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霊媒の血紅  作者: しばふn
雷風編
23/26

第二十三話 平常心


「「楽観尺度・常」!!」


すると頭の上に数字が出てきた。


「これは楽観度。てめぇらの楽観度を常に可視化させている。まぁ欠点はお前らにも見える…ってとこだがな、」


俺は今…-200……敵の楽観度を下げれてもここまで下げることはできないだろうな……


ならやっぱり…

自分の楽観度を上げつつ、祟の楽観度を下げる…。勝つには…これしかない…。


川原先生はまだ狂ってる…。


あ〜もう……!!なんか…ちょっと前から思考が渋滞してる気がする…わけのわからないことが次々に起こってて……


「おい加蔵、下がりすぎだぞ…!?」

「え…?」


自分の楽観度は…-600…?まじか…?


「楽観度はなぁ、簡単に下がんだよ。特にこの戦場に置いてはな……普通人間はマイナス表示なんだよ、普通は…。」


「あははは!!なのに僕は、3000もあるってぇことなんだよねぇ!!!」


「黙れ!!」


なんだ…なんなんだ、これ…



「お前ら……この場所荒らすぜ!!私がなぁ!!」



上から声が聞こえた。上上…!!上上だ、楽観度は…1000ジャスト!!戦える!上上なら!!


「私はただの人間…それでこの数値!!恐れろ!私を!」


「いぃっ……「楽度技式」……」


「「隕拳」!!」


「うがぁぁっ………」


ダメージを…負ってる…!


「「楽度技式…苦尽甘来…!」」


祟の楽観度が1640になった……あれを唱えるだけで、ここまで……!?


「ふはは……てめぇら…随分と楽しませてくれるじゃァねぇか…さっきまで攻撃は効かなかったのになぁ、」


「こっちはこっちで、その楽観度ってやつを上げればいいだけの話だろうが!!」


上上は楽観度が1000であるのにもかかわらず、そこまで狂った様子ではない。この状況は…とてつもなく好奇…!


「「巨蹴」!!」


「はっ、効かねぇよ、」


くそ…1000あったとしても、1640を上回らないといけないのか、

あぁもう……どうにか……どうにかして相手の楽観度を下げることはできないか………



そうだ…あの技がある、


〜数ヶ月前〜

「八重桜先生!もっとなんか作りたいです!!」

「あらほんと?いいわね私もとことん付き合うわ。」


数分後


「ん〜……これ、使い所が難しくない?なんかこう、結構考えて使わないと意味ない気もするけど、」

「そうですね〜……」

「まぁ、使えればとても便利だと思うよ?霊からしたらこれ、結構強力だしね。」

「一旦…没ですかね、」

「ん〜…まぁ、また使い所考えようか!」



そうだ……血壊の次に思いついたけど、結局完成せずに終わったあの技……霊が勝手に、自らを祓ってしまう技……



「「朧血おぼろぢ」」



「あ…?なんだ…?」

「……」

「はっ、なんだかわかんねぇけど効かねぇよ…。楽観度がマイナス表示のやつが俺に攻撃してくんじゃねぇ!」


すると川原先生が飛んできた。


「あははははは!!!!やばいやばい…!何か今、最高だぁ!!!」


川原先生は、……まだ狂ってる、、、

けど、これで敵が攻撃をたくさんすれば…


「「楽度技式、流楽重発」!!!」


「「白乱 爆」!!!」


お互いに技を出しまくっている、とんでもない……言葉に出来ないほど、二人が暴れ回っている…。


「「楽度技式、楽滅波がくめっぱ」!!」

【楽滅波】

流楽重発の上位互換。楽観度の消費量は増えるが、威力はとても高くなる。



「「白乱 玉」!!!」


そろそろ……そろそろだ…


「ここで終わりだ!!!てめぇの命はよぉ!!!」


「君も、2回目の死を体験してもらおうかなぁ!!」


ビガッ!

ドガァァァン…………


二人の攻撃がぶつかり合い、辺りに輝きを放ったあとにとてつもない爆発音が聞こえた。


朧血の効果が……出ている。

楽観度が、0だ…!!


【朧血】

霊に自分の血を流し込み、自信の霊力の感覚を狂わせる。その結果、霊自身は攻撃をすればするほど自分にダメージを負うようになる。

寸楽の場合、霊力≒楽観度のようなものなので、楽観度が激減している。



「なんだ……何をした……お前の、能力か…?おい、答えろ、答えろ!!カス、が…?」


煙が晴れ、全員の視界が良好になった。その瞬間、全員の目に入ったのは……


血を大量に噴き出して、地面に横たわっている川原先生の姿だった。


「か……か…、、」


「「「川原先生!!!!」」」


ニッ…

「ふははははは!!!霊媒師……所詮この程度!!所詮!!!この!程度!!!」


するとまた敵の楽観度が上がる…。


「「朧血」」


「また……またか、、、そのカスみたいな攻撃…!!」

「お前はお前でカスだろ、霊のくせに…調子乗りやがって、」

「この世はなぁ、人間の上に霊なんだよぉ!!そんな事も分からずに物を申しているのか!!」

「あぁ、いいさ。いくら言ったって、人間は霊より上だとみんな思ってる。無駄だ。説得は。」


「加蔵…?」


今俺は久々にブチギレている…。普段こんな姿を見せないから、みんな困惑している、。

無神無人先生は…力がなくなっているのか、ずっと立ち止まっている……。はぁ、俺、今何やってんだろ…。


「なぁ、寸楽。お前は何故人間を呪う?何故人間を嫌う?お前たちからする俺等人間は、どういう生物なんだ?」


「うるせぇな、楽しけりゃ良いんだよ。これが生きがいなんだ、人間のガキが蟻を潰して楽観度を上げているとの同じ。俺からしたら人間は蟻だ。呪い殺すことに、意味はない。」


「上上、やってくれ。今戦えるのは、上上しかいない。」


「か、加蔵、…?…わかった、やってやるよ、」

「てめぇ…殺す…!カグラと言う名か、!お前から殺す!!お前から!」


「「合掌」」


「は…、」


両サイドから巨大な手のひらが出てきた。

そしてだんだん、俺らを挟むように迫ってくる。


「クソ……クソが……クソガキ共が……俺からしたら所詮蟻…!!蟻の群れ!!消え失せろ……「楽度技式、楽観爆散らっかんばくさん」!!!!」


すると、上上の体が膨れ上がって…


バンッ!

バゴォォン…


上上が…爆発した…?


「あ……あ、ぁ……死ぬ……だめだ……」


「上上…!!」

「この技は…楽観度を持つものが爆散する…。代償として、己の楽観度も0になる…。しかし俺は今、100にも満たない楽観度だった。故、この技はリスクなしで出せた。」


「どれだけ……人を殺せば済むんだ…」


「これが楽しみだって言ってるだろう!!カスが!!」


くそ、なんとかして治さないと、

「「治癒……」」


上上を治す……ただそれだけに…集中する……


「なに座り込んでんだ…「楽度技式…」」


「「紫龍」」

「コピー。「赤龍」」

「「白炎…!!」」

皆、俺を…守ってくれてる……


「なんだ、なんだお前らは…?」


雨正が叫ぶ。

「もう……殺させない…。お前が…死ぬ番だ!!」


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