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授業参観

その言葉に我慢出来ず 机を両手で叩くと


教室中にバァンと 派手な音が響き クラスは


静けさに包まれたのだった




そして教室中の視線が僕に集まった


「公太どうしたんだよ?今日変だぞ?」


「何言ってるんだ 変なのは」そう言った時


後ろに立っている母親の中の一人が言った


「公太 どうしたの?大丈夫?」


僕は名前を呼ばれドキッとして 振り向いた


するとそこには昨日のお姉さんが 立っていた




え? 何故 お姉さんが 居るの?


それは 声にならなかった


「何だ 公太の母ちゃん来てるじゃん」


「え?」その言葉に驚いた


「あ〜本当だ〜」女子達も口々に言った


「皆何言ってるんだ・・・」


そう呟いた時 担任の先生が入って来た


「さあ 授業始めるぞ〜」


先生がそう言って授業参観は始まった




だけど僕には 何故お姉さんが 母親として


授業参観に来ているのか それが気になった


ひょっとして 僕がお姉さんの子供だったら幸


せだったのにって 言ったから来てくれた?


それで来てくれただけなら 嬉しいけど


でもどうして クラスの皆はお姉さんを見て


僕の母さんだと言ったのか




やっぱりおかしい だって僕はお姉さんと昨日


初めて会ったんだ


それなのにどうして皆が知っているのか


その時小さく丸められた紙が 飛んで来た


何だ? その紙を広げると こう書いていた


公太の母ちゃん 美人でスマートでいいよな〜



それは朝 僕の席に座ってた奴からだった


僕の事を羨ましがってる!僕は嬉しかった


今日だけだとしても いい気分になった


お姉さん有難う!本当に有難う!


心で何度も繰り返し呟いたのだった





































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