双剣対【 】
「やっとここが5階層の中央、闘技の宴」
俺は足を前に慎重に一歩ずつ出す。この階と8階、10階は
何故だか小さい。いわゆるボスだけの部屋だ。
早速発見するボス。
(中ボスは今の俺にとってはラスボスだからな。)
《双剣ノ猛牛》大きさは2メール大、剣は約1メートル半、
それが2本よくもまぁ振り回せる。7階層からこいつらが、
うじゃうじゃ居ると思うとゾッとするぜ。
俺はリングらしき円陣に入る。
どうやらこれで試合スタートらしい。
牛のタックルが来る。勿論後ろではなく、横に避ける。
意味ないからな。そうすると、剣を横の振り下ろしてきた。
俺はそれを槍を使い前に低く飛ぶ。
(間一髪だった。少しでも遅れれば輪切りにされる所だった。)
【落槍術】
俺は高く飛び頭を叩く。いや突き刺すつもりだった。
「硬すぎる。石より硬いってどう言うタンパク質だよ。」
「そういや、俺丑年だったな。懐かしいぜ。」
『叫べ』
「GUMOOO」と叫ぶ猛牛そして、「ウオオオオオ」と叫ぶ俺
激しく槍と剣が衝突する。俺は吹き飛び、肩から血を流す。
(槍雨は絶対効かねえ。落槍術は意味ない。何が効くんだよ。)
【嵐羅苦呀切】俺の最大の技そして槍が必ず砕ける技だ。
これで倒せないのなら、無理って技だ。
俺はこいつの目の刺した槍は砕けて、様子が見える。
目は潰れたが、奴の目で槍は止まり脳へは届いては無かった。
「嘘だろ、、、もう終わりか、」
『叫べ』、
「何をだよ!!、ペンタゴンさん!」
『叫べ、我が名を』
「ペンタゴンーーー!!!」
叫ぶうちに俺はミノタウロスに吹き飛ばされる。
そして俺は気を失う。
(ここはどこだ、)
『此処は、お前の精神世界だ。』
『どうした、その様は』
(お前は誰だ。さっきから。)
『お前が私の名を呼べぬから此処に来たわけだが、本当は
お前は私の名を知っている筈なのだ。』
(あった事無いぞお前とは、)
『そんなわけは無い、お前がそう言うのなら、力で聞かせてみろ。』
『来い!黒須!』
[俺の手に、武器が、あるだと?]
(後悔すんなよおっさん)
『お前が負けることが私の後悔すると言うこともわからぬか』
(何言ってるかわけわかんねよ!)
【千手槍雨】
無数の槍の斬撃が【 】を襲う。
だがおっさんはそれを意図も簡単にいまし、カウンターを与える。「グガァ」と鈍い声を発する俺。
『どうした。黒須。そんな程度か?』
(まだまだぜ。)
『叫べ』
(ウオオオオオ)
【嵐羅苦呀切】
『【収束転X】
(武器が壊れない、いやそれより全くのノーダメージじゃあないか。)
『それでは全く効かないぞ。』
『【凪風X】』
音がしない斬撃、いや音はした。それは槍が叩き下ろされた時、そして鼓膜が破裂する程の音が轟く。
そして槍を回すと音が止まる。
『ハアアアアア』
音が収束し、こちらへ音が飛ぶ。
(此処までの差があるとはな、)
『叫べ我が名を』
(おっさん!)
『どうした黒須』
(今の声は、おっさんのじゃあ無い?)
(何でもないよ。)
(【解】)
【嵐羅苦呀切】
『【収束転X】
やはり武器は壊れない。どう言う事だ。
[?。俺の呪いは消えたのか?いや待て、この呪い自体このおっさんのせい?俺に名前を聞く理由はなんだ?まず俺は何故此処に来た。ミノタウロスのせい?いや違う。女神のせいだそうだ女神の名前も俺は知らない。女神の仲間、渡されたもの、
身体能力、そして、、」
『叫べ我が名を、何度声を発した。私の名はなんだ?』
「「【スッポン】」」
俺を光が包む。そして腕に収束し、手の武器が光を吸収する。
『そうだ。我が名はトイレの神器《【水罰】》だ』
『進め賢斗!闇は超えた!先は全て希望の光そしてお前は
全てを照らす灯火だ!』
『迷うな、進んだ道が全て、正解だ!』
『戦え、そして進め賢斗!!!』
俺は意識を取り戻す。
《【解】》
《【水罰】》
「ウオオオオオ」
『嵐羅苦呀切X】
ミノタウロスの腕を切る。そして
《【奥義】》
【嵐叫X】
ミノタウロスは動く暇もなく、俺に斬り刻まれた。
「おいおいケンツお前強くなりすぎじゃね。
てか何その先端が変わった武器、飾りじゃなかったのかい?」
「ああこれは此処に来る時、貰った大事な物だよ。
まさかこんなに強い武器だとはね。」
「流石だぜ俺が見込んだ戦士だよお前は!」
「今日は宴会だぁ!!!」
「飲めねーよ笑、ペンタゴンが飲みたいだけだろ?」
「バレたか。ガハハハ。」
帰宅は簡単だったペンタゴンがバッタバッタとミノタウロスを倒していた。
(強すぎだろ。)
そして俺は今日、最速の冒険者。
【掃除屋】ケンツXとなった。
今まで読んで頂きありがとうございます。
次回の投稿は不明期です。
ですがThe Rは5/8の午前8時に投稿する予定なのでどうぞ宜しくお願いします。
ではまた次回会いましょう。