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lal(ラル)  作者: シーマ
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lal(ラル)第1話:お前が始めた物語

第1話: 「お前が始めた物語」




き....さ....の....




ゆ......が....な...



お......ま.......が.....!






大都市「日本」。巨大なビル群にむらがう人々が蔓延る中、ひっそりと戦いが繰り広げられていた。突如現れた人型のエイリアン「リゲイン」に対抗するため、特殊部隊「ラル」が結成されていた。彼らは「シフトギア」と呼ばれる身体の一部を武器や機械に変えて戦う特殊能力を駆使し、都市を守るために戦っている。


今日もまた、都市の片隅で激しい戦闘が展開されていた。リゲインが、またしても都市の一角を襲撃してきたのだ。リゲインの姿は人型ではあるが異形な外見をしていた、その正体は誰も知らない。まだ、知る必要がないのかもしれないね。



**「来るぞ!」**


リーダーである岬が冷静に指示を飛ばす。彼女の左目は「シンクロアイ」と呼ばれる物に変わり、敵の動きを解析することができる。


そして勇雅はその命令に従い、右腕を巨大なエネルギーブレード「オメガブレード・リービ」に変えて前線に出る。リゲインが迫る中、勇雅はブレードを振り下ろし、強力なエネルギー波を放ち瞬く間にリゲインの体が粉砕される。


一方、攻撃手のカイは両腕を「ファイアブレイザー」に変え、火の玉を連射して敵を焼き尽くす。彼の熱血ぶりは、戦場でもチームのムードメーカーとしての役割を果たしていた。


その傍らで、スナイパーの蓮は「フェイズライフル」を駆使し、隠れた敵を正確に狙い撃つ。彼の冷静さと精密な射撃は、戦闘の流れを有利に進める大きな要因となっていた。


「ナギサ、バリアを展開して!」


岬の指示に従い、ナギサは水を操ることがてきる「アクアヴェイル」を発動。水のバリアが展開され、仲間たちをリゲインの攻撃から守る。


そしてリナはその場で仲間たちをサポートし、傷ついたメンバーの治癒と強化バリアを展開。彼女の優しさと冷静さは、仲間たちの精神的支柱となっていた。


「今回はリゲインが多いなこれなら報酬もたんまりもらえんじゃあないかぁ」


戦闘が続く中でムードメーカーである

カイが冗談まじりの事を言う、そんな中、勇雅はリゲインのリーダーと思われるデカブツの異形と対峙する。その敵は、他の敵と違く腕をブレードに変えていた


「お前俺と同じじゃあないか、なら

どっちが上手く扱えるか競おうぜ!」


勇雅はリゲインに対して伝わっているのかわからない挑発を掛けた。

そして勇雅はリゲインの攻撃を交わしつつ後ろに素早く周り、切り付けようとするとリゲインは勇雅がのいる後ろを向く


「いまだ!」


勇雅がそう叫ぶと奥から蓮のスナイパーの鉛玉がリゲインの後頭部にヒットした


「競おうとか言ってたのにいいのか?」


そう蓮が疑問を掛けるが勇雅は気にもせず「ナイスだ!」と意気揚々としている



そして、勇雅は自らの力を最大限に引き出し、デカブツのリゲインを一撃で真っ二つにする。その瞬間、都市の一角に平穏が戻り、戦闘は終息を迎える。


「よし、終わった....確かに今日の報酬は沢山貰えそうだな」


そんな勇雅の言葉に「焼き肉行こうぜ!」や「私はしゃぶしゃぶ派」などの声が飛び交いながら一行は本部に報告しに帰る




「皆、ご苦労だった」


そう言ったのは本部の指令部:神崎 純一

ビシッとスーツを決めていて、いつも冷静沈着な人。彼は一様シフトギアを使えるがあまり戦闘向きではないためこのような立ち位置にいるのだろう


「最近、リゲインの活動が活発になってきている、そこで忙しいのは重々承知だが君達第4部隊は明日第3部隊と合同訓練をしてもらいたい」


他のシフトギアを持つ人らと戦えばいい経験なると考えたリーダーの岬はその訓練を承諾した。



その夜



チュドドドドド



バババババババ



ドゴォォォォン


「うぅっ!....私は.......私は!!!」



ゴトッ







「はっ!」


勇雅は最悪な目覚めかたをした、夢の中で誰かが死ぬ夢をみたからだ、しかしこのような夢を見るのは初めてではない、最近になって頻繁にこんな悪夢を見るよになったらしいね


「はぁ...今日の訓練何もなく終わればいいんだが...」


そんな不安を抱えながら身支度をし部屋を出る




「諸君、よく来てくれた私が第3部隊隊長レイナだ」


そう言うのは今日合同訓練する予定の部隊の隊長レイナ、彼女はタッパがあり黒髪で短髪に細目、中性的な顔立ちをしているうえ喋り方もクールだ。

はっきりというと一目惚れしてしまったよ


「キレイな人だな...」


レイナの美しさに勇雅は思わす言葉が溢れてしまい周りのヤツらに「だよな」や「一目惚れかぁ」などとからかわれてしまい少し下を向く


「ごほん....話を戻させてもらうよ」


レイナは飛び交う戯言を遮り話を続ける


「では第3部隊の皆、私達の部隊に自己紹介をしてくれるかい?」


レイナの提案に勇雅は深く頷いた確かにこれから一緒に戦うかもしれない仲になるのだからお互いのことを知っておいた方が良いだろうと考えている内に勇雅のチームのリーダー、岬が自己紹介を始めた


「私が第4部隊隊長の岬だ」


そういうのが我らのリーダー岬、彼女は冷静な判断力や周りをまとめる力がある、そしてあまり口数は少ないが仲間思いである


彼女のシフトギアは二つあり1つは左目を変化させる「シンクロアイ」により敵の動きを予測したり弱点を見つけ出したりすることが可能。もう1つは両手を「ヘビーマシンガン」に変え弾幕を張ることができる。

そして岬の紹介が終わり次に変わる



「はじめまして、俺は蓮と言います」


そして丁寧に自己紹介したのはスナイパーである蓮。彼もまた口数は少ないがしっかりと仲間思いで冷静な判断力があり陰のサブリーダー的な存在。

ちなみに岬と蓮が似ているのは、幼いころ岬は両親を失ったのだがをそんな岬を引き取ってくれたのは蓮の両親であり同じ境遇で二人は過ごしたため色々と似ているのだろう

そんな蓮のシフトギアは右腕を武器に変える「フェイズライフル」。その武器は弾を高速で放つことが可能でありさらにはその弾を軌道修正を行うことができ、遠くから狙撃して援護を行うことが役割。




ここでシフトギアが何なのか説明しよう



シフトギアとは

身体の一部を武器や機械に変化させ、特殊な力を使うメカニズムである。シフトギアは他の人とまったく同じになることはなく似ていてもどこかが違う物になる




そしてシフトギアは誰でも持っているわけではなく、特定の条件下で覚醒することが多い。たとえば、強い感情の高まりや、極限状態でのサバイバル本能などがトリガーとなる。覚醒した際、自身の身体の一部が変化し、その能力が発現する。



そしてシフトギアは「精神の現れ」の為、心の成長と共に進化する。進化したシフトギアは、より強力で多様な能力を発揮するが、それに伴うリスクも増大する。余りにも感情が起伏し過ぎるとシフトギアはとても強力な物になるがそれに身体が耐えきれず死んでしまうことがある


以下がシフトギアについての説明であるね

そして自己紹介に戻ろう


「俺はカイだ!よろしく!!」


そう豪快に紹介したのはムードメーカーのカイ。彼は豪快な性格をしているが身体はシュッとしていて引き締まっているそして思い切りがよく皆に頼られている

そんなカイのシフトギアは「ファイアブレイザー」と呼ばれる両腕に炎を宿しそれで敵を殴ったりその炎を放ち遠距離攻撃をすることができ全線を張るのが役割

そして次


「私はリナですよろしくお願いしますー」


そう紹介したのはヒーラーのリナ彼女はおっとりしていて落ち着きがあり皆の癒し

そんな彼女のシフトギアは両腕を「ヒールグローブ」と呼ばれるものに変えて仲間を支援するグローブは左右によって違い

左手は仲間の傷を癒すことができる。

そして右手は一時的ながらもシールドを張ることができ負傷した仲間を回復する役割

そして次


「わっ..私はナギサです...」


少しおどおどしながら紹介したのは場を整えるナギサ。彼女はいつも猫背で内気で自分から意見はあまりせず、どちらかと言えば周りの様子見て行動するタイプである

しかし優しく暖かい心の持ち主の為困っている人をみかけると黙ってはいられない子

そんなナギサのシフトギアは右腕を「アクアヴェイル」と呼ばれる水を操ることができる機械に変化させ戦うことができさらには水を少量ながらその機械から出すことができる。

そ して最後に紹介するのは


「どうも、勇雅だこれからよろしく頼む」


そう紹介したのは全線を張る勇雅だ

彼はスラッとしているが筋肉質で少し赤みのある髪の毛をしている

そんな彼がラルに入った動機は


幼いころ、いや彼がこの世に生まれた日、日本に謎のエイリアン「リゲイン」が現れたそのリゲイン達から両親は赤子の勇雅を抱え逃げるがリゲインの集団に見つかってしまい両親はリゲインのボスらしき人物に殺されてしまった、

そして最後に勇雅を殺そうとした時緊急に結成された特殊部隊ラルに助けてもらい何

とかその場から逃げることに成功したのだ


そして物心ついたころ特殊部隊ラルに入り両親の仇を打つのと世界の平和を取り戻すことを夢に思いラルに入ることを誓った


そんな勇雅のシフトギアは右腕を巨大なエネルギーブレードに変える

「オメガブレード・リービ」だ

そのリービは精神の状態により威力が変わる性質をもっている。さらに連発はできないが斬激を放つことも可能でガンガン前に出て全線を張ることが役割


これで全員の自己紹介が終わり第3部隊の紹介が始まろうとした



「先も言ったがはレイナだよろしく頼む」


そうレイナが紹介を始めた時大きな地震がおきた


「なんだなんだ」 「地震か!?」


そんな戸惑いが聞こえるなかサイレンがなり始めた


リゲイン出現!

リゲイン出現!

ラルは直ちに現場に向かえよ!


「む!、出現場所は二つだ!私ら第4部隊とレイナ達の第3部隊別れて行こう!」


レイナは岬の提案にすぐに頷き現場に向かう


「私達はこっちだ!」


岬の指示に従い勇雅達は現場に向かう




現場に到着し岬が指示をだし始める


「私とリナはこっち!、蓮はあそこの屋上に!、カイと勇雅は前に!ナギサは後方を!」


岬の冷静な指示に各々は定位置に付きはじめる


「来たぞ!」


岬のその言葉と同時に勇雅とカイはシフトギアを使いリゲインに攻撃を仕掛ける


攻めに来るリゲインはほぼ数十体の雑魚敵とそのリーダーで構成されている

そしてリーダーのリゲインは我らのシフトギアのように身体の一部を武器などに変化させて攻撃してくる

人類とリゲインは何か関係があるのかと、勇雅は考えるがそんなことを考える必要はないね



「ふんっ!」


ズザンッ! ズザンッ!


勇雅は次々と来るリゲイン共をブレードで切り裂く


そしてリゲインのリーダーが現れた

勇雅とカイは後方に被害がいかないようにリゲインのヘイトを買うがそのリゲインは違った。今までのリゲインは余り知性がなく言うならば人間を倒せと命令されたAIのように動いていたのだが、このリゲインは

目の前にいる勇雅達ではなく後方にいるヒーラーのリナを攻撃し始めたのだ


「なにっ!?」


今までとは違うリゲインの動きに岬は驚いたが直ぐに指示を飛ばす


「蓮!援護を!」


その指示に蓮は照準を直ぐ様リゲインに向け、弾を放つ

そして弾はヒットしたのだか余り効いた様子ではない


一同は今までとは違うリゲインに少し恐怖を覚えたが勇雅だけは少し、少しだけだが、恐怖とは違う感情を感じていた


そんな中勇雅が立ち向かおうしたのだがリゲインが突如去っていったのだ


だが勇雅はそんなことを気にせずリゲインを攻撃しようとしたが岬に止められてしまった


「なんで止めるんだ!」


いきなり止められてしまい勇雅は愚痴をこぼすが岬は冷静に説明する


「さっきのを見ていなかったのか?」


蓮のスナイパーが一切効いなかったのは確かだ、だが俺のブレードなら効くと思っていた勇雅にとっては不満だった


「ひとまずここは掃討完了としよう。あとは第3部隊の元に行くぞ」


勇雅は少し不満がつのっていたがなんとか抑え込み岬の指示に従う





「な...なんだこれは!?」



勇雅達がみたのは圧倒的な力により敗北を喫した第3部隊の人達の亡骸だった


「ま..まさか...ぜ...全滅!?」


ナギサは余りにも無惨な有り様に怯えていた


「はぁはぁ」 コツ....コツ...コツ


吐息と足音が聞こえた方向を見ると建物からボロボロのレイナと少女が現れた


「クソッ!第3部隊は私とこいつを除いて全滅だ!!」


全員がその言葉を信じたくなかったが目の前の光景のおかげて信じられずにはいられなかった


「何があった」


岬がレイナに優しく質問を投げる


「私達はサイレンを聞きここに向かったんだそして無事到着したのだが何処にもリゲインが見当たらなかったのだ」


「そしてリゲインを始末するため探索していたらいきなり奇襲を掛けられてしまってこの有り様だ...」


一同はただ下を向くしか出来なかった

だがレイナは話を続ける


「リゲインには知性があるヤツがいるそいつは頭が良く攻撃に対する耐久力もあった」


レイナの説明に岬も発言する


「こちらにも知性のあるリゲインがいたのだが、そいつはなにかを思い付いたかのように去っていったおかけで助かったんだ」


岬の言葉にレイナは驚いた


「その話も気になるがひとまず本部に報告しに帰ろう」


新たなリゲインを報告する為本部に向かう




「なに...知性のあるリゲインだと」


純一はその報告に驚きを隠せない



「そ...そうか、皆ご苦労だった戻って休んでくれ」


その言葉に一同は身体の力が抜け部屋を出る


「なあ..飲みに行かねぇか」


勇雅の発言に皆は驚くが話続ける


「いつまでまお通夜テンションってわけなにもいかないだろ、一回気分をリセットさせ切り替えて行こうぜ」


と言う勇雅に皆は少し納得した様子だった




第4部隊の皆とレイナの計7人は居酒屋に着き、中に入り席に着き各々が酒やジュースを頼む


そして届いたお酒を片手に勇雅は皆と乾杯しようとする


「えと.....まあ..その...カ.カンパーイ...」


飲み誘ったは良いもの勇雅は最近お酒を飲める年齢になったばっかなので何をすればいいのか分からないのと皆お通夜テンションなので勇雅は今にも帰りたい気分だった


「お前ぇ音頭も知らないのに誘ったのかぁ?」


そんな中頼りになるのはやはりカイだ。カイはこーゆー気まずい空気を一掃してくれるから助かるのだ


そしてカイの音頭により程よく周りの気分も上がり、まあ、楽しく皆が飲み始めた


程よく皆がよい始めたころに誰かが蓮と岬になんでラルに入ったのか質問した


「ん...俺と岬か...ならまずは..岬からだなぁ..」


普段は冷静な二人だが今日はお酒が入っているため少し気の抜けた喋り方をしている





今からおおよそ12年くらい前

両親をリゲインにより目の前で殺されてしまった。

しかしそれによりシフトギアを発現し何とかリゲインを倒し助かったがそれを見ていた近所の人間は岬の目と腕を気味悪がり、誹謗中傷の刃を刺し続けた上

「お前がそんな力を隠し持っているからこの町は襲われた」と

根も葉も一切関係ない事を言われ町から追い出されてしまった


そんな岬を引き取ってくれたのは蓮の家族だ。だが最初岬は怯えていたまた誹謗中傷を浴びるのかと、しかしその家族は違い


「大丈夫、私達の息子もあなたと同じような能力を持っているのよ。だから安心して決していじめたりしないわ」


その言葉を聞き岬は心から安堵した他にも自分と同じ人がいるのかと


そしてその家族の元で暮らし始めた。

最初は蓮に対して岬は距離を取っていたが

蓮は勇気を出して岬に話し掛け続けたことにより徐々に心を開き始めていき一緒に遊んだり勉強をしたりして仲を深めていった


「お父さんいつになったら大人になれるの?」


そんな純粋な蓮の疑問に岬も聞き耳を立てて聞いていた


「大人になる方法?、そんなの分かる分けないだろぉ」


二人は父親の回答に驚き「お父さんは大人じゃあないの?」と聞き返す


「たとえに20歳になったとしても心が子供のヤツもいるからなぁ」


まだ幼い二人には到底理解ができなかった



そしてそんな二人はお互いのことが気になり始めてきた時事件は起きた


二人が住む町がリゲインの襲撃にあったのだ。そしてまた、町の人間共は岬のせいにし始めた。

岬が前に住んでいた町の住民が岬の噂を広げていたからだ、そしてここでも周りの奴らは岬を誹謗し始めた。それに対して蓮は怒り町の人間を殴りに行こうとするが父親に止められてしまった


「おい!蓮、今何をしに行こうとした!」


父親の声が家の中に響く


「あいつら、岬のことをいじめてるんだぞ!だから殴りに行くんだよ!」


普段はおとなしい蓮はこの時ばかりは荒れていたそんな蓮に父親はビンタをした


「確かに人をいじめるのは良くない事だが、あいつらはなんで岬をいじめると思う」


父親の質問に蓮はゆっくりと考えて答えを出す


「岬が..悪者.....だから?」


そんな言葉に対して父親は


「そうだ」


なんと肯定したのだ、その発言に蓮は再び荒れ始める


「お父さんも、岬をいじめるのか!」


蓮は父親までもが敵だと絶望したのだが父親は冷静に話を続ける


「まあ、待て確かに岬が悪者だと言ったがそれを思っているのは奴らだ俺は思っていない」


その言葉を聞き蓮は少し落ち着きを取り戻した


「奴らは自分達の安全の保証を得るために岬をいじめてるのだ。町が攻撃される原因はなんとしても排除したいからな、岬をいじめるのは奴らなりの正義なのだろう。だから奴らを憎むなよ、憎むなら何もしてやれない俺を憎んでくれ」


なんと父親は岬をいじめる町のクソ共を庇った上自分のせいにしてきたのだ

そんな行動に蓮は納得いかなかった


「いいか蓮、例え奴らがお前にとって悪者だとしても殴ってはいけない我慢しろ!でないとよりイジメは悪化する。悪者を倒すために自分までもが悪者になってはいけない!」


「今なら言える!大人になるには我慢だ!我慢が必要だ!会社で上司に怒られようが同僚に愚痴を言われようが、我慢しなければならない!でないと余計に悪化してしまいそのままクズへと成り下がってしまう!」


「お前は我慢をしろそして大人に成れたらその能力で街を守るヒーローになれ!そしたら岬を守ることができるし街の人達も守れて皆笑顔でいれるだろ」


「う...うん」


父親の言葉を聞き蓮は反省をした確かに自分は我慢をせず怒りに身を任せ後先考えず行動をしていたと痛感した


「それじゃあ奴らをなだめる為お父さん行ってくるよ」


いきなり意味の分からないのと事を言い始め困惑した


「あなた一人だけ行かせないわ」


そう母親までもが言い始めたのだ


「お母さん?」


「それじゃ、行ってくるよカッコいいヒーローになれよ!」


「バイバイ、蓮そして岬あなた達のこと愛してるから忘れないでね!」


そう両親は言い残し玄関の扉を開け出ていった。その扉の隙間から僅かに見えたのは大量の怒り狂った人々達だった。


そしていつまでも帰ってこない両親に怯えながら二人は同じ布団で眠りにつく

蓮は両親と町の人々に怯えていた岬を優しく抱き締めた。岬はそれに落ち着いたのかすぐに眠りについた。


翌日、朝起きてもやはり両親は居なかった

蓮と岬は恐る恐る玄関を開け外にでるがなにもない。町の住民に会っても何もされない。そして不気味に思った蓮は町の住民に両親について言及するがしらばっくれてなにも言わない。


昨日両親は人々に何をしたのか、何をされたのか、そんなことを考えても意味はなかった


そして二人はこの町に残る理由がない為出ていくことを決意した。早速二人は荷物をまとめ始める。


家を漁っている時蓮は一枚の写真を見つけるそれは蓮と岬と両親の家族写真だった

その写真に蓮は涙を溢す


「決めた」


すると突然岬が何かを決心した


「私、蓮と一緒に皆を守るヒーローになる」


「蓮の両親とは血は繋がっていないけどあの二人は本当の娘のように接してくれたそんな両親に何か恩返しをしてあげたいんだ」


どうやら岬は蓮と同じく皆を守るヒーローになりたいらしい


「だから蓮と一緒に頑張って強いヒーローになって皆を守れる大人になりたい!」


蓮は岬の思いが伝わったのか岬のことを抱きしめる


「ちょっ...ちょっと!」


岬は突然の行動驚いて放そうとしたがこちらも相手の思いが伝わったのか蓮の後ろに手を回し抱きしめた


そこから二人はお互いと訓練し力を高めあっていき立派な大人に成長しリゲインから町を守るラルに入団した






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「かんどーした!!」


二人の壮絶な物語にカイや皆が号泣し始めた


「ふたひっておたはいのほとすひなんれすかぁ」(二人ってお互いのことに好きなんですか)


ベロンベロンに酔ったリナが蓮と岬に問い掛ける


「まあ...蓮のこと好き...だね..」

「まあ...岬のこと好き...だね..」


二人は息ピッタリに告白する

酔いながらもその発言に皆がニヤニヤとしていた


「こんなんだけどリフレッシュできたかな?」


勇雅はお酒をチビチビ飲んでたらしくてあまり酔っておらず周りの人達を見回していた。そんな中お酒をしっかり飲んでいるにも関わらずまったく酔っている様子がないレイナを見つけ隣に座る


「レイナさんってお酒強いんですか?」


勇雅はレイナに対する敬意の為敬語で質問するがレイナはボーっとしていた


「意外とお酒に弱いのかな」


勇雅がそんな独り言を言うとレイナは、 はっ、と意識が戻り慌てた様子で手をバタバタさせためお酒を溢してしまった


「す..すまない..溢してしまって..」


勇雅は「いいですよ」と声を掛け片付けを手伝う


「片付けてるところ本当に申し訳ないが..私のポケットからハンカチを取り出してくれないか..」


勇雅は頷きレイナのポケットからハンカチを優しく取り出し広げる


「あっクマさんだ、意外とレイナさんって可愛いとこありますね」


レイナのハンカチはクマさんの描かれたハンカチだっため、いつものクール差とのギャップで思わず口を溢してしまい今の気持ち悪かったかな?と心配なっていた


「....///」


が、レイナは顔を赤らめていて勇雅はこれは何の感情だ?と余計に心配になっていた


「まっまずい..........だ」


レイナは小声で何かを囁いた。それに対して勇雅は聞こえたなかったため耳を近付け聞き返す


「吐きそう...なんだ....」


その言葉に驚きすぐに


「一旦外に出ましょう!」


勇雅はレイナを支え店を出ようとするが

どうしたんだ?と聞かれて勇雅はレイナの尊厳を破壊するわけにはいかず咄嗟に

「お...俺が気分悪くて、レイナさんに支えもらってるんだ!」

とどう考えても無理な言い訳をするが皆酔っているため気にしている様子じゃあなかった。



「レイナさん大丈夫ですか?」


お酒ってスゴイなどんな状況でも飲めばこうなっちゃうんだからと考えながら、背中をさする。

レイナはずっと下をうつ向いていたがいきなりこちらを向き、何かを囁く

勇雅は再び耳を近付ける


「なあ...二人で抜け出さないか....?」


レイナのその言葉にどんな意味が込められてるのか勇雅は直ぐ様理解した。

だが本当にいいのか?まだお酒が飲める年齢になったばっかだぞ...と勇雅は葛藤する。そんな時昔育ててくれた人の言葉を思い出す「男に生まれたからには避けては通れない道がある」とそれが今から起こることだと勇雅は理解した。


「なぁ...どうするんだ...?」


酔っているレイナがどこか美しく見えてしまったがやはりまだ葛藤している。何故なら出会って1日も立っていないからだ、それに昼あんな出来事があったのに現抜かしてヤってもいいのかと疑問に思った


「どう...やら...君のこと好きに..なってしまったようだ..」


何故!何故なんだ!と、ほんの一瞬だけ思ったがそんなのは関係ない今の言葉で行こう!と決心した!


「行きましょう!レイナさん!」


決めたここで一歩大人になると!そんなことを考えてながらレイナと歩き始める



そして着いてしまった例の場所に。

勇雅は恐る恐る中に入りレイナと共に部屋に向かいそして入室をする。


「なぁ...ゆうがぁ...」


部屋に入っていきなりしゃべり始めたレイナに勇雅は「ひゃい!」と返事をしてしまう


「なんで私が...ゆうがのこと..好きになったかわかるかぁ..?」


それに対して勇雅は「なんですか」とゆっくり聞き返す


「私のことぉ...かわいい..ってぇいってくれただろぉ...」


そうかレイナさんはカリスマ性から、カッコいいとかクールとか言われてる為「かわいい」って言われないのかぁと勇雅はすぐに理解した。

....すると突然勇雅はレイナさんにもっとかわいいと誉めちぎりたくなりレイナの方を向く


「レイナさん....かわいいです!」


勇雅の直接的な言葉にレイナはニヤニヤを隠せず口角が上がっていた


「笑ってる顔もかわいいなぁ...」


またもやレイナのかわいいさに思わず独り言をいってしまった


「ふふっ.....ありがとう//」


レイナの感謝の言葉と表情に思わずドキッとしてしまった。

レイナさん... と考えているとレイナがいきなり寝転がりそのまま寝てしまったのだ


「え...あ..え?」


勇雅は何が何なのか分からずひとまずレイナを抱き抱えベッドに運び布団を掛けた


「すうぅぅぅぅぅ」


勇雅はいきなり虚無感を感じた、薄暗い部屋に聞こえるのはレイナの吐息そして自分の心音ただそれだけだった。


そんな時レイナが目を覚ましてこちらに手招きをする。


勇雅はそれにすぐ反応してレイナの元に向かう


「一緒に...寝てくれないか..?」


これは!と一瞬思ったのだが、

レイナの目を見ると少し泣いていたため勇雅は優しく「良いですよ」と囁きレイナのベッドへ入る


「ありがとう...」


そんことを言われるとこれからはいつでも一緒に寝ますよ、と言いたくなるがそこは堪えてレイナに引っ付き眠りに付く。







チュドドドドド



バババババババ



ドゴォォォォン


「うぅっ!....私は.......私は!!!」



ゴトッ





続く―――


ここまで読んでくださりありがとうございます!全然初心者なのでアドバイスとかくれるとうれしいです

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