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短いですが、お楽しみください。
身体の右半分に黒炎を纏った神薙 相馬は、勇者を燃やした。だが、その場に残ったのは勇者が脱ぎ捨てた鎧と、足跡だけが残っていた。リリスは赤く染まっていた。気が付けば、人間の姿の色は、分かるようになっていた。
鮮やかな銀髪ショートヘアー。白い綺麗な肌。白色のワンピースを着ていた。
「……オーブとかじゃないんだな」
「な、なによ急に」
「何でもない」
さらに赤く染まったリリス。可愛いとか愛とかわかんないから、これがラブコメでいう『デレ』というやつか。
そう思いつつ、俺はリリスを見つめた。
「な、何よ」
リリスは、もじもじとしていた。
賢者。勇者のせいで忘れてたけど、リリスは有名な賢者の一族じゃなんじゃかんじゃとか言っていた……、あ。
忘れていた。蛇の事。
相馬が召喚した蛇、『八岐大蛇』は、八つとも涙目になっていた。
「な、なんだ、ご、ごめんな」
「下等な人間ごときがワレを無視するな!」
泣きながら怒る蛇ってなんか変な感じがする。
まさか、相馬が召喚した八岐大蛇が面倒事を持ってくるとは、思っていなかった……。
日曜日には、新しい話が始まります。今からプロット書いて、明日には、予約しますのでお楽しみください。毎日投稿は大変ですが、読んでもらえていることに感謝するとともに、それが毎日の楽しみとなっている今日この頃でございます。