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霊媒の血紅  作者: しばふn
稽古編
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第五話 闘霊

「さて、加蔵くん。独自の技、作ってみましょうか」

「お願いします…」

彼女は八重桜やえざくら 奈緒なお先生。教科担当は霊学・弐と独創霊媒術技能訓練科。

「能力が治癒って聞いて、ほんとびっくりしたよ。でももっとびっくりしたのが治癒を使った攻撃技が作りたい、ってこと。矛盾してない?」

「川原先生にも同じ事言われました…。技名の総称が『回復矛盾』って言われましたし…矛盾してることは承知の上です。」

「ふふ、回復矛盾ねぇ…あの先生、たまに生徒の技名つけるんだけど毎回センスないのよねぇ」


あ、やっぱそうなんだ


「でも正直、やっぱり的確な名前ついちゃうから変えにくいのよね、生徒たちも他の先生も。…まぁいいのよ、加蔵くん、治癒を使った攻撃技、名前くらい考えてたりする?」

「いえ、まだなにも…」

「ん〜じゃあそこからよね、川原先生にも言われたかもだけど、相手にどのような効果を与えるか、それを考えないと駄目よ。」

「と言いますと、?」


「ん〜、例えば川原先生なら、霊化ってのをうまく活用してる。霊になったら、霊媒力よりも霊力が増えるんだけど、その霊力を霊媒力に変換するっていう技とか……ごめん例が悪かったあの人説明難しいのよ…」


たしかに川原先生の能力は見たことがない。霊化ってのは知ってるけど、具体的にそれがどういうことなのかがあんまり分からない。


「とにかく、自分の技を最大限活かした独創的な技を作るってのはそんなに簡単じゃないけど出来ないとちょっと恥ずかしいね、っていう感じよね。」

「あの、湯守座先生が言ってたんですが、最強の技の死って対象に無理矢理心臓を作り出すんですよね、」

「そうね〜」

「それ、簡単にできませんかね、心臓とかじゃなくて、血液の成分を作り出す、みたいな」

「あ〜できるかもね〜」

「…なんか、ありますか…?こうしたらいいよみたいな、」

「いや?わかんない。見たことないもん治癒とか」

「まぁ…そうっすよね…」


やっぱり無茶なのかも知れないな、治癒で攻撃を作るというのは…。


「…でも、血液の成分を作り出すってのは最強の技の死にちょっと似通った部分あるから、そこなら教えられるかも。」

「ありがとうございます!」


数分後


「血壊…!!」

「お!!できたんじゃない!!?」

「できました…!!できましだぁぁ!」


まぁなんやかんやあって成功した。名前は血壊。

血壊の効果は、相手の体に無理矢理赤血球を作り出し、破壊する。赤血球を破壊するのは…気合。何でできたかは分からない。ただ、それをするっていうイメージをしたらできた。みんな大体そんな感じでできてるらしい。

「そうだ加蔵くん、『闘霊場』ってとこ知ってる?そこならたくさん練習できるよ〜!常に無神無人先生がそこにいるから、なにかあったらすぐ祓ってくれるし、まぁ、君は治癒できるから大丈夫だとは思うけどね

ぜひ行ってみてほしい!」


闘霊かぁ…やったことないからちょっと怖いな、


〜闘霊場〜


ここが闘霊場かぁ、なんかこう、普通の体育館みたいな感じだ。真ん中に木箱みたいな物がいくつか置いてある。

「よく来たな、加蔵。」

「あ!無神無人先生!…この箱って何ですか?」

「これは呪箱って言ってな、こういう闘霊の練習とか、霊の研究とかで祓われる前の霊が必要なときに、霊を封印するためのものだ。」

「なるほど〜、なんかオススメあります?」

「オススメか…これはどうだ?階級も一番下だ。」

「ありがとうございます…!」


なるほどな、ここで練習するのか…。さっきの血壊の練習台で祓った霊は、この霊と同じくらいなのか、それ以下なのか…まぁ、なんにせよこんくらいのやつは祓えないとな!


「血壊!!」

…あ、祓えた。


「おぉ加蔵、独自の技を編み出したのか。大したものだ。」


褒められた…良かった…


「……なぁ加蔵」

「はい?」

「「冥界大戦」って知ってるか?」

「冥界大戦…?」

「そうだ。数千年前、まだ人間が霊なんか知らなかったころ。冥界、つまり霊の世界で大戦争が起こったんだ。その頃に私は人間と霊のハーフとなった。」

「はぁ…?」

「…生まれたときから私は霊でな…。その冥界大戦から逃げ出す方法は、人間になるしかないって思ったんだ。」

「え、でもどうやって、」

「「変貌薬」という薬を作ったんだ。人間になれる…わけじゃないんだが、まぁ本当であれば人間になれる薬だったんだ。」

「本当であれば…、」

「まぁ…それはいいんだ。本題がある。実は私には弟がいるんだ。」

「弟、ですか。」

「その弟は今、たくさんの祟を率いる軍団を作っている。」

「弟さんって、どんくらい強いんですか…?」

「一応呪だからな…入峠の2回り弱いくらい、だろう。」


いやつっよ


「この前の祟が学校を襲った事件。私は弟が率いる祟軍団の一体をここに放ったと考えている。」

「それは、なぜ…?」

「あの祟が異様に強かったからだ。おそらく、弟が特訓のようなものをしているんだろう。またいつかけしかけてきてもおかしくない。彼と対峙する可能性も、まったくもって低くない。だから加蔵ももちろん、学生をみんな強化させたいんだ。」

「なるほど…先生本人は戦えないんですか…?霊媒師最強ですよね、?」

「私は霊媒師最強ではない。この学校で一番強いと言うだけだ。もともとは弟に匹敵する力があったんだが、変貌薬を注入したせいで、とんでもなく弱体化してしまったんだ。」


これで……??


「なるほど、…わかりました。頑張ります!」

「ありがとう…。」



「八重桜先生!もっとなんか作りたいです!!」

「あらほんと?いいわね私もとことん付き合うわ。」


そんなこんなで数時間。血壊を始めとして、

様々な技が出来上がった。

血壊はすべての基礎。そこから色々作り上げた。

いつか使えるときがこれば…。無神無人先生の助けになるならば…。

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