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戦場に咲く赤き青薔薇  作者: 九十九疾風
第2章 白夜学園その②
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第2章 第35話 1人より2人

  ダンジョン。その名を聞いて地下迷宮のようなものを思い浮かべた人々はその認識で間違ってはいない。ただ、1部だけ間違っていることがある。それは───


「龍護!シェリー!早く!」


  その場所に、正式な入口も無ければ出口なんてどこにもないということ。


「私は大丈夫。それより龍護が……」

「うおっ!?なんだこれだんだん沈んでくんだが!?」

「龍護!」


  まずい!非常にまずい!私やシェリーならまだしも、龍護が捕まるのは1番恐れていた事態。魔法が苦手な龍護は、ダンジョンに飲み込まれていく。抵抗も出来ずに。


「やむを得ない……かな」

「え?!ちょっと莉音!無謀すぎるよ!」


  シェリーの制止を振りほどき、私は龍護の元に駆けていた。特に何か考えがあったとか、策を講じているとか、そういうことは全くない。けど、体が勝手に動いていた。これは理屈なんかじゃ表せない、最善策を捨てるという“本当の最善策”。


「おい莉音!なんで戻ってたんだよ!おまえまでここに来る理由はねぇだろ!」

「だからって、仲間を見捨てる理由にはならない。大切な家族が危険な状況に置かれてるのに、助けない理由なんてあるの?私は見つからなかったよ。だから戻ってきたの」


  わかってる。私が言ってることは全て綺麗事の類なんだって。いくら仲間が死にそうだからって、自分の命を賭してまで助けに行くという選択肢は本来取るべきものじゃない。


「そんな理由…お前は馬鹿だ。このまま2人とも飲み込まれたらどうするってんだよ」

「わかんない。ここのダンジョンは初めてだから。でも、1人より2人の方がいいでしょ?」

「はっ、違ぇねぇ。」


  そんな会話をしながら仲良く沈んでいく。もう少しで首まで沈んでしまう。でも、2人なら、どんなことでも乗り越えられそう。なんでって?私と龍護だもん。無駄に長い間一緒に戦ってないよ。







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