やさしい男
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近くの町についた俺と女の子はあまっている宿があるかないかについて町の人に聞いた。
すると「近くの宿が空いているぜ」と言われたので、そこに行った。
宿はその町で一番いい宿だった。
俺は今までこんなに大きくて綺麗な宿に入ったことがないのでとても嬉しかった。
宿のフロントで簡単な話をすると、すぐに部屋が決まった。
部屋の前に着くと、女の子は少し汚れたからと言って宿の風呂に行こうとした。
風呂と部屋は別になってるし、心配だから付いていこうかって言ったけど女の子は「大丈夫」って言った。
俺は女の子が帰ってくる前に部屋に入って色々調べた。
俺達の取った部屋は入ってすぐのキッチンとその奥にある一つのベットルームでできていた。
ベットルームには二つのベットとクローゼット、そしてテーブルと二つのイスがあった。
テーブルの上にはティーパックがあり、簡単なお茶くらいならキッチンで作れそうだなと思った。
その後、さっきの兵士のような敵がいないか、窓から確認したがそういうのはいなかった。
しばらくすると女の子がお風呂から上がってきて、部屋に入ってきた。
ゆっくりと女の子を見る時がなかったから気づかなかったけれど、結構かわいい女の子だった。
目や鼻の形が整っていたし、髪は金髪でかわいかった。
女の子は風呂上りの髪をタオルで簡単に乾かしながら、テーブルに座った。
俺は部屋に備えつけのティーパックで作ったハーブティを差し出しつつ女の子の向かいの席に座った。
「暖かいし、飲むと気分が落ち着くよ」っていうと女の子は「ありがとう」って言って受け取った。
少しお茶を一緒に飲んだ後「何があったの?」って尋ねると、しばらく女の子はしゃべらなかったけど「私はあの兵士に殺されかけていたんです……」
女の子はそういって少しずつ話始めた。
「なにか悪いことをしたの?」
俺は落ち着いて尋ねると
「いいえ」って、女の子は返事した。
「なるほど」
俺はそういってうなずいた。
そして、女の子がかわいそうだったので、俺は決意した。
「俺が君を守るよ!」
そういうと、女の子は涙を少し流して「ありがとう」って言った。
俺はとても嬉しかったので「いいよ」って言った。
しばらく話していると女の子は「忘れてたわ!」って言って驚いた。
「どうかしたの?」って俺が聞くと「私、まだあなたの名前を聞いてないわ!」って言った。
「そうか、自己紹介がまだだったな……。僕の名前はキリト、日本の中学生さ」
そういうと女の子も「キリトね…、わかったわ」と答えた。
「君の名前は?」俺がそう聞くと女の子は少し迷った後、答えてくれた。
「私の名前はリア=ルルベール。ルルベール王国の第二王女なの」
ええー!!俺が助けたのって王女様かよぉー!!!
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