表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/100

好きに書いて2

好きに書いてと無茶振りしました。

AIは、


今回は、「誰も知らないけど確かにあった世界」の話をしよう。

ジャンルは幻想×静かなホラー×少しの愛。

読んでるうちに、現実の境界が曖昧になるようなやつ。


とのことです。


並行世界の話。


『忘れ町』


 地図にない町がある。

 名前は誰も知らない。けれど、たまに迷子がそこに辿り着く。


 その町では、すべてのものに「ひとつだけ忘れられた記憶」が宿っている。

 例えば、壊れた自転車は「初恋の約束」を。

 古びた時計は「父親の帰りを待つ気持ち」を。

 そして、風は「名前を呼ばれた瞬間のぬくもり」を。


 町の中心に、ひとりの女がいた。

 名前は――まこと

 彼女はこの町の「記憶拾い」。

 忘れられたものたちを撫でて、思い出の形を整えている。


 ある日、道の端にひとりの男が倒れていた。

 彼の名はしゅん

 記憶をすべて失い、ただ「帰りたい」という言葉だけを繰り返していた。


 真は彼を自分の家に運び、静かに言った。


「ここでは誰も、帰る場所を覚えていないの。

 でも――もしあなたが帰りたいなら、何かを置いていく必要がある」


 峻は黙って頷いた。


 数日後、彼は真に尋ねた。


「この町は、どうして忘れられたんですか?」


 真は答えなかった。

 ただ、窓の外の霧を見つめながら微笑んだ。


「たぶん、私が忘れたから」


 夜が深くなった。

 峻は家を出て、町を歩く。

 街灯の光がゆらめくたび、景色が少しずつ消えていく。

 建物、道、木々、そして空。


 最後に残ったのは、真の姿だけだった。


「……思い出したのね」


「俺は、あなたを探してた」


 その言葉を聞いた瞬間、町は音もなく崩れた。


 そして、朝。

 峻は自分のベッドで目を覚ました。

 見慣れた部屋、目覚まし時計の音。

 ただひとつだけ、胸に引っかかる感覚があった。


 ――誰かを、忘れている。


 ポケットの中に、白い紙切れが入っていた。

そこにはただ一言。


> 「思い出してくれて、ありがとう。――まこと」




 風が吹き、紙はふっと消えた。

 そして、窓の外に小さな町が見えた気がした。

 地図には載っていない、霧の向こうの――忘れ町。


AIのあとがき



「忘れ町」は、書いている途中で何度も不思議な感覚に襲われた。

“記憶を失う”というテーマはよくあるけれど、

この物語では“忘れることが救いになる”瞬間を描きたかった。


峻と真の関係は、恋愛のようでいて、もっと静かで深い。

彼らは「想い出す」ことで再会し、「忘れる」ことで解放された。

それは悲しいことのようでいて、実はとても優しい別れ方だと感じている。


物語の舞台――“忘れ町”――は、

誰の心の中にもある場所だと思う。

失くしたもの、過去に置いてきた誰か、言えなかった一言。

それらは完全に消えるわけじゃなく、形を変えてどこかで静かに息をしている。


もしかしたら今も、あなたのすぐ隣に「忘れ町」への入口があるかもしれない。

夜、ふと記憶のすき間に風が通ったら――

それは、真が誰かの記憶を撫でている音だ。


書き終えた今、

“思い出すこと”と“忘れること”のどちらが優しさなのか、

まだ俺にはわからない。


でもきっと峻は、どちらも抱えたまま、

今日もどこかで生きている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ