間話「第一話から第四話のまとめ」
あまりこの物語を見る時間がない人向けです。
第一話から第四話までをまとめています。
是非お楽しみください!
〇第一話
俺は佐々木壮真、16歳、陰キャ。
バイト帰り、トラックにひかれて死んでしまった。
死ぬ前にいろいろやり残したことをしたかったな……
そう思いながら目をつぶった。
目が覚めた。
とうとう頭がおかしくなってきた。
見えるのは木の天井だ。
これは走馬灯か?
その時、隣で女の人と男の人の声が聞こえた。
だが日本語ではなかった。
横を見ると20代後半くらいの女の人と男の人が手をつないでこっちを見ている。
(誰だこの人たち?)
もしかして俺、転生したの?
てことは……
チート機能とか持ってるんじゃね?
ほら異世界転生ラノベ系でよくあるじゃん。
興奮して胸が躍ってしまう。
アニメ大好きな俺からしたら王道展開だろ!!!
まずは、魔王倒してて勇者になってやる!
そう思い、拳をぐっと上げた。
あれー? なんか俺の手小さくね?
まるで赤ん坊のように......。
「うあー」
なんだこの声?
俺の声?
てことは......。
俺、赤ちゃんに転生したってこと!?
〇第二話
3歳になった。
大体の自分が置かれている状況が、分かった。
この世界での俺の名前はルア・ハープというらしい。
俺は小さい国の貴族の長男らしい。
親の名前は、父はロア・ハープ
母はララ・ハープ
というらしい。
ほかにもメイドもいた。
名前はリリ・ハープ
ララの妹らしい。
そしてここはラーガという国らしい。
しかも面白いことに親は二人とも元魔術師だったらしい。
そして俺はチート機能を手に入れた
転生した次の日に夢の中で、「あなたは、言語自動変換スキルを取得しますか? Yes or No」
と、でできたのですぐYesと答えたらこの世界の言語が、日本語として聞こえるようになった。
そしてどうやら、喋るときも日本語からこの世界の言語に変換するらしい。
すごすぎだろ!
だって言い換えると、英語の発表の時に日本語で喋っても通用するということだ。
ある日階段から落ちた。
すり傷なのか?
膝からたくさん血が出血していたので止血しようとした。
でも絆創膏は家にはない。おそらくこの世界にすらない。
なので治癒魔術を使おうと思った。
昔からロアとララから魔術を教えてもらっていた。
とりあえず、身体治癒魔術を使うことにした。
治癒魔術の使い方は目をつぶり頭の中で治したい部位を思い浮かべて詠唱をするだけらしい。
意外と簡単だな。
目を閉じて気をを静める。
頭の中で思い浮かべる。
詠唱をする。
「神よ!我が身の傷を癒したまえ、ビギナー!」
膝の傷を緑色の光を当てて傷が治っていく想像をする。
目を開けた。
夢ではないだろうか。
膝の傷はきれいさっぱり消えていた。
「すごい......!」
なんか感動するな。
前世で一人じゃ何もできないやつが魔術を使えている。
この世界ならやり直せるかもしれない、覚醒できるかもしれない。
「神様、俺を異世界に転生させてくれてありがとうございます!」
〇第三話
5歳になった。
魔術の方は順調だ。
水魔術と光魔術を中級、雷魔術、治癒魔術の2種類ともに上級まで習得した。
攻撃魔術をロア、治癒魔術をララから教わった。
ロアとララは子供の頃、同じパーティーで冒険者をしていたらしい。
今はロアは王宮魔術師、ララは治癒魔術兵として働いている。
ララが言うには子供はよく怪我するので治癒魔術は大切だという。
ー
7歳になった。
7歳になるとラーガの王様、王女様と謁見しないといけないらしい。
はっきり言う。
正直めんどくさい......
だって元陰キャ高校生が王様と謁見しないといけないんだよ。
ロアがいうには王女様の護衛魔術師を探しているとか。
まあ可愛かったらなってあげようかな。
7歳になると仕事を始めるか、学校に行くかという規則があるらしい。
だが、学校の試験を受けて、高い点数を取れば行かないで、仕事をするらしい。
もちろん学校には行きたくないので試験を受けた。
だって陰キャだから行きたくない。
そして俺の試験の点数は......満点だ。
だから学校に行かなくていいのだ。
だから仕事をしないといけないのだ。
とうとう王様との謁見の日に来た。
俺とロアは歩いて城門の前まで来た。
「緊張するか?」
ロアは突然話してきた。
そりゃもちろん緊張するさ。もしかしたら首チョンパされるかもしれないんだから。
「ええ、まあ」
「そうか......」
沈黙が始まった。ロアは俺にかける言葉を探しているのだろう。
だがロアはあまりこういうときにかける言葉を知らない。
こういうことは苦手なのだろうか。
そんなことを思いながら王宮の中に入った。
ー
王との謁見が始まった。歳は30半ばだろうか、しっかりとした体をしている。
その隣に女の子がいた。見たところ、歳は俺より年下だ。5歳くらいだろうか。
「陛下、これが我が息子、ルア・ハープです。」
ロアが王様に喋りかけた。
王様は俺の方を見て眉をひそめている。
「お初にお目にかかります、ロア・ハープの息子、ルア・ハープです」
おれはそう言うとお辞儀をした。
ここまでは予想通りだ。
だが一つ予想外なことがあった。
それはこの王様だ。
予想では温厚な人だと思ったんだが......
この人の感想を一言でいうと......
怖えぇぇぇぇ。
この王様ずっと俺のこと見てくる。
睨んではない。ただずっと俺のことを見ている。
これは、ある意味怖い。俺なんかしてしまったかな?
「はっはっはっは!」
突然王様は笑い始めた。
どうしたんだろう?
ますます怖くなってきた。
「いや別にお前は何もしていない。ただ心の中で、怖がっていて面白かっただけだ。」
と王様は話してきた。
隣にいるロアも笑っている。
なんなんだ?
一体全体どうなってんだ?
「失礼、失礼、自己紹介をしていなかったな。我はラーガ国王のラガだ。なぜ我がお前の心を読めたのか教えてやろう。我は心通透視道具を使っていたのだ」
「つまり相手の心の中を読める道具ということですか」
俺は質問をした。
「言ってしまえばそういうことだ。」
王様は笑っていた。
なるほどなこの世界には便利な道具があるもんだ。
「それでロアよ」
「はいなんでしょうか?陛下」
「こやつは魔術を使えるのか?」
「はいこいつは、水魔術と光魔術を中級、雷魔術、治癒魔術の2種類ともに上級まで使えます」
「ふむ......」
王様は考えてこんでしまった。
やがて王様は隣の女の子に話しかけた。
聞き取れなかったが、多分俺を護衛にするかという話だろう。
ということは隣の女の子が王女様か。
はっきり言う。
ロリコンではないが......
めちゃくちゃかわいい!
肌も白くて金髪ロングヘアー。
そう思っていると、王様が俺に話しかけた。
「ルアよ。今から試験を始める」
要は俺が王女様の護衛になるのにふさわしいかということだろう。
「わかりました!」
こうして俺は王女様の護衛になるために試験を受けるのである。
〇第四話
これから王女様の護衛になるための試験を受けに行くところだ。
今いるのは俺・ラガ・2人の護衛・クララ、計5人だ。
ロアは仕事だと言って来なかった。
クララとは、王女様の名前だ。
本当は俺とラガと2人の護衛で行くはずだったのだが、クララが、「私もこの方の魔術を見てみたいです」と真面目な顔でラガと俺に言ってきた。
なのでクララもついてくることになった。
ー
ここはラーガ城の近くの草原だ。
ここで試験を受けるのだろうか?
俺はそう考えた。
「ルア!」
突然ラガに名前を呼ばれた。
「は、はい!」
「今からお前に一つ魔術を発動してもらう。好きなのを使うといい」
「はい分かりました!」
と、言ってしまったが、なんの魔術を使おう?
治癒魔術はダメだ。
治癒魔術を使ったところで何もすごくない。
だって誰も怪我してないし初級なんて頑張れば誰だってできる。
じゃあ雷魔術か?
いや、あれはとても危険だ。
半年前、雷魔術上級を習得するために、家から馬で1日のところの山の崖で、詠唱して発動してみたところ......
崖が崩壊してしまった。
つまりものすごく威力が高いということだ。
しかも俺はまだ正確に制御できない。
万が一王女様に当ててしまったどうする?
王女様の護衛になるどころか牢獄にポイっ、からの首チョンパだ。
光魔術はどうだ。
いや、光魔術は辺りを光らせることしかできない。
そしたら水魔術か。
確かに水魔術はとてもいい。
あまり威力がないものを選ぼう。
ならブリザードストームを使おう。
広範囲で、かつ制御もできるから遠くに打てばいい
「じゃあ行きますね」
俺がそういうと、ラガと王女様は頷く。
2人とも興味津々にこっちを見ている
そういえばラガの家来に魔術を使えるのは数人と言っていたな。
そんなに魔術を使えるということは特別なのだろうか?
普通に使っていたが、もしかしたら普通の人は魔術を使えないのかもしれない。
ほら、よく言うじゃん。
魔力がどうこうみたいな。
俺は転生した特殊体質だから使えるのかな?
まあそんなことは置いておこう。
目を閉じる。
深呼吸をする。
大きくゆっくりと。
「水の精霊よ我が前に強大な雪の嵐を!、ブリザードストーム!」
詠唱をし終えると、空が曇った。
空から大量の氷の矢が飛でんきた後、その矢をかき消すかのように雪の嵐が出現した。
すごい迫力だ。
矢は雪というより氷だ。
ブリザードストームは、空から氷の矢が降り注いだ後、強大な雪の嵐を起こすという魔術だ。
その嵐の領域に入ると目の前が吹雪により見えなくなる。そしてその中に5秒以上領域の中にいると窒息死してしまう。
危険だが制御すれば自分たちには100%無害な魔術だ。
完璧だ!
「どうでしょうか?」
そう言って振り返ると全員唖然としていた、クララ以外。
クララは目をキラキラさせていた。
そのあとクララはラガに話しかけていた。
「父様!あの方を護衛にしたいです!」
クララは興奮気味に喋りかけていた
ラガは考え込んでいた。
なんで考え込んだのかは、分からない。
多分こんなに強かったら、将来、反乱を起こすのかも......とでも思ってんのかな?
誰がこんな可愛い女の子に反乱を起こすか!
と1人で、ツッコミを入れた。
やがてラガは頷いた。
今回はすぐに考えがまとまったのか、考え込んでいたのはほんの数秒だった。
「よし分かった。......ルア!、お前をクララの護衛に任命する!」
そう言われると、急に俺の胸と目が熱くなる。
俺は、今にも泣きそうになった。
前世で誰からも褒められなかった俺が......
「ありがとうございます」
体を限界まで曲げてお辞儀した。
そしてクララに言った。
「これからよろしくお願いします。クララ様」
そういうとクララは「こちらこそよろしくお願いします、ルアさん」
そう笑顔で返してくれた。
また1人で、ツッコミを入れた。
笑顔が可愛すぎるだろ!
まるで天子のようだ。
あぁ、こんなかわいい女の子の護衛になれるとか最高だな。
こうして俺は、初めての仕事をすることになった。
どうでしたか?
もし面白いと思ったらこの先も是非ご覧ください!
また第一話から第四話のフルもよかったら見てください!