第二十二話 狂乱
あははははは!!
……川原先生と祟が狂った笑い声をあげながら戦ってる。祟にはまだ、ダメージを負わすことすらできていない……
無神無人先生がいるのに…?
無神無人先生はさっき正気に戻っていた、はずだ、…いや、というより、無神無人先生の力が弱まった……?
「おぉおぉ、楽しくなってきたなぁ!!こりゃいいなぁ!!」
「そっちがその気なら、こっちはガチらないとねぇ!」
やばい、赤十字で緩和させたと思ったのに、無神無人先生も川原先生も戻ってない…??
俺の治癒は傷を治すってより、もとあったDNAに体を戻すって能力だからなぁ…そういう奴の効果は一時的なのか、
俺等がどうにかできる問題ではない…のか…
「「霊化、レベル160!!」」
レベル……160…?
〜〜〜数日前〜〜〜
「僕の能力、みんな詳しくは知らないでしょ?だからちょっと詳しく教えようと思ってさ! 僕はみんな知っての通り「霊化」。言葉の通り、霊になることができる。まぁ冥界に行って、死んだ人に会うとかはできないけどね。んで、霊化ってのは「レベル」を自分で設定して強さ変えれんのよ。そんなに強くない奴とか、ただ単に霊を探すだけならレベルは1で済むけど、きつかったら50とかにあげる。でも、流石にやりすぎたら僕でも負担がかかる。だから僕は霊化レベルの制限を設けてるんだ。それが、霊化レベル150。まぁ、よっぽどなことがない限り150は超えないかなぁ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とか言ってたのに…!
「先生!!制限、突破してますよ!」
「あはは〜!こんくらい大丈夫大丈夫〜!余裕でぶち祓えるわ!!」
駄目だ……完全に調子に乗ってる、俺もちょっと前まであんな感じだったのか…?
「「白乱 爆」!!!あははは!ちょっと前の敵は白乱がほぼ効かなかったから楽しい!!!たのしぃ!!!」
先生…先生が…!!駄目だ、こんな状態で戦ってたらいつ先生が死んでもおかしくない……急に死ぬかもしれない…!
監獄は…リロードが普通の技より長い…。だからすぐには赤十字も使えない…
今……どうあがいても、先生を助けられない…!!
「うぐっ……なんだこいつ、、、「楽観尺度」…!!」
はっ……?
祟は驚いた様子だ。
「嘘だ…!嘘だ嘘だ!!」
「おぉどうしたぁ〜???何が嘘なんだよぉ!!」
川原先生は煽るように聞く。
「お前…楽観度が3000じゃねぇか…!!」
「それがどうしたのよ??」
「なんで楽観度3000になってまだ生きてんだ!!ってかなんでお前…そんなに楽観度上がってんだよ!!」
「さぁねぇ、なんでかなぁ。僕には…さっぱりだなぁ!!!」
【楽観度の上限】
楽観度には「上限」が存在しており、その差は個体によって様々である。これは鍛えて上げるものではなく、もともと備わった固定数値のため、上げることも下げることもできない。
楽観度の上限の平均は人、霊共に約1000であるため、川原先生はその平均を優に超えている。
尚、文楽には上限が存在しない。
「先生…!!落ち着いて…落ち着いてくたさい!!!」
「落ち着いてるよぉ!じゃなきゃこんな攻撃もできないし、話せてないでしょ〜??」
確かに……多分あの祟の言い方は、祟よりも川原先生のほうが楽観度が高かったのだろう。しかしどうして…?川原先生は普段からテンションは高いけど、霊を前に楽しむような人、じゃなかったはず……。
「川原先生……」
すると、ずっと黙っていた無神無人先生が口を開いた。
「私も加勢する…!!耐えるのだ!!!」
無神無人先生まで……狂いだしている……
「はぁ…?なぁ、そこの霊!お前が狂うのはわかる。なんせ霊だからな。問題は、お前だ…!なんでお前は狂乱化してんだ!人間だろ?お前…」
「ん〜?なんかそれ、関係あんのかなぁ?」
「ちっ……」
そうすると、今まで空中で押し合っていた2人が地面に降りた。
「はぁ…お前、素でそれなのか?狂乱化してて平常心は保てないはずだ、なのに何故、俺より楽観度が高いのだ、しかも、人間だろ?」
「何の話〜?どういうことかわかんないんだけど〜」
「「狂乱化対象」」
「てめぇ…狂乱化してんじゃねぇか……」
「だから〜、何の話?その…キョウランカ?ってのは何?」
「……ふぅ…」
…何の話をしてるんだ、先生たちは、
「俺はオーラを放ってんだ。これは意図してるわけじゃない。勝手にでてるんだ。そしてこのオーラの効能。これは「霊の楽観度を無理やり上げる」といった効能だ。これが狂乱化…。だから…そこの霊が狂乱化するのは分かる。なんでお前は…お前は!狂乱化できてんだって話だ!!」
「あ〜、もしかして僕のことただの人間だと思ってる?」
「何いってんだ、?」
「僕の能力は霊化。人間にもなれるし、霊にもなれるんだ。だから君のオーラに触れちゃったのかもね〜」
「……まあ良い…一つの問題は解決した…もう一つだ。なぜお前は楽観度3000でそうもピンピンしてんだ、俺でもなかなか行かなぇ数値だぞ、」
「さぁ、なんでだろうねぇ!」
するとまた激しい攻防が始まった…。
先生たちが狂っている理由がそれだったのか……
なら…このまま戦うのは危ない、先生たちが狂ってしまったら、もしかしたら……考えたくないけど、俺らにも危険が及ぶ。先生たちが本当に狂って、自分たちに危害を加えるかもしれない。それは……あってはならない…!
……でも……実際、霊に攻撃は与えられている…。クソ、ここのちょうどいい塩梅がわからない……
…なら、相手の楽観度を…下げ、自分たちでも戦えるようにする……これしかない……
「みんな、動ける…?」
「おう、動けるよ、。」
「狂ってる先生たちの破壊を避けながら、霊の楽観度を下げたいんだ。なんかいい方法ないかと思って、」
「う〜ん、……」
「最初、1000から900くらいに下がったときってなんかしてたっけ、?」
「そうだ、あの時、バカが嫌いだって言ってたような、」
「確かに、その後に雨正が測ってみたら900くらいになってたんだよな、」
「んじゃあ…もしかしたら今、めちゃくちゃ下がってんじゃねぇの?」
「コピー「楽観尺度」」
「ど、どうだった…?」
「祟の楽観度は……820…!」
「やっぱり…!追い詰められたら下がるんだ!」
「……誰だ…今楽観度を測ったやつは……」
……!?バレた、だと…?
「消し炭にしてやる……クソどもが!!!」




