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霊媒の血紅  作者: しばふn
雷風編
22/26

第二十二話 狂乱


あははははは!!


……川原先生と祟が狂った笑い声をあげながら戦ってる。祟にはまだ、ダメージを負わすことすらできていない……

無神無人先生がいるのに…?


無神無人先生はさっき正気に戻っていた、はずだ、…いや、というより、無神無人先生の力が弱まった……?


「おぉおぉ、楽しくなってきたなぁ!!こりゃいいなぁ!!」

「そっちがその気なら、こっちはガチらないとねぇ!」


やばい、赤十字で緩和させたと思ったのに、無神無人先生も川原先生も戻ってない…??

俺の治癒は傷を治すってより、もとあったDNAに体を戻すって能力だからなぁ…そういう奴の効果は一時的なのか、

俺等がどうにかできる問題ではない…のか…


「「霊化、レベル160!!」」

レベル……160…?


〜〜〜数日前〜〜〜


「僕の能力、みんな詳しくは知らないでしょ?だからちょっと詳しく教えようと思ってさ! 僕はみんな知っての通り「霊化」。言葉の通り、霊になることができる。まぁ冥界に行って、死んだ人に会うとかはできないけどね。んで、霊化ってのは「レベル」を自分で設定して強さ変えれんのよ。そんなに強くない奴とか、ただ単に霊を探すだけならレベルは1で済むけど、きつかったら50とかにあげる。でも、流石にやりすぎたら僕でも負担がかかる。だから僕は霊化レベルの制限を設けてるんだ。それが、霊化レベル150。まぁ、よっぽどなことがない限り150は超えないかなぁ。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とか言ってたのに…!

「先生!!制限、突破してますよ!」


「あはは〜!こんくらい大丈夫大丈夫〜!余裕でぶち祓えるわ!!」


駄目だ……完全に調子に乗ってる、俺もちょっと前まであんな感じだったのか…?


「「白乱 爆」!!!あははは!ちょっと前の敵は白乱がほぼ効かなかったから楽しい!!!たのしぃ!!!」


先生…先生が…!!駄目だ、こんな状態で戦ってたらいつ先生が死んでもおかしくない……急に死ぬかもしれない…!


監獄は…リロードが普通の技より長い…。だからすぐには赤十字も使えない…


今……どうあがいても、先生を助けられない…!!


「うぐっ……なんだこいつ、、、「楽観尺度」…!!」


はっ……?


祟は驚いた様子だ。

「嘘だ…!嘘だ嘘だ!!」

「おぉどうしたぁ〜???何が嘘なんだよぉ!!」

川原先生は煽るように聞く。


「お前…楽観度が3000じゃねぇか…!!」

「それがどうしたのよ??」


「なんで楽観度3000になってまだ生きてんだ!!ってかなんでお前…そんなに楽観度上がってんだよ!!」


「さぁねぇ、なんでかなぁ。僕には…さっぱりだなぁ!!!」


【楽観度の上限】

楽観度には「上限」が存在しており、その差は個体によって様々である。これは鍛えて上げるものではなく、もともと備わった固定数値のため、上げることも下げることもできない。

楽観度の上限の平均は人、霊共に約1000であるため、川原先生はその平均を優に超えている。

尚、文楽には上限が存在しない。



「先生…!!落ち着いて…落ち着いてくたさい!!!」


「落ち着いてるよぉ!じゃなきゃこんな攻撃もできないし、話せてないでしょ〜??」


確かに……多分あの祟の言い方は、祟よりも川原先生のほうが楽観度が高かったのだろう。しかしどうして…?川原先生は普段からテンションは高いけど、霊を前に楽しむような人、じゃなかったはず……。


「川原先生……」


すると、ずっと黙っていた無神無人先生が口を開いた。


「私も加勢する…!!耐えるのだ!!!」


無神無人先生まで……狂いだしている……


「はぁ…?なぁ、そこの霊!お前が狂うのはわかる。なんせ霊だからな。問題は、お前だ…!なんでお前は狂乱化してんだ!人間だろ?お前…」


「ん〜?なんかそれ、関係あんのかなぁ?」


「ちっ……」


そうすると、今まで空中で押し合っていた2人が地面に降りた。


「はぁ…お前、素でそれなのか?狂乱化してて平常心は保てないはずだ、なのに何故、俺より楽観度が高いのだ、しかも、人間だろ?」


「何の話〜?どういうことかわかんないんだけど〜」


「「狂乱化対象」」


「てめぇ…狂乱化してんじゃねぇか……」


「だから〜、何の話?その…キョウランカ?ってのは何?」


「……ふぅ…」


…何の話をしてるんだ、先生たちは、


「俺はオーラを放ってんだ。これは意図してるわけじゃない。勝手にでてるんだ。そしてこのオーラの効能。これは「霊の楽観度を無理やり上げる」といった効能だ。これが狂乱化…。だから…そこの霊が狂乱化するのは分かる。なんでお前は…お前は!狂乱化できてんだって話だ!!」


「あ〜、もしかして僕のことただの人間だと思ってる?」 


「何いってんだ、?」


「僕の能力は霊化。人間にもなれるし、霊にもなれるんだ。だから君のオーラに触れちゃったのかもね〜」


「……まあ良い…一つの問題は解決した…もう一つだ。なぜお前は楽観度3000でそうもピンピンしてんだ、俺でもなかなか行かなぇ数値だぞ、」


「さぁ、なんでだろうねぇ!」


するとまた激しい攻防が始まった…。

先生たちが狂っている理由がそれだったのか……

なら…このまま戦うのは危ない、先生たちが狂ってしまったら、もしかしたら……考えたくないけど、俺らにも危険が及ぶ。先生たちが本当に狂って、自分たちに危害を加えるかもしれない。それは……あってはならない…!


……でも……実際、霊に攻撃は与えられている…。クソ、ここのちょうどいい塩梅がわからない……


…なら、相手の楽観度を…下げ、自分たちでも戦えるようにする……これしかない……

「みんな、動ける…?」

「おう、動けるよ、。」

「狂ってる先生たちの破壊を避けながら、霊の楽観度を下げたいんだ。なんかいい方法ないかと思って、」

「う〜ん、……」

「最初、1000から900くらいに下がったときってなんかしてたっけ、?」


「そうだ、あの時、バカが嫌いだって言ってたような、」

「確かに、その後に雨正が測ってみたら900くらいになってたんだよな、」

「んじゃあ…もしかしたら今、めちゃくちゃ下がってんじゃねぇの?」


「コピー「楽観尺度」」


「ど、どうだった…?」


「祟の楽観度は……820…!」

「やっぱり…!追い詰められたら下がるんだ!」


「……誰だ…今楽観度を測ったやつは……」


……!?バレた、だと…?


「消し炭にしてやる……クソどもが!!!」

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