第2章 エピローグ
「かんぱーい!!!」
「「いえーい!!!」」
生徒会室では盛大すぎるパーティーが開かれていた。緊迫しすぎた世界で戦いすぎていたせいか、いつもの数十倍ははっちゃけていた。
「いやあ、本当に死んじゃうんじゃないかって思ったよ〜」
「特に最後、魔星剣と戦ったときは生きた心地がしなかったよ」
「その間に関しては2分間も持ち堪えてくれてありがとう、心」
「それにしてもさ」
戦いのことを振り返りながら話していたとき、ふとシェリーが莉音に聞いた。
「あの剣ってさ、神様によって地上から消された剣じゃなかったっけ?」
「そうだった!私もあの剣のこと気になった。昔あの剣持ってなかったよね?」
「あはは……あの剣は持ってなかったと言うよりは隠してたんだけどね」
莉音は嵐のように降りかかってきた質問に苦笑いでそういった。莉音にとってはあまり知られたくないことの一つであり、最後まで隠しておこうと思っていたことの一つだった。
「そ、そんなことより!玲奈たち来るの少し遅かった気がしたけど、何をしてたの?」
「ブフっ!?」
「ぐっ……莉音、それは今だけは言わないであげてくれ」
「え?あ……オッケー。わかったよ」
「ぐふぅ!?」
「わざとか!?もしかしてわざとか!?わざとそんなあからさまに察したような反応してるのか?!」
急に痛いところをつかれたかのように飲んでいたものを吹き出す玲奈と、その玲奈を庇うかのように必死な将の反応があまりに面白かったので室内がまた笑いに包まれた。
そんな幸せは、長く続かないのがこの世界の決まりのようなものであった。
笑い声とにぎやかさに包まれた生徒会室に、静かにノック音が響き渡った。
始まりは、いつも唐突であった。
「あ、あの……!」
こんにちは!九十九 疾風です!
今回を持って第二章 学園戦争編は完結となります!
終盤に至るまでだんだん更新ペースが落ちていたことに関しては申し訳ないです……




