好きな思考
僕の今の関心は、時間軸、過去があって今があるということ、この今書こうとしている思考も、これまでの時間があって出来ているということ、例えば段ボールを見て、過去にした引越しのことを思い出す。その記憶から、今度はこの部屋に来た日のことを思い出す。こういった思考は、人の日常に溢れている物だと思うのだけど、その移ろいよりも、装飾の多い文章が多くて、僕は最近本が読めない。
また例を出す。段ボールを、くたびれた段ボール、と書いてもつまらない。と僕は今書いてみたのだけど、あれ、くたびれた段ボールは過去にもあったはずで、そこの記憶に結び付ければ面白いのだろうか。段ボールと、くたびれた段ボールでは、頭の中に浮かんでくる物が違うような。考え方として、目の前のそれではなく、記憶へのアクセスとしての言い換え。そういう風にして、他人の小説を読む時、この人はこの言葉を使って、過去に立ち返ろうとしている、と思えば、読むのはまた面白くなるのだろうか。ちょっと本を読んでみるので、書くのをやめる。また自分の中にある関心を言葉にしたい。
追記:そうした読み方でやろうとしても、楽しめなかった。