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新しく部活作りました。  作者: 紫ピアノ
5/7

3人目の部員

 「部活は、3人から正式部になります。

  が、この学園の得になるような部活にのみ

  3人以下でも、部室を貸出しますが部費などは一切負担しません。

  もし、仮部が3人集った場合生徒会に部活届を提出してください。

  部費などは、後から支給します。」


 ---常盤ときわ 貴龍きりゅう

    

  俺のたった一人の親友。

  貴龍は、淡々とした声で『部活について』を音読している。

  この読み方は、朗読ではない。

  完全なる音読。

  ・・・心がねぇぇ~。

  この声、聞きたくねぇ~。


 「と、書いているのを見なかったのか。」


  冷たい目で見られても、俺関係ないし。

  作ったの、真美だし。


 「まあ、丁度帰宅部だった僕がいたからよかったものも。

  無謀なことをする奴もいるのだな。」


  うわ、これ聞くと俺もイラッとくるんだけど。

  真美になんて言われるか。

  絶対「(笑)」とかついてるよこの言い方。


 「ねえ、どうしてこの人を呼んだの?

  意味わかんないんだけど。」

  

  大丈夫だ真実。

  俺も自分で呼んでおきながら意味が分からない。

  どうしてこいつを呼んだんだろう。


 「知らねぇよ。

  むしろ俺に部員集め頼んでおいてこの結果になることを

  予想できなかったのか。

  そこに問題点をむけろ。」

 

  もう嫌だ。

  なんだよこの部活。

  なんだよこのメンツ。

  美男美女(俺は除く)がどうしてこんな部活なんだよ。

  もうわけわかんねぇ。


  「で、部活にはどう入るんだ?」


  ・・・へ?『部活にはどう入るんだ?』だと

  常識中の常識だろう。

  なんで知らないんだこいつ。


  「は?お前今なんて言った?」

 

  「? だから、部活にはどう入るんだと。」


  「『?』じゃねーよ。『入部届提出』だろ。」


  「・・・一つ聞く、入部届とは何だ?」


  ・・・ 忘れていた。

  こいつ常識を知らないんだった。

  あれか、家が金持ちだから日常が少しずれてるみたいな。

  つーか、さっきまで『部活について』読んでたよな。

  

  「何なのこの人。頭おかしいんじゃない?」


  真美、それはわかる。

  わかるけど、いうな。特にこいつの前では。

  あぁ、俺の学園生活終わったかもしれない。


  「おい、渚。」


  「・・・はい?」


  「この、キーキー騒ぐそこの奴をどっかに追い出してくれないか。」


  「キーキーって・・・ッ。ほんと何なのこの人。

   渚なんでこんな人を誘ったのよ!

   もっとましな人いなかったの!」


  始まった。

  なんか俺わかった気がする。

  貴龍に友達いなかったわけ。

  まあ、真美のことだ。

  一度この奴の性格に慣れたら仲良くできるだろ。

  何この状況。俺、父親みたいなこと言ってない?

  メッチャ恥ずかしいんだけど。

  ・・・もうやだ。

  俺、ぶち切れして丸く収めようか。

  ・・・やめとこ。絶対倍返しされる。


  「貴龍。この辺でやめてくれ。

   入部届は、今度持ってくるから。とにかくもう

   やめてくれ。」


  もうどうにでもなれ☆


  「渚。いい判断。レディファーストっていう言葉があるけど

   まさにこのことね。」


  「おい、猫。レディファーストっていうやつ嫌われるって知ってたか?

   あと、使い方が違う。レディファーストは『女性が優先』であって

   この場合渚は、猫のことを後回しにしただけ。

   言葉を換えれば『ほっておかれた』というのが正しいんじゃないか。」


  「な、何なのよ!あと、勝手にあだ名付けないで!」


  「・・・猫は、苦手なのでな。同じ意味で使わせてもらった。」


  「はぁ?あんた全国の猫好きを敵に回したわね。」


  「苦手なだけだ。嫌いではない。

   だか・・・数分話したがお前のことは嫌いだ。」


  「知らないわよ。このメガネ!あんたなんか焼却炉で燃やされろ!」


  「おい、猫。言葉に気を付けろ。お前は自分が女子ということが

   わかっていないのか?もう少し大人しくしたらどうだ。」


  「はぁ?あんたがいなけば大人しいわよ。」


   ・・・やめてくれ。

   本気でやめてくれ。

   これ以上頭を痛くさせないでくれ。

   あれか、あれなのか?

   ケンカするほど仲がいいってか。

   ここまで来ると、もう仲がいいどころじゃないな。

   『犬猿の仲』ってやつか。

   もうやだ。泣きたくなってきた。


   「・・・わかったから。

    お前らが仲悪いのよくわかりましたから。

    この辺で終わってくれ。

    もう貴龍帰っていいぞ。

    ていうか帰って。

    真美も、大人げないからやめてくれ。

    このことは、明日でいいな。

    もう本気でやめて。

    マジで帰って貴龍。

    今度入部届とかもっていくから。

    もうお前ら、帰っていいよ。

    後俺でやるから。

    てかもうお前ら帰れ。」


    俺は言った。

    メッチャ長い文になったけど言った。

    この後、俺一人で部室の鍵を閉め

    入部届をもらい

    学校を後にしたのは言うまでもない。

    

    もう嫌。この部活。

   

   

   

 読んでくださってありがとうございます。

やっと?3人目の部員決まりました。

貴龍は、お金持ちのお坊ちゃまって設定にしてます(笑

メガネ設定も追加で。

強引な、名前の入れ方も設定もスルーでお願いします。

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