第三十話 合流
「大丈夫か、上級生、校長、」
「無神無人先生…。」
「なぁ半霊半人………なぜ三鈴は死ななきゃならなかった?」
「何、三鈴理恵が死んだというのか」
「あぁそうだよ…。」
「……そうか…。一旦、ここに全員を呼ぶ。私の雑魚処理は終わった。私もここから加勢する。」
「あ、みんな、!んとね……清水寺!行くよ!」
「え急に?」
「招集だ。清水寺へ向かう。」
「分かりました。」
「集ったか。まず現状を把握する。四天王は……中級生が泡沫、初級生が寸楽、上級生が金烏玉兎の3体を祓った。あと1体、四天王が存在する。奴は全員で祓おう。」
「ちょ……先生…あの、」
「どうした三鈴」
「姉ちゃんがいない、…んですけど、」
「三鈴理恵か……。」
「三鈴理恵は死んだ。三鈴一、これは仕方のない…」
「仕方のない、……?無神無人先生……あなたは名の通り過ぎる……」
「なんだ、どういう意味だ」
「僕の姉は…仕方のないで済まされる人間なのですか……!???」
「あぁ。人間は皆、死ねばそれは屍。物と化す。悲しみを抑えろ」
「悲しみじゃないですよ………怒りですよ、あなたに対しての!半分霊故に、死についてあまり詳しくないのではありませんか?
あなたはもう、人間の心はないのでは…、?」
「三鈴…………すまない。わかった。」
「もう人の死を軽く言わないでください。」
「………いいか。我々が設定した目的地には祟はいない。手探りで探すしかない。……えぇと、先生方で最強の技を使った方は…?」
「……。」
「誰もいない…。と、まさかとは思うが、トんだやつはいないだろうな?」
ビグッッ
「なんだ、川原先生、」
「んっ……ぅぅいいや別に??」
「トんだか。」
「………すみませんトびました………」
「…、そうか…まぁいい…。来年に備え、よく準備をすること。よいか」
「はぁい……」
「………姉ちゃん……」
すると三鈴がさっきまでこらえていた涙を今大量に流した。声は出していなかった。無言で、ただ無言で、涙を流し続けていた。
躑躅森先輩も、同じように涙を流していた。
人間の死と霊の死は、全くもって違う概念である。人間が死ねば、人間と霊という対極の存在となる。しかし霊の死とは、霊がまた天に昇ったというもの。もといた場所に帰るということだ。
人間の死とは…儚く、切なく、ただ何もできないという悔しい気持ちに押しつぶされる。
「三鈴……」
「加蔵、…俺さ、ずっと姉ちゃんに憧れてたんだ。姉ちゃんって、三鈴家の中でもめちゃくちゃ強ぇ奴で、もう手本みたいなもんだったんだよ。そんな人間が………そんな…、人間がさぁぁ、!!いなくなるって………」
「……お前、三鈴の弟か」
「せん……ぱい…?」
躑躅森先輩が三鈴を見て言う。
「あいつは、今もお前の胸のなかで生きてる。馬鹿みたいにに強かった。俺の唯一の同級生でさ、クソほど最強のパートナーだった。そんで…三鈴一。お前もクソほど最強の能力持ってんだ。姉と同じな。…、」
「うぅ……」
「ふっ、、、三鈴!こっからガンガンやってこーぜ!な!」
「はいっ…!!!」
「躑躅森先輩、優しいとこあるじゃないすかぁ」
花宗先輩が言う。
「は、なんだてめぇ!うっせーよ!」
「あっはは〜、さっすが先輩っすね!」
「まぁ…この目で死んだ奴なんか大量に見てきたから…な、」
「………三鈴先輩は、躑躅森先輩にとってすごい大切だったんですね、」
「なっ………お前!!!」
「まぁまぁ〜」
「………残り1体の気配がしない」
「え、?」
急に無神無人先生がぼそっと言った。
「緑は反応している…なんだ、これは、」
「え…??」
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もううんざりだ。下のレベルの奴ら。なぁんであんな霊媒師たちに殺されちゃうかなぁ。
雷風様も言ってたけど、霊媒師のレベルって年々落ちてんじゃないわけ?祟のレベルも落ちてんのかぁ?はぁ〜あ…。ダメダメだよ、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「僕にも気づけないような、カスみたいな集団がよぉ!!!」
「上……!」
「ざぁんねん、」
「なっ!??」
「全方位でした」
「「雨、風 展開!嵐!!」」
謎の攻撃を全部弾き返した…??
「おーやるねぇ、全部防いだかぁ…それに周りの人たちに当たらないように力も調節した………はっは〜ん?しかも霊と人間が入り混じったような……なぁんか気持ち悪い…あ!!!お前かぁ!!!雷風様の、弟!!!」
「そうだが」
「うぉ〜やっぱりぃ!!!連れ戻すよっ!」
「「爆弾岩」!!!」
「んっ………ううういってぇなぁ!!爆発する岩ね!おえっ、気持ち悪ぅ」
「なんだ、何をしに来た」
「なにって………そりゃあ言えないけど、これなら見せられるよ!」
そういい、真っ赤の人形のようなものを2体生み出す。すると徐々に見たことのある顔になってくる………。
「臨海……!!!」
「姉ちゃん!???」
完全に2人の顔そのものだった。なぜ赤いんだ…?
「んー…これだけ見せても……か、」
「返せ…!てめぇの玩具じゃねぇんだ!!!」
「躑躅森先輩!!!!危ないです!!!!」
ドガッッ………
「躑躅森先輩…??」
タフさでも定評がある躑躅森先輩が、赤い三鈴のお姉ちゃんによって壁に打ち付けられてしまった……なんなんだ、このパワーは…!
「「血兵士」。結構これ珍しい能力でさ?何が珍しいって、無詠唱でできんのよ。んで、この血兵士たちの力の強さはその者の出血量が多ければ多いほど強くなる。こっちの子、死体がほぼ原型とどめてなかったから、血液を大量に摂取できたよ。」
「血を使って……人の血を…!!!勝手に使いやがって!」
「お前ら…!!下がれ!!」
「湯守座先生…!!」
「霊力破壊、!!…なっ、?」
「あー…ごめん、血兵士って霊力で確かに作ったけど、その後は自分の意思で動いてんの。まぁ俺の命令だけどね。だから霊媒力じゃなくて、物理攻撃しか効かないよ〜!んーそれっ!」
ドガッッ…
「…ぐふぉおぁっ…。」
「湯守座先生!!!!」
こいつ……間違いなく……、
四天王の中で一番強い…!!!




