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シアワセ

作者: 姜妃

これを読んで誰かが元気になってくれたらうれしいです。

今日も疲れた…

そんな背中がいくつも流れて行くのを見ながら、私は考えた。

疲れたけど、楽しかった。

友達と話した、学校で誉められた、お弁当がおいしかった。

ちょっとしたことだって私は楽しかったと思う。

だけど、町行く人は、ただ下を向き、疲れた顔をして歩いてる。

私は隣を歩く愛しい人に問いかけた。

「彼等はなぜ、疲れた顔をして歩いてるの?」

愛しい人は苦笑いしながら私の頭を撫でる。

「彼等はシアワセを見失ってしまったのさ」

とても悲しそうな眼で急ぎ足で歩く人たちを見下ろす。私達がいる歩道橋も、人が多く、冬だというのに暖かかった。

「でも…」

愛しい人はまだ、下を見ている。

「彼等は何を見つけたの?シアワセを見失ってまで探す価値のあるモノを見つけたのでしょう?」

愛しい人は答えない。

道行く人も答えない。

誰も、


答えない。


「私、シアワセを見失うくらいなら、死んだ方がマシだと思う。シアワセがない生活なんて寂しいと思う…」

愛しい人は私を抱き寄せた。ぎゅっと抱き締められて、シアワセを感じた。

「考えたところで僕達にはわからないよ…帰ろう」

愛しい人に肩を抱かれてバスに乗る。軽くアクビをすると、寝ててもいいよ、と言われたので、彼にもたれて眠った。シアワセなキモチで。町行く人は、今日がシアワセじゃなかったんじゃないだろうか。今日がシアワセじゃないから、明日もシアワセじゃないと思ってるんじゃないだろうか。

でも…


明日は必ずやってくる。


きっと、


シアワセを連れてやってくる。

読んで下さってありがとうございました!まだまだ未熟ものですが、これからもたまに書きますので、よろしくお願いします。

姜妃

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