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すると 初めて母さんって呼んでくれたわね


と 頭の中に声が響き渡り 僕の頬に涙が一雫


落ちて来た サヨナラの言葉と共に・・・


僕は空を切った 両手を握りしめて ベッドに


うずくまり 泣いたのでした





うずくまり泣いてるうちに 何時の間にか


眠ってしまったのだろうか?


周りは暗闇に覆われて 静けさで包まれていた


その静けさが 僕には とても心地良かった





その時 何処からか 微かに声が聞こえてきた


部屋の外からだろうか?


会話をしてる様に 聞こえるけど 小さすぎて


ハッキリとは 聞き取れない


目を開けようとしても 瞼は重く動かない


これは夢なのだろうか?





そう思った瞬間 閉じた瞼の向こう側に 突然


光が射し込んできた


そして会話を交わす声も大きくなった




だがハッキリとは聞き取れず まだ瞼を開ける


事が出来なかった


一体 どうなっているんだ?


どうも僕は誰かに抱かれている様だった


でも 何故? 分らない・・・




目が光に慣れて 僕は 目を開けて驚いた





目の前には 消えた筈の母さんが居たからだ!


母さん!そう叫んだつもりだったけど 口から


出た声を聞いて 僕は驚いた




その声とは・・・




「オギャー オギャー」だったからだ


そして母さんが笑顔で僕を覗き込み 横には


優しそうな男性が寄り添っていた




一体何が起こっているんだ!


母さんと 何度 声にしても言葉にはならず


「オギャー オギャー」とだけ・・・


そんな僕に母さん達が 話しかけてきた


「お母さんですよ〜」


「お父さんですよ〜」




何が起こり どうなって こうなったのかは


サッパリ分らないが どうやらこの両親の子供


として 僕は産まれて来たみたいだった


新しい人生を優しそうな両親と共に初めから


やり直せるんだ そう思うと 嬉しかった


だが僕はただ 泣く事しか出来なかった







そして ただ泣いていると母さんはまるで


僕が我が家に 帰ってきたかの様に耳元で




「公太 おかえりさい」と囁いた



僕はただいま そう 心の中で呟いたのだった




お わ り


最後迄読んで頂き 本当に有難う御座います


これからも頑張って書きますので 宜しければ


また 読みに来て下さい













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