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違和感

夢の様な昨夜を過ごした 僕の足取りは軽く


鼻歌交じりで 学校へと向かっていた


だけど学校に着いた途端 憂鬱になり足取りは


急に重くなった まあそれは何時もの事だけど


今日は何時も以上に憂鬱になる理由があった


それは 授業参観日だから・・・


親の居ない僕にとって とても苦痛だった




教室の前に着き 入るのに躊躇った


あ〜入るの嫌だな このまま帰りたいや


ウジウジ悩みながらも 覚悟を決めドアを開け


教室に足を踏み込んだ時 何か違和感を感じた


それが 何故か分らないけど 妙な感じがした


その理由は 直ぐに分った




僕の席にクラスの奴が座り こちらを見ていた


新しい嫌がらせか?そう思っていると


「よう公太 遅かったじゃん」


右手を上げながら そう言ったのだ


僕が自分の耳を疑っていると


「公太君 お早う〜」


女子までもが 僕に挨拶してきた


「お お早う」僕が呟く様に言うと


「公太 何キョドってんだよ」


「い いや 別に」そう言って席に座った




「公太の母ちゃんは今日来るのか⁇」


そうかそれが言いたかったから 話しかけて


きたのか クソ 悔しい僕が拳を握りしめた時


「え?公太君のお母さん来るの?」


そう言って女子達が席の周りに 集まって来た


その反応はまるで僕の母さんの事を クラスの


皆が知っている様に思えた・・・


どうなっているんだ さっぱり分らない




そして予鈴が鳴り 母親達が次々と教室に入っ


て来た するとクラスはざわつき始めた


「うわっ 母ちゃん来てるよ」嫌そうな声や


「あ!母さん来てる〜」嬉しそうな声


色々な声が教室を飛び交った


「公太 お前の母ちゃんまだ来てないのか?」


その言葉に我慢出来ず 机を両手で叩くと


教室中にバァンと 派手な音が響き クラスは


静けさに包まれたのだった



















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