第二十三話 平常心
「「楽観尺度・常」!!」
すると頭の上に数字が出てきた。
「これは楽観度。てめぇらの楽観度を常に可視化させている。まぁ欠点はお前らにも見える…ってとこだがな、」
俺は今…-200……敵の楽観度を下げれてもここまで下げることはできないだろうな……
ならやっぱり…
自分の楽観度を上げつつ、祟の楽観度を下げる…。勝つには…これしかない…。
川原先生はまだ狂ってる…。
あ〜もう……!!なんか…ちょっと前から思考が渋滞してる気がする…わけのわからないことが次々に起こってて……
「おい加蔵、下がりすぎだぞ…!?」
「え…?」
自分の楽観度は…-600…?まじか…?
「楽観度はなぁ、簡単に下がんだよ。特にこの戦場に置いてはな……普通人間はマイナス表示なんだよ、普通は…。」
「あははは!!なのに僕は、3000もあるってぇことなんだよねぇ!!!」
「黙れ!!」
なんだ…なんなんだ、これ…
「お前ら……この場所荒らすぜ!!私がなぁ!!」
上から声が聞こえた。上上…!!上上だ、楽観度は…1000ジャスト!!戦える!上上なら!!
「私はただの人間…それでこの数値!!恐れろ!私を!」
「いぃっ……「楽度技式」……」
「「隕拳」!!」
「うがぁぁっ………」
ダメージを…負ってる…!
「「楽度技式…苦尽甘来…!」」
祟の楽観度が1640になった……あれを唱えるだけで、ここまで……!?
「ふはは……てめぇら…随分と楽しませてくれるじゃァねぇか…さっきまで攻撃は効かなかったのになぁ、」
「こっちはこっちで、その楽観度ってやつを上げればいいだけの話だろうが!!」
上上は楽観度が1000であるのにもかかわらず、そこまで狂った様子ではない。この状況は…とてつもなく好奇…!
「「巨蹴」!!」
「はっ、効かねぇよ、」
くそ…1000あったとしても、1640を上回らないといけないのか、
あぁもう……どうにか……どうにかして相手の楽観度を下げることはできないか………
そうだ…あの技がある、
〜数ヶ月前〜
「八重桜先生!もっとなんか作りたいです!!」
「あらほんと?いいわね私もとことん付き合うわ。」
数分後
「ん〜……これ、使い所が難しくない?なんかこう、結構考えて使わないと意味ない気もするけど、」
「そうですね〜……」
「まぁ、使えればとても便利だと思うよ?霊からしたらこれ、結構強力だしね。」
「一旦…没ですかね、」
「ん〜…まぁ、また使い所考えようか!」
そうだ……血壊の次に思いついたけど、結局完成せずに終わったあの技……霊が勝手に、自らを祓ってしまう技……
「「朧血」」
「あ…?なんだ…?」
「……」
「はっ、なんだかわかんねぇけど効かねぇよ…。楽観度がマイナス表示のやつが俺に攻撃してくんじゃねぇ!」
すると川原先生が飛んできた。
「あははははは!!!!やばいやばい…!何か今、最高だぁ!!!」
川原先生は、……まだ狂ってる、、、
けど、これで敵が攻撃をたくさんすれば…
「「楽度技式、流楽重発」!!!」
「「白乱 爆」!!!」
お互いに技を出しまくっている、とんでもない……言葉に出来ないほど、二人が暴れ回っている…。
「「楽度技式、楽滅波」!!」
【楽滅波】
流楽重発の上位互換。楽観度の消費量は増えるが、威力はとても高くなる。
「「白乱 玉」!!!」
そろそろ……そろそろだ…
「ここで終わりだ!!!てめぇの命はよぉ!!!」
「君も、2回目の死を体験してもらおうかなぁ!!」
ビガッ!
ドガァァァン…………
二人の攻撃がぶつかり合い、辺りに輝きを放ったあとにとてつもない爆発音が聞こえた。
朧血の効果が……出ている。
楽観度が、0だ…!!
【朧血】
霊に自分の血を流し込み、自信の霊力の感覚を狂わせる。その結果、霊自身は攻撃をすればするほど自分にダメージを負うようになる。
寸楽の場合、霊力≒楽観度のようなものなので、楽観度が激減している。
「なんだ……何をした……お前の、能力か…?おい、答えろ、答えろ!!カス、が…?」
煙が晴れ、全員の視界が良好になった。その瞬間、全員の目に入ったのは……
血を大量に噴き出して、地面に横たわっている川原先生の姿だった。
「か……か…、、」
「「「川原先生!!!!」」」
ニッ…
「ふははははは!!!霊媒師……所詮この程度!!所詮!!!この!程度!!!」
するとまた敵の楽観度が上がる…。
「「朧血」」
「また……またか、、、そのカスみたいな攻撃…!!」
「お前はお前でカスだろ、霊のくせに…調子乗りやがって、」
「この世はなぁ、人間の上に霊なんだよぉ!!そんな事も分からずに物を申しているのか!!」
「あぁ、いいさ。いくら言ったって、人間は霊より上だとみんな思ってる。無駄だ。説得は。」
「加蔵…?」
今俺は久々にブチギレている…。普段こんな姿を見せないから、みんな困惑している、。
無神無人先生は…力がなくなっているのか、ずっと立ち止まっている……。はぁ、俺、今何やってんだろ…。
「なぁ、寸楽。お前は何故人間を呪う?何故人間を嫌う?お前たちからする俺等人間は、どういう生物なんだ?」
「うるせぇな、楽しけりゃ良いんだよ。これが生きがいなんだ、人間のガキが蟻を潰して楽観度を上げているとの同じ。俺からしたら人間は蟻だ。呪い殺すことに、意味はない。」
「上上、やってくれ。今戦えるのは、上上しかいない。」
「か、加蔵、…?…わかった、やってやるよ、」
「てめぇ…殺す…!カグラと言う名か、!お前から殺す!!お前から!」
「「合掌」」
「は…、」
両サイドから巨大な手のひらが出てきた。
そしてだんだん、俺らを挟むように迫ってくる。
「クソ……クソが……クソガキ共が……俺からしたら所詮蟻…!!蟻の群れ!!消え失せろ……「楽度技式、楽観爆散」!!!!」
すると、上上の体が膨れ上がって…
バンッ!
バゴォォン…
上上が…爆発した…?
「あ……あ、ぁ……死ぬ……だめだ……」
「上上…!!」
「この技は…楽観度を持つものが爆散する…。代償として、己の楽観度も0になる…。しかし俺は今、100にも満たない楽観度だった。故、この技はリスクなしで出せた。」
「どれだけ……人を殺せば済むんだ…」
「これが楽しみだって言ってるだろう!!カスが!!」
くそ、なんとかして治さないと、
「「治癒……」」
上上を治す……ただそれだけに…集中する……
「なに座り込んでんだ…「楽度技式…」」
「「紫龍」」
「コピー。「赤龍」」
「「白炎…!!」」
皆、俺を…守ってくれてる……
「なんだ、なんだお前らは…?」
雨正が叫ぶ。
「もう……殺させない…。お前が…死ぬ番だ!!」




