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霊媒の血紅  作者: しばふn
雷風編
29/32

第二十九話 時に時は残酷である

「あ、そーだ。この監獄にはもう一つの効能があるんだ。」

『ふふ、まだ言わなくてもいいんじゃないか?』

「それもそーだね……まずは見てもらおうか」


何か企んでやがる…勝ち筋が見えねぇ……こんな終わってる敵に……中初級生は勝ったってのか…?


「ねぇ、自分の未来が見えたら面白くない?」

『この空間にいる人間は、時間の感覚が狂うだけじゃなくなる。君たちの起こりうる未来を、いくつか見せることができる。』


「あ……?何言ってんだ…」


『百聞は一見にしかず……』

「やってやろうよ兄ちゃん!」


「『陽炎幻影かげろう』」


ズンッッ


「………はっ、三鈴、、三鈴…!?…あれ、学校長は、は、なんだ、」


「その女の子、三鈴って名前?そっかそっかぁ…。」

『この戦いでおそらく死ぬ。残念だったなぁ』


「あ…?んだよ、そんなんわかんねぇだろって!」


『このまま行くと、三鈴は死ぬ。』


「……だめだ…わかった、!俺だ…俺を殺して…俺を殺して…!!!未来を変えてくれ…!」


『人が死ぬのはそんなに嫌か?』

「自分が死ぬのは躊躇しないのに?」

『やはり人間は嫌いだ。』

「他人の命を庇う。とんだ偽善だ。」

『それで天国に行けるとでも?』

「そもそも天国が存在するとでも?」


「そんなの……関係ない……」


『いーや関係ある。』

「そのような人間が行き着く先は」

『輪廻転生もできずに』

「ただこの現世をさまよう」

『クズで』

「カスで」

『「ゴミみたいな!!」』


「やめろ……」


『「俺等のような!!!」』


「もう……いい……」


『「怨霊となって生まれ変わり、感情を失い、人間を痛めつけることによって快楽を得る…!!」』


「くそ……くそが……」


『「そんな存在がいいのか…!躑躅森!!!」』


「ぬぁぁぁぁああああああ!!!!!!」


『「日月閃光メガフラッシュ」!!!』


ビガァッッッ!!!!


「「芻毒…!!」」


『また式神か…』

「あんま強くないからもっと手応えあるヤツちょーだいよ!」


「「躑躅森家…!!!」」


「『は…?』」


「………はぁ…泰斗、ようやく出番か」

「もう、たいちゃん出すのが遅いわよ」

「さっさとやるとするか……わしはもうウズウズしておるわい」


『「なんだなんだなんだ…!??」』


【芻毒 躑躅森家】

この式神は、躑躅森の父、母、祖父。この三人。躑躅森の家族は皆、この世にはいない。しかし、このように式神として召喚して、現世に呼び起こすことができる。一説では、躑躅森の付着霊がこの家族のなかの誰かなのではというものもある。実際どうなのかは、本人にもわからない。


「「毒素散布、乱!!!」」


躑躅森含め四人の毒使いが、一斉に霊に毒を浴びせる。とてつもない毒の量だ……。


「だめだ……兄ちゃんっ、兄ちゃんっっ!!」


『………』


「金烏…………!!!!」


一瞬にして霊の監獄内を毒で埋め尽くした。


「あぁ……ぁあぁぁあ!!もうそういうね??そうなっちゃうのね!???」


『玉、……兎……』


「…!!兄ちゃん…!!!」



『すまん……あとは頼んだ…』



「…………んんぁぁぁあああああ!!!!!!なんなんだよ…!!!なんなんだよぉおお!!!!」



「躑躅森!!危ない!!」

「泰斗くん!!!」



「「超月光」!!!」



「だめ…!!!だめ!!!!!!」

三鈴が叫ぶ。



〜〜〜〜〜〜〜

ねぇ泰斗くん、知ってた?異性で目を合わせられる時間って、7秒が限界らしいよ!


んだよそれ、


ねね、やってみよーよ!


ちっ、しかたねぇな


よーい、スタート!

〜〜〜〜〜〜〜



「ねぇ、泰斗くん…、」


「三鈴……、おい、!」


「7秒間…ね…?」


「は、?お前何言って、」



敵の攻撃を……三鈴は今もろに……なのになぜ耐えれている…!?




「いーち」


なんだ……なんなんだ、こいつこんな…タフだったのか……


「にーぃ」


なぁ…三鈴……やめろ、!死ぬぞ、お前、…


「さーんっ」


なんで……なんで、

「おい…学校長、!どうにか……どうにかしろ!なんか、なんかしろよぉ!!」

くそ……この爆発の音が大きすぎて聞こえてない……


「しーいっ、」


………三鈴……なぁ……もうやめてくれ……


「ごーぉっ」


「………んぁぁぁぁあああ!!!」


「ろーくっ」


「「芻毒…王鼓舞羅」ぁ!!!!」


「なーな♡」


「王鼓舞羅!!守れぇ!三鈴を守れ!!!」


「泰斗くん、」


ハッッ、



「大好き」




ぐぢゃぁぁぁああああ……………



…三鈴……


っがぁぁぁああああああああ!!!!!!

「てめぇぇ!!てめぇぇぇえええええ!!!!」



「知るか!!!!俺だって兄ちゃん殺されたんだ!!!てめえらに!!!対等だろうがクソ野郎が!!!」


「霊と人間の命の重みはまた別なんだよ!!!お前も死ねよ!!!早く死ね!!!」


「死ぬかよ!!!誰が………ん……ゴフッ………」



あ…?なんだ、急に吐血した、霊が…?


「ゲホッ……ゲホッ……うぅぉええぇぇぇ………」


は…?なんだ、こいつ、


「てんめぇ……毒か…」


は?何言ってんだ、


「躑躅森。お前の監獄は、展開ができずに終わったが、効能だけ多少は残っていた、ようだ。」


「学校長……」



「んぐぁぁ……くそが…てめぇら…!許さねぇ、!許さねぇ!!!!」




「静まれ。「監獄 羅針盤場らしんばんじょう」」




下から羅針盤が出てきた…。


学校長はひたすら動いている。


「おめぇ……ちょこまかと…」

「「南」」


ジャギィンッ


「あがっ………んぐぁぁ、!!」

腕が消し飛んだ。


「お前ぇ……どこ行きやがっ」

「「南、西、北」」


ジャギィンッ……グヂャッ


「んがぁっ………あぁぁぁ……あ…?動けねぇ……」


「「白乱 爆」」


「ぐはぁっ………てんめぇ…!!」


「「東」」


「ガハッ…………」


「「白乱 光」」


ビガァッッッ…



「………終わったぞ。躑躅森。」


「………んんん……、あぁぁぁぁぁああ!!!…」


「………。」


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