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6話 意味不明な恒例行事

「それじゃー、みんなぁー今日も活動を開始するよー!」


この生徒会同好会で生徒会長役をしている夏川先輩が右手を上へと突き上げて活動開始を宣言していた。


「それではここで、毎回恒例のやつやりまーす!」


夏川先輩が当たり前のように恒例行事を始めようとしたので俺がツッコム。


「ちょっと待ってください。俺と咲は昨日入部したばっかりなんですよ?その恒例のやつってなんですか!」


「そんなことも知らないなんて、しーくんもまだまだね」


白雪先輩が「知ってて当たり前でしょ?」的空気を作ろうとしているので反論する。


「いやいや、知らなくて当然ですから!それと、しーくんって何ですか?」


「しーくんというのはあなたのことよ?そんなこともわからないなんて猿以下ね...」


「おそらく俺のあだ名だとは思うのですが、なんで、しーくんなんですか?」


「そこまで理解できていてなぜ『しーくん』と呼ばれているか理解できないなんて、とうとうゴキブリ以下の脳みたいね」


「いやいやいや、そんなこと言われても理解なんてできるわけ...あっ、わかったぞ!俺の名前の『としゆき』から『し』を取って『しーくん』。そうなんでしょ?白雪先輩!」


「やっと答えを導き出せたわね。これで晴れて人間に昇格よ。おめでとう」


「俺は生まれたときからずっと人間ですよ!ってか『としゆき』の『し』を取って『しーくん』ってネーミングセンス無いにもほどがありますよ!」


「まぁ、私にネーミングセンスが無いのは重々承知しているわ。それよりもしーくんが生まれたときから人間って本当なの?」


「本当ですよ!どこ疑ってるんですか!」


「まさか、しーくんが生まれたときから人間だっただなんて...その発想はなかったわ」


「なんでその発想を持ってなかったんですか!っていうか入部した次の日に後輩いじるって白雪先輩って結構Sなんですか?」


「...冬花」


「へ?」


「私のことは白雪先輩ではなく冬花って呼んでちょうだい」


「は、はぁ。なんでまた名前で呼べと?」


「個人的な理由で白雪って苗字が好きじゃないのよ」


「そうなんですか。そういうことなら白雪先輩って呼ぶのはやめます。だけど呼び捨てにはできないので『冬花さん』って呼んでいいですか?」


「まぁ、それでもいいわ。私よりも下等な存在である、しーくんが私の申し出を素直に聞き入れてくれないのは少し不満だけども多めに見てあげるわ」


「はぁ、もうそういうことでいいですよ。それよりも早く『毎回恒例のやつ』ってのを教えてくださいよ」


「しょうがないわね。そこまで言うなら教えてあげるわ。シーちゃん準備はいい?」


と冬花さんが夏川先輩に確認を取ると「はーい」と元気よく答えていた。


「それじゃー、いくわよ?せーのっ」


『おはこんにんばーっ!』


冬花さんの合図のあとに二人によって繰り出された謎の言葉に俺と咲は一瞬固まった。


『...はい?』


「あらどうしたの?しーくんと咲ちゃん?」


「いや、今のはどこの言葉なのかなー?と思いまして」


「そうそう私も思った!」


どうやら咲も俺と同じ疑問を抱いていたようだ。

あれはどう考えても日本語ではないだろ!

すると夏川先輩が「何言ってんの?」みたいな顔をしてこう言った。


「え、どこの言葉かって?そんなの日本語に決まってんじゃん!『おはよう』と『こんにちは』と『こんばんは』を合わせて『おはこんにんば』なんだよ!そんなこともわからないの?」


「わかるわけないじゃないですか!てか、なんで3つの挨拶を繋げちゃったんですか!」


「え、何言ってんの。速水?特に理由なんてないよ?」


「理由ないのに毎回恒例なんですか?」


「そうだよ?何か問題でも?」


...はぁ、夏川先輩の考えることはよくわからないなぁー。

まぁ、いいや。とりあえず毎回恒例のやつってのはわかったからいいとしよう。

なんだかこの同好会には訳のわからないことが他にも沢山ありそうだ...





皆さん、お久しぶりです。

約4ヶ月ぶりくらいの投稿になります。

小説を書くのが久しぶりすぎていろいろと大変でしたがなんとか書けましたw

これからもこの作品をよろしくお願いします。

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