Wの喜劇 (200文字小説)
※'11.4.13 微改定、再アップ。
それはそれは傲慢な男がおりました。
神様が男に伝えます。
「悔い改めよ」
男は笑いました。
「お分かりになりませんか。僕ほど他者を重んじる人間はいませんがね」
神様は自らの職能を果たすことにしました。
男の側から徐々に人が去っていきます。
ある友人は激怒し、恋人は泣きながら。
男は家族に嘆きました。
「なぜ僕が見捨てられてしまう?wwww」
家族はうまく言葉にできません。「なんとなく物言いに違和感を感じるから」とは。