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戦場に咲く赤き青薔薇  作者: 九十九疾風
第2章 白夜学園その②
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第2章 第13話 第二の刺客

「はぁ!?」

「……ばか?」


  私と苺ちゃんは同時に声を上げる。一体この人は何を言っているのだろうか?


「え?いい案だと思わない?」

「えっと、学園ごとぶっ壊す事のどこがいい案なのか教えてくれないかな?」

「え?全部」


  いや、即答かよ。即答すべきものじゃないでしょ!?そこ!


「………よし、作戦会議を始めようじゃないか苺ちゃん!」

「え?……あ、うん。どうする?」

「ちょっとぉ!また無視するの!?」


  もうなんか、疲れてきた。これって休憩だよね?ちゃんとした休憩時間として作戦会議してるんだよね!?なんで私こんなに疲れてるの!?


「多分、今も私たちを倒すために人が集められてると思う。まだ静かだけど、そんなに長い時間は取れないと思う」

「そうだね。それにしても、この人、どうする?」

「え?心?」

「違う。龍護」


  あ〜、なるほどね。苺ちゃん優しいね……いや、私が心の扱いが酷いだけか。


「う〜ん……目が覚めたら私が本人に直接聞く。一種のけじめ的なのもつけなきゃだしね」

「わかった……じゃああっちは?」

「無視でいいんじゃない?」

「ちょっと!!2人ともひどいって!私だって真面目に考えますぅ!ちゃんとした作戦考えてますぅ!」


  どうしよう、すごくめんどくさい……まぁ、次の作戦で変なの出して来たらしめればいいか……あれ?ちょっと待って、これはダメだ。早く…早く対処しないと!


「あ!」

「ん?どうしたの?」

「ごめん、ちょっと計画変更。まずい状況になった。説明してる時間が惜しいから、移動しながら説明する。龍護は放置!」

「……わかった」

「よくわかんないけど、莉音が言うなら仕方ない!頼んだぜ、相棒!」


  相棒っていうのがよくわからなかったけど、言われて嫌な気はしなかった。ほんと、こうやって本気になるべきところでちゃんと切り替えてくるから憎めない。

 とりあえず急がなきゃ……相手は私の想像を遥かに超える速度で行動してきてる!


「私が先陣切るから、止まらないで!とまったら死ぬから!」


  二人とも無言で頷く。私は焦りを必死に抑え、魔法剣を具現化した。


「よし、行くよ!!」


  想定外のタイミングで始まった第2戦は、一刻を争っていた。

 ドアを開けた瞬間を狙って襲い掛かってきたロボットを片っ端から切り刻んでいく。


「せあぁ!」


  切っても切っても、あまり進むことが出来ない。これは魔法で一掃したほうが早いかもしれない。


「ねぇ苺ちゃん。爆破属性って使える?」

「うん。けど、いいの?」

「大丈夫。スリーカウントで一緒に撃つよ」


  一旦足を止め、苺ちゃんと爆破魔法の準備をする。詠唱は要らない魔法なので、一人の時は楽だが、2人以上だとタイミングが合いづらい。


「行くよ!」

「うん…おけ」

「それじゃあ…3!」


  徐々に魔力を練って行く。爆破魔法は火属性魔法の応用でできるが、失敗(ファンブル)しやすい。その特性から、かなり魔力を練らなければいけないというセオリーが完成している。


「2!」


  魔法の発動を察知したロボット達が止めに来るが1歩遅い。


「1!」



「「爆破弾(ブレイクバレット)」」


  2人が放ったちょうど廊下を埋め尽くす程の爆炎で、ロボット達は跡形もなく消え去っていく。そして、その奥に、たった1人の人影が見えた。


「さぁ、次の相手のご登場だ」


  私は、確たる自信を持って2人に伝えた。こんな魔法、あいつ以外に使っている人間を見た事がない。それに、この学園、少し生徒の傾向がわかってきたぞ。


「もう少し待ってくれたら良かったのに……それに、せっかく用意した私の部下達を塵も残さず…相変わらず野蛮ね」

「そういうあんたこそ、野蛮であることに変わりはないでしょ?」


  腰ほどまである琥珀色の髪を揺らしながら、妖艶な笑みで挑発をしてきた。よく知った顔だ。


「はぁ……あんたも生きてたのね。二度と会いたくなかったのに」

「あらぁ?そんな事言わないでよ。でも、そういう所、相変わらずね」


  昔からそうだ。こいつは苦手。戦い的なものじゃなくて、人間として……







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