2話 俺の嫁?知るかそんなやつ!
どうも、こんにちわ。ナノバスです。
すみません、全く別の作品と混ぜて一度投稿してしまいました。
ですので、改稿いたしましたのでぜひ、もう一度お読みください。
途中まではいっしょなのですが、そのあとの部分が全く別のものと混ざってしまいました。
ほんと申し訳ないです。
それでは、どうぞお読みください。
「おい、お前。俺の嫁ってなんだよ!」
俺はいきなり変なことを言い出した女に怒鳴る。
「あら、そのまんまの意味ですけど?」
「だから、なぜ俺と初対面のお前が嫁とか言ってんだよ!」
「そんな、初対面だなんてヒドイッ!私たちは前に会っているのに」
「え、そうなのか?」
「あれは、ある日の電車の中でした」
なんか勝手に語りだしたぞ、こいつ!
「私は右足を骨折していて松葉杖をついて立っていたんです。つり革を握ろうにも松葉杖のせいで握れず、ふらふらといつ倒れてもおかしくない状態で立っていました。そんな私をみんな見ているだけで席を譲ってくれる人なんていませんでした。でも、あなたは違った。私が困っていることに気がつくと「どうぞ」と席を譲ってくださり、笑顔で「お大事に」と言ってくれたのです。私はこの時に、この人の嫁になろうと決めました」
「うわぁー、なんかありがちな理由だし、嫁に行く決意早すぎだろ!てか、俺そんなこと覚えてねーよ!」
「え、覚えていないのですか?」
「あぁ、俺はよく無意識のうちに周りに気を使ってるとこがあるから、いちいち覚えてないんだよ。で、どうしてお前はたまたま電車で居合わせただけの俺の居所がわかったんだ?」
「それは、あなたが制服だったからです。名札の校章を見て学校を特定し、さらに学年とクラス、そして名前が書いてあったので塾にいるその学校の友人にお願いして調べてもらい、本人であることを確認して転入してきました」
「それって、ストーカーっていうんじゃ...」
まったく、なんなんだこいつは。
まぁ、普通に考えてストーカーだよな。
ほんと、こういうのは勘弁してほしいよ...
俺、恋愛なんて大嫌いなのに、ましてや嫁なんて...
「ストーカーとはなんともひどい言われようですね...」
「だって、どう考えてもストーカーじゃねーか!」
「違います!」
「もう一度聞くぞ。お前はストーカーですか?」
「いえ、あなたの嫁です」
「はぁ、こ○ゾンのサブタイトルっぽく答えてもだめたからな!」
「あら、あなたはこれ○ンが好きなはずでは?」
「たしかに好きだが別に○れゾンだけが好きってわけでもねぇし...ってなんでこれゾ○が好きなこと知ってんだよ!ほんとストーカーだな!...とりあえず俺の嫁とかいうのはやめろ!」
「私はあなたの嫁になるために生まれてきたのです。それ以外で私の存在意義などありません!」
「はぁ?俺の嫁になる以外に存在意義がないだと?ふざけんな!恋愛ごときにお前の人生全てをつぎ込んでんじゃねぇよ!恋愛なんてくだらないものはすんじゃねぇ!...少なくとも俺はしたくないんだよ...」
「あら、あなたが恋愛を嫌うのには何か理由がありそうね。まぁ、みんなの前では言いにくいだろうからHRが終わったら屋上で話してくださいな」
「あぁ、わかったよ...先生、HRの邪魔してすんません。どうぞ、続けてください」
あいつのせいでクラスの連中が若干ざわついていたが担任はそれを気にせずにHRの続きを始めた。
☆
俺はHRが終わったので約束どうりあいつと話すため屋上へと向かおうとしていた。
「ねぇ、としくん。本当にあの楓とかいう女のとこに話しに行くの?」
俺の幼馴染の咲が心配して聞いてきた。
こいつは俺が恋愛を嫌う理由を唯一知っているやつだ。
心配されてもおかしくはない。
「あぁ、行ってくる」
「でも、あのことを思い出すのはまだ辛いんじゃないの?」
「たしかに辛いさ。でも、今あいつに俺がちゃんと説明しとかないとこれからも付きまとわれて、その度に俺があのことを思い出してしまいそうだから...」
「そっか...わかったよ」
俺は、正直なところ屋上になんて行きたくない。
それどころか俺はあのことを少し思い出してしまい胸が痛いくらいだ...
だが、俺は重い足を引きずってでも屋上へと向かうのであった。
☆
俺が屋上へと着くともう秋山 楓はいた。
彼女は俺が屋上に来たことに気づくと振り向いて近づいてきた。
「本当に来てくださったんですね」
「あぁ、来てやったさ。これ以上お前に付きまとわれないようにするためにな」
「そうですか。では、早速話してくださる?あなたが恋愛を嫌う理由とやらを」
「わかった。じゃあ、話すぞ?」
「どうぞ」
「俺が、恋愛を嫌う理由は3つあるんだ。
1つ目は母の不倫だ。俺の母は俺が小3の時に父をほって新しい男の方へと行ってしまった...
俺は最初なんで母が他の男のとこへ行ってしまったのか全然わからなかった。
でも、しばらくして俺の家が借金まみれだってことを知って納得した。
つまり母は借金から逃げたのだ。
そして父は母に逃げられたことにより心に傷を負い、俺が小5の時に新しい女を作った。
その行為は父の心の傷を埋めるのと共に母親を失った俺たちへの気遣いだったってことに当時の俺は気づかずに父の彼女を一切認めなかった。
俺が彼女を否定する度に彼女は機嫌を悪くし父がいろいろと貢いで機嫌をとってたそうだ。
結局彼女は、父がこれ以上貢げないというまで貢がせると父を捨てた。
要するに結婚詐欺ってやつだ。
そのせいで俺たちは生活すらままならなくなり父もまた母と同じように俺たちを置いてどこかへ逃げた。
これが2つ目の理由。
そして俺が最も恋愛を嫌うようになった3つ目が姉の死だ。
両親が消えてから俺は姉と二人きりで暮らした。
親戚の家へ引き取られるという選択肢も無かったわけではないが俺たちは知らぬ他人にこれ以上俺たちの家庭や家族を壊されるのを恐れてしまっていたので引き取られて、また他人が家族という枠に入ってこられるのを拒んだ。
その結果、両親の残した借金は俺と姉が背負うことになってしまった。
当時まだ中2だった俺は、どうすることもできなかったから高3だった姉に任せきっていた。
当時、俺は姉がどうやって借金を返済していたのかは知らなかったが後から聞いた話だと、どうやら姉は自分の体を使って金を稼ぎ、それを全て借金の返済に回していたそうだ。
ただこれが姉が死んだ理由ではない。
当時、姉には彼氏がいた。
その彼氏は姉がそういう仕事をしていることも認めてくれていて、借金の返済が終わったら結婚をして俺たちを養うとまで言ってくれていたそうだ。
だから、姉は彼氏を心の支えにして頑張った。
いくら知らない男に抱かれようとも姉は彼氏という存在で心を癒していたそうだ。
そして、ついに借金の返済が終わり姉は彼氏に結婚しようと告げた。だが、彼氏から返ってきた答えは「いやだ」だったそうだ。
彼氏は自分を勝手に心の支えにしてホイホイ抱かれてくれる姉の体だけが目的だったそうだ。
そして姉は心に深く傷を負い、姉は遺書を書き自殺した。
これが俺を恋愛嫌いにへとさせた理由だ」
「そんなことが...」
「というのは嘘だ」
「え、嘘なんですか?!」
「あぁ、全部嘘」
「なんで、またそんな嘘を!同情してしまったではないですか!」
「いやいや、ちょっとからかって見たくなってな」
「もう!ほんとの理由はなんなのですか?」
「ほんとの理由?そりゃ、恋愛なんてしてたら趣味に熱中できないだろ?そういうことだ」
「たったそれだけ?あんだけ意味深なこと言っておいて?」
「あぁ、たったそれだけ」
「まったく、あなたって人は...まぁ、いいでしょう。では、私はあなたが趣味に熱中することを許しましょう。ですから、私と結婚、いや、付き合ってください」
「ごめん、やだ」
「なぜですか!」
「お前が好きじゃないから」
「それはごもっともな理由ですね!こんな美少女に告白されて振り向かないなんてどういう頭してるんですか!」
「えーっと、オタク脳?」
「そうでしょうね!まぁ、いいです。では、私はこれからあなたを振り向かせる努力をします。ですから、私と友達になってくれません?」
「まぁ、友達ならいいぞ。ただし、プレゼントなんて一切やらないからな!たとえ、誕生日やクリスマスでもな!」
「はい!では交渉成立ということで。よろしくです。季幸」
「あぁ、よろしくな。秋山さん」
「秋山さん、だなんてよそよそしいです。友達なんだから楓と呼んでください」
「へいへい。んじゃ、楓。よろしくな」
「はい!」
さて、今回の話はどうだったでしょうか。
今回はほんと、失礼しました。
改稿前の話を呼んだ方にはほんと申し訳ないしかでてきません。
他の作品と混ざってしまい、まったく雰囲気の作品にしてしまうなんて...
今後は気をつけていきます。
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