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Different world life  作者: 「」
第一章 怒りとカラーと勇者と
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2

 異世界に転移した神薙かんなぎ 相馬そうまは、森深くでリリスとそれを追う勇者に出会った。

 相馬は、勇者からリリスを見ていないと、伝え、勇者からリリスを助けた。いや、足を踏まれて強要されたの方が正しいのではないだろうか。

 とにかく、相馬はリリスになぜ、勇者から逃げているのか理由を聞くことにした。


「私ね、有名な賢者一族の子孫で、私が一番賢者の素質があるの」


 自分で私は天才っていうやつは、結構な雑魚が定番でお決まりなんですけどね。


「いま、嘘を言っている思ったでしょ」


 あ、面倒くせぇ。


「いくわよ、私の力に見惚れなさい!」


 何で見惚れないといけないの。そう思いつつ、リリスが何をやるのか見ることにした。


「高貴な魔獣よ、私と共鳴しなさい!出でよ、フェンリル」


 そして、リリスの周りには煙がたつ。そして、「ニャー」という鳴き声が聞こえた。

―ニャー?フェンリルは群れることない一匹狼の神獣のはずだ。猫はおかしい。

 煙が段々と薄くなり、リリスが呼び出した高貴な魔獣とやら現れた。

 ……どうやら、リリスは天然らしい。

 そこには、しっぽが二つある猫がいた。手の上に顔を乗せて、のんびりと寝転んでいる。

 フェンリルじゃない、猫又。


「あースゴイ、わースゴイナ」

「ふん、どうでしょ、私の力に見惚れたでしょう」


 棒読みにも関わらず、ドヤ顔で言ってくるあたり、芸人としての才能があるのだろう。

 それに、そのフェンリル、相馬の見立てでは猫又の神獣は、すやすやと寝ていた。

 マイペースな神獣ですね。


「そうだわ、ゾンビも召喚してみればいいじゃない」


 ゾンビは確定なのね。認めたけどさ。


「俺は、一人で生きるのが得意なので、群れるのは、嫌いだな」

「何よ、その持論」

「長年の経験と知識によって完成した持論だ」

「あなたの経験や知識には出会いや幸せはなかったのかしら」

「……女子からの誹謗中傷を受け」

「やめて、結構つらい現実を聞くとは思ってなかった」

「さいですか」


 実際、一人で生きるとは大変なことだ。一人はみんなの為にが、自分は自分の為にと変化しているのだ。


「さ、こんな暗いのは嫌だから、召喚について説明するね」


 リリスは淡々と説明する。

 要点をまとめると、召喚獣は、能力や考え方、知識によって変わる。誰もが召喚獣を出せれるとは限らない。召喚獣の召喚は、一日三時間まで。

 相馬は、取り敢えず、リリスの言う通りにした。

 手を空に掲げた。そして、召喚という。

 すると、目の前が煙で覆われた。

 咳払いをして、煙を手で扇ぐ。

 そこにいたのは、八つの首をした大蛇だった。

 

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