」


飯を食うには遅く、かと言って食わないのも良くない為カップラーメンを食うことにした。


そして3分がたちテレビを付け食い始める。



"続いてのニュースです。

本日市街地にて、リゲインの襲撃が確認されましたが無事ラルの隊員により撃破されました。

この襲撃による死者は0人、意識不明者は1人とのことです。"


"ここで周辺に住んでいる住人のインタビューです。"


"いやー彼らにはいつも助けてもらってるねぇ、あのーシフトギアだっけ?腕とかを剣に変えたりするやつぅあれちょっと気味悪いけど、戦ってくれてるからねぇ感謝しないとぉ"


「気味悪い...かぁ」


勇雅は落ち込む。

街の人達のために戦っているのにその人達に蔑まされるのは少々心が痛む。

やはりただの一般人からしたらシフトギアは異常な物なのかもしれない。


「そういや昔父さんにシフトギアは隠せとか言われてたなぁ」




両親が殺されて身寄りの無くなった優雅を育ててくれたのは今の父、名前は....

あれ...そう言えば名前....わ...聞いていなかったなぁ


名前は分からないが父は厳しくとも優しい人だった。


幼い勇雅が父と暮らしていたある日



「ゆうが、お前はどんな大人になりたい?」


いきなり父に質問され幼い勇雅は戸惑う。


「俺はなお前に灯火のような人になって欲しい」


それに優雅は「灯火?」と返す


「あぁ、どこへ進めばいいか分からない暗闇の荒野に進むべき道を照らしてくれる灯火だ」


「お前は皆を正しい道へと導く人になれ」




このころの勇雅にはまだ意味が分からなかった、だが最近になってやっと意味がわかって来た気がする。


どうすればいいか悩んでる時に背中を押してくれる人がいたらとても助かるし自信もつく。


「灯火かぁ」


過去を振り返ってた勇雅は父の教えを口にした。


「そう言えばレイナさん何か悩んでいたような...」


今思えばホテルで泣いていたしその帰り道でも寂しいそうにしてた。それに加えループする部屋に閉じ込められて勇雅が勝手に進んだ時も少し不安がっていた。


レイナにも何か壮大な過去があるのだろうなと勇雅は思う。


「俺がレイナさんの灯火になって何か助けてあげたいな。」


と上から目線で考えるが今の勇雅ならレイナだけではなく皆の灯火になれそうだ。


そして残りのスープを飲み切りカップを片しベットで横になる。


勇雅は意外と疲れていたらしく直ぐに寝落ちしてしまった。



次の日。



「ふあぁー」


朝の8時頃勇雅は目覚める。

「今日は平和に終わると良いな」そんな事を思いつつ朝食の支度をする。


フライパンに油を敷きその上にベーコンを乗せ焼く、少し待った後ベーコンをひっくり返す。そして中央に卵を置き蓋をし数分待ち焼けてきたら蓋をどけお皿に移す。そして均等に塩コショウをかけテーブルに置く。


次にインスタントの味噌汁とパックのお米をテーブルに置き、牛乳をコップに移し席に着く。


「こーゆーので良いんだよこーゆーので」


勇雅はザ・朝食って感じのご飯を目の前にしてニヤつく。今日は珍しくいい目覚めをしたため、いつもなら菓子パンで済ませてる所をわざわざフライパンを使ったりと手間のかかることをした。


「いただきます」


勇雅は挨拶をし朝食を食べ始める。


「そういえば最強って言われてる第1部隊の3人ってどんなシフトギアを持ってんだろう」


勇雅は疑問に思う。まずは採真だ、あいつは勇雅やカイみたいな性格してるからきっと派手なシフトギアだろうな。


次は子静だ、あの子はなんか冷たい雰囲気だったから氷とか操るシフトギアかな?と安直な事を考えた。


そして最後は阿諭だ、あいつは一見普通の人に見えるけど何か壮大な物を隠してそうな瞳をしてたから....うーん...思いつかないな。


勇雅は思考よりも行動するタイプであるが意外にも想像力豊かな人物のはずだが阿諭のシフトギアに関しては思いつかなかったようだね。


そんな事を考えている内に朝食を全部食べ終えたため片付けを始め皿を洗う。


全ての片付けを終えたので今度は出掛ける準備をする。


ラルに入隊している隊員はいつでもリゲインの襲撃に対応しなければならないため、常に戦える格好をしないといけない。


そのため基本的に私服ではなくシンプルで動きやすいスーツを着ている。


次に住む場所だ。勇雅やカイなど単独で戦える隊員ならそこまでの制限が無いがリナ等といった一人じゃあ戦えない隊員は他の隊員と同居したり近くに住むことになっている。


そしてスーツに着替えた優雅は外に出る。


「さてと..まずはリナの容態確認だな」


意識不明のリナが心配な為勇雅は本部の医務室に向かう。




ガチャ


医務室の扉を開けた勇雅はリナの居るベットに向かう。

どうやらリナはまだ眠ったままのようだ。

体調が気になった優雅は近くにいた看護師に話しかける。


「リナは大丈夫なんですか?」


「大丈夫ですよ。あともう少しで目覚めます。」


「よかった...」と優雅は安堵した。

リナの安否がわかったため医務室を出る。


「次は飯買ってゲームショップだな」


勇雅は早くゲームショップに行きたいため足早でスーパーに向かう。


そして買い物を済ませた勇雅はゲームショップに向かい入店する。


「あったあった」


勇雅が手にしたのは最近発売されたゲーム

"ラル"

まさか勇雅が所属している組織と同じ名前だ。これに勇雅は気になり色々調べた所意外と面白そうだったため買おうと決めたのだ。


そのゲームの内容としては次々と襲いかかる様々な敵から拠点を守る為プレイヤーはキャラクターを配置し拠点を防衛する。という内容だ。


キャラクターにはそれぞれ長所や短所がある為しっかりと考えキャラクターを配置しないと負けてしまう為かなり難しい、


父に皆を導く人になれと言われた勇雅にとって、うってつけなゲームである。


そして目当てのゲームを買った優雅は店を出て帰り始める


飯食いながらゲームするかなぁと考えている所に蓮と出会った。


「ん、勇雅じゃないか買い物か?」


見た感じ蓮の方も買い物をしてたらしい。


「俺も同じ帰り道だから一緒に帰ろう」


勇雅は頷き蓮と横になって歩きつつ何を買ったのか質問する。


「俺はケーキの材料だ。あともう少しで岬の誕生日だからな手作りをプレゼントしてあげたいんだ。」


勇雅は意外と料理できるんだと同時に手作りプレゼントするんだとニヤニヤする。


「な..何だよその顔!そう言うお前は何買ったんだよ。」


「俺はゲームだよゲーム」


勇雅は何を考えてるか分からないドヤ顔をする。


「ゲームって...てかお前あのレイナと例の場所行ったんだって?」


何故バレている!?と驚くが冷静に答える


「違うし!レイナさんとコンビニ行っただけだし!」


「嘘つけ他の隊員が例の建物から2人が出てきたって言ってたぞ」


見られたのかと勇雅は落ち込む。


「それにあの日によく行けたな。しかもレイナとだぞ」


「レイナの仲間が何人も死んだ日に行くなんて。」


それに関しては勇雅も考えていた所だ。


「あってかお前"さん"付けて呼んでるんだな。お前が"さん"付けるの店員とかお店の人だけなのに。」


「まぁあれは敬意かな」


「敬意...?」


そんな会話を続けてる内にアパートに近づいてきた


「んじゃ俺はここまでだ」


勇雅は「おう」と返事をし別れる。


「よぉし今日はたんまりとゲームしますかぁ」


と意気揚々に扉を開け部屋に入る。


ゴゴゴゴゴゴ


「まさか!?」


"リゲイン出現。リゲイン出現。"


通信機から警報がなり始めた。


「ちくしょう!ホント休ませてくれねぇなぁ!」


勇雅はすぐさま荷物を置き外に飛び出る。


現場の近くに到着した勇雅は握ってる通信機を使い岬に連絡をするが既に別のリゲインと戦闘していた。


「また別行動か!向こうに何も無いといいが...」


トゴォォン


「む!?あれは!?」


勇雅が見た先には人型ロボットの様な物が空を自在に飛びリゲインを次々と倒していた。


「新型の兵器か!?」


驚いている所そのロボットと目が合いこちらに飛んできた。


敵か!?と勇雅は警戒するがそうでは無さそうだ。そしてロボットは優雅の目の前に飛び降りた。


「よう勇雅、ちと遅いんじゃあないか?」


この声は第1部隊隊長の採真だ。


このロボットが採真のシフトギアなのかと勇雅は驚く。


「驚いてる暇は無いぞヤツらは待ってはくれないからなぁ。」


「ホントそうだよ」と勇雅は落ち込みつつ返事をしシフトギアを発動する。


「俺はまず雑魚敵を掃討するお前は真っ先にリーダーリゲインの所へ迎え。終わり次第援護に向かう。」


「了解」


返事をした勇雅に採真は「背中は任せろ」と言葉を残し飛んで行った。


「カッケー人だな」


勇雅は感心しつつリーダーの所へと向かう。


「こいつか」


今回のリゲインは盾に剣、ビームガンと、かなりの重装備だが、


昨日接敵したシールドリゲインや岬達が苦戦したリゲインなど異質なリゲインではなく今までの通常リゲインだと勇雅は謎の感覚で感じ取る。


「行くぞ!」


優雅はブレード構えリゲインに接近する。


「はっ!」


そして飛び上がりブレードを振り下ろすが当然盾で受けられてしまう。


だがしかし


優雅のブレードはそんな盾を切り裂いた。


「!?」


が!


なんとリゲインは盾の下に剣を隠していた!そしてその剣を振り上げてきた!


盾を切り裂く為にブレードを振り下ろしてしまった優雅は身動きが上手く取れない!


「しまった...」


グワン!


後少しで切り裂かれてしまう所で突如身体が後ろに引っ張られた。


「危ない..危ない..」


後ろを振り向くとそこには阿諭(あさと)が立っていた。


そして見た感じ機械に変化した指から糸を出してそれを操り、物を動かしたりできるそれが阿諭のシフトギアかもしれない。


そして阿諭が口を開く


「あいつは多分戦闘に慣れてる。真っ向に挑んでも勝てないぞ」


勇雅は少し阿諭の事を見くびっていたが今の出来事でコイツも第1部隊の隊員なんだと理解した。


「すまねぇ助かった。」


姿勢を直し優雅は再びブレードを構える。

するとリゲインがビームガンを取り出し数発撃ってきた。


優雅は持ち前の運動神経で避け阿諭はシフトギアを使い指から射出した糸を建物に括り付け飛び避けた。


今度は剣を構え走り出してきた。

そしてお互いの剣がぶつかり鍔迫り合いがおきる。


お互いが押し合うが体格差から優雅が若干押され気味だ。


「アルバロ・ス・レッド...!」


阿諭はシフトギア、

"アルバトロ・ス・レッド"を使い指から糸を放ちリゲインの手に括り付け引っ張りあげた。

するとリゲインはよろけ隙が生まれる。


「今だ!」


阿諭の言葉と同時に優雅はブレードでリゲインを一刀両断する。


「ナイスだ!所でもう1人はどうしたんだ?」


リゲインを倒した優雅は阿諭に質問する。


「子静は岬の第4部隊と共に戦闘中だ。」


優雅が返事をした時採真が飛んで来た。


「お!倒してくれたか」


優雅は再び返事をし二人と一緒に岬達の所へ向かう。




「くっ数が多い上硬いなぁ」


子静率いる第4部隊は少々苦戦していた。


カイが全線を貼り敵を焼き払ってる中リナが狙われ始めた。


リナはシールドを最低限の動きで使いリゲインを対処するが限界を迎えようとした。


「ま..まずい!」


「サイレンスゲート...」


突如上から現れた子静はリナに向かって飛び降り足元にワープゲートを作り、その中をくぐっていった。


するとリゲインのいない所へとワープした


「ありがとう!助かったよ!」


それに子静はコクッと頷いた。

子静のシフトギア「サイレンスゲート」は

変化させた右手からワープゲートを作り出す事が出来るが二つ作らなければワープすることが出来ない。そしてゲートは最大3つまで作る事ができる。


そしてナギサはアクアヴェイルを使い水を操る。


「はあ!」


リゲインの足元に水を行き良いよく流しよろけさせる。その隙を蓮は見逃さずフェイズライフルで次々と撃ち抜く。


そして岬は両手をヘビーマシンガンに変え近づくリゲイン共を一掃する。


「よし!残るはリーダーだけだ!」


今回のリーダーリゲインはどこか見た事のある見た目をしていた。


「はっ!」


子静はシフトギアを使い翻弄し隙を見て近づき腰からナイフを取り出しリゲインを攻撃する。


「カイー、リゲインって普通の武器は効かないんじゃないの?」


リナはカイに質問をする。

そもそもリゲインは通常の兵器が効かないのだがシフトギアは特殊な力なのでリゲインに有効であるのでラルが結成された。


「あれは、SGシリーズつってな簡単に言うと自身のシフトギアのエネルギーを武器のエネルギーに変換し力を発揮するってわけだ」


詳しく言うと、シフトギアは自身の精神エネルギーの具現化でありその精神エネルギーをどーいった技術だが知らないが武器のエネルギーに変換させリゲインに効く様に作られているらしい。


極端に分かりやすく言うと、戦闘向けではないシフトギア持ちの人でも戦える様に作られたのがこのSGシリーズである。


だがこのシリーズは化学である兵器と非科学であるシフトギアの融合であるのだが現代にそのような技術があるかは不明である


そのSGシリーズはまだ試作段階なので子静など1部の隊員にしかくばられていない。


「すげぇなんて運動神経してやがる!」


子静は柔軟な身体とシフトギア、SGシリーズのナイフを活かしリーダーリゲインを翻弄し着実に攻撃を与え続ける。


「トドメ...!」


そして子静はゲートに入ったと思ったら出てこなくなった。


リゲインは辺りを見渡す。


すると事前に作っておいたゲートを使い真上から現れそのまま行き良いよくリゲインの脳天をブチ抜く。


「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」


全てのリゲインを片付け終えた子静達の所に勇雅、阿諭、採真の三人が遅れてやって来た。


「おぉ!こっちも無事倒したか!」


そう採真が言うと子静はコクッと頷く。

そして皆はシフトギアを解除する。


「ふぅ今日は何も無くて良かったなぁ」


だが安心するにはまだ早い。


「!?」


「後ろだ!」


何かを感じ取った勇雅は突如叫んだ。それに皆は驚き後ろを振り向くとそこには、




今まで気づかなかったのが不自然なくらい巨大な戦艦が浮いていた。

ここまで読んで下さりありがとうございます。前回はよく分からないシーン作り過ぎたので今回は少なめにしました!。

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