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詩集「てのひら暦」

オー・ド・パルファムが消えてから【詩】

あのとき 抱かれたのはわたしだけど

わたしはわたしで

透明な腕であの人を抱いてやったの


あのときのオー・ド・パルファムは

もう廃番だから

可哀想に あなた

もうあの香りに出会うことはないでしょう


かのココ・シャネルは言ったそうで

キスしてもらいたいところに香水をつけよと

だから わたし

かくされた やわらかい部分に シュッとやったの

わかった?


ジムノペディが小さく流れてた

雨に閉ざされた部屋

何度も重ねたら醜くなってしまうから

わたし はやめに見切りをつけただけ

アンバーのラストノート

消える間際をねらって


可哀想に あなた

もう あの香りを忘れられないでしょう

2018年11月制作。

ジムノペディはエリック・サティのピアノ曲。

モデルとなった香水は既に手元に無く、名前も忘れてしまいました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 香りは、残酷です。 忘れられない香り、ありますよね。 曲の事は分かりませんでしたが、イメージで響く音と、忘れられない香りの記憶が脳内をめぐっています。
[一言] かの曲がたおやかによぎります。ピアノ弾きたくなってきました。 音と香りは記憶に残りますね。素敵な世界です。
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