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戦場に咲く赤き青薔薇  作者: 九十九疾風
第2章 白夜学園その②
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第2章 第25話 クロノア団再臨!

  その異変は、王様ゲームが終わった直後に気づいた。みんなが笑い合って感想を述べあっている中、1人、明らかに不自然な汗を額に浮かべていた。


「……苺ちゃん、無理してるんじゃない?」

「え?!……なんの、こと?」


  少し慌てた様子で私の言葉に反応した。当たりだ。もうゆっくりしてる時間は無さそうだ。


「結界、本当はだいぶギリギリなんでしょ?なんで早く言ってくれなかったの?」

「そんなこと…ない……」

「ねぇ、そろそろ怒るよ」


  正直、もうそろそろ仕掛けてくるだろうとは思ってたけど、その考えすら甘かった。だいぶ前から結界は限界だった。もう……


「あれ?どうしたの莉音。剣なんて構えちゃって」

「ねぇ心、ちょっと苺ちゃんをお願いね。多分……というか、確実に魔力使いすぎてるから」

「あ〜……すまねぇな苺。気づいてやれなくてよ。さてと、久しぶりにやるか?」

「いいわね〜。そろそろ暴れたいと思ってたの。それに、懐かしいわね。この3人が横並びになるって」


  そうだね。カールが来る前だから……そっか、かれこれ10年以上も前になるのか。まだ右腕は動かないけど、仕方ないよ。私は今の私にできることだけをする。それが例えどんな形になろうとも。


「よし、じゃあ剣の契り、始めるよ」

「よし!」

「うふふ。いつやっても好きなのよね、これ」


  3人が各々の剣を持ち、天に剣先を掲げ、目を閉じた。


「1つ!我らは世界の中心に在らず!地の底にて血を浴びん!」

「2つ!神とは崇めるものに在らず!信ずるは自分と仲間のみ!」

「3つ!戦場とは死地に在らず!ただ1人の戦士として生の渇望を得る場所なり!」

「4つ…我問わん…それが、本当に正義で…あるのかを。そして、今ここに……誓わん」


  声がした方を見ると、さっきまで眠っていたはずのカールが剣をかかけ、途切れ途切れではあったが剣の契りを唱えていた。龍護も、シェリーも、もちろん私も、もう1人の仲間の復活は何より嬉しいことだったのは疑いようもない。


「「5つ!我ら!ここに集いて世界を統治せん!」」


  さぁ、始めよう!大丈夫。私たちがそろったら誰にも負けない。例え右腕が動かなくても、仲間がそこをカバーしてくれる。


「さぁ……行くよ!」


  苺ちゃんはもう限界だ。私たちが飛び出したら、結界はなくなる。でも大丈夫。私達は負けないから。


「クロノア団、10年以上もの時を経て、今ここに再臨する!!」






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