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1・語彙とその豊かさ

 語彙に悩む作者様は多いと思います。


 語とは「単語」です。

 彙とは「集まり」です。

 語彙とは「語の集まり」「言葉の数量」「ある一定範囲内での語の総量」です。


 作品中の文章で、より豊かな表現をしたい。

 作者様であれば誰しもそう思うでしょう。なかには同じ表現しかできないと頭を抱える作者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

 語彙が豊かならば、より豊かな表現ができる。そして魅力ある作品をものせる。そういう期待があるのは当然と思います。


 文章の中にある言葉は、辞書の中にあるときよりも美しさを加えていなければならぬ。


 と芥川龍之介も「侏儒の言葉」で書いていますが、当の芥川はいうとおり美しさを加えた文章を書いていたか? というと、私個人としては腑に落ちないところがあります。

「羅生門」で突如「Sentimentalisme」、「芋粥」では「ナイイヴ」なる言葉を使ったりしているのは、美しいのでしょうか?

「藪の中」での言葉は辞書の中にあるときよりもはるかに複雑で、美しくは感じませんが興味を惹かれずにいられない引力を覚えます。

「地獄変」はシチュエーションそのものが凄惨な美しさと思いました。

「美しさとは何か?」と問われると、もはや答えは出ず永遠の命題になってしまいますが、ともかく芥川の場合、語彙は豊富であり、また自在であったと思います(ただし、時折気持ち悪い)。

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