第十九話 苦楽を共に
その後 初級生
「皆、大丈夫そ?」
一気に雷風団の祟2体を祓ったから、体の疲労が溜まりに溜まってる…。皆疲れている。あぁ、これでまた宿に泊まると考えると…眠れないな、
「臨海瑠璃が死んだ。」
「え…?」
すると急に無神無人先生が現れた。
臨海先輩が…死んだ…?
「……非常に苦しい報告だ。だがまだ戦いは終わってない。ただ、無理はするな。」
「は…はい……」
「しかし、悪い話だけでもない。四天王を一体討伐したとのことだ。我らの勝利を飾ろう。」
臨海先輩、あんまり関わりは無かったけど、この戦いで実際に人が死んでるんだ……俺等も気をつけないと……
「ここからは私も初級生と同行する。雑魚祟はまだ全て祓えてはいないが、今すぐしなくても良いと判断した。どうせ後に祓う。」
この先生どんだけ強いんだ…
〜〜〜一方 雷風団〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……泡沫やられた…」
「泡沫が…ですか?」
「あぁ…。四天王に手がついてしまい、その上祓われた…。少し警戒を高めよう。寸楽、今の状態は?」
ニッ
「最悪に最高ですよぉ。」
「そうか。寸楽、お前に託した。迷いなく殺してこい。」
「はい、もちろんでございますとも。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「近くにいますかね…?」
「いや、わからない。川原先生、何か探知する方法は持ってるか?」
「いやぁ…、持ってなくてですねぇ……」
「それなら、僕が探しましょうか…?」
黒龍が言う。
「「緑龍」」
そう黒龍が唱えると、緑色の龍が出てきた。
「この龍は緑と同じ特性を持っています。ですが、その霊の詳細な強さ、階級もわかります。こいつで探しましょう。」
「ほぉ、良い能力だ。でかした。黒龍。」
「ありがたきお言葉。感謝いたします。」
何だこの……丁寧な口調同士の会話は………
「この龍は何度か光りますが、弱い光の場合は弱い霊です。四天王レベルの祟が来ると、とても強く光るでしょう。」
「分かった。その龍に任せよう。」
「無神無人先生、『最強の技』はもうすでに使いましたか…?」
「いいや、まだだ。川原先生は使ったのか?」
「いえ、まだ使っていません。できれば四天王に使いたいのですが、」
「四天王に使うまでもない。私がいれば十分だ。実際、湯守座先生も苦死痛天核を使っていない。もともと『呪』専用に作られた技なのだ。たかが祟。前提から使わなくても良い。」
なんか……言葉に棘あるな……
「あ、光りました。この近くです。」
「ふむ…気配では探れなかったか……とてつもない実力者なのか…。」
「いよぉっ!!!」
ドバァァン………
「く……なんだ、お前は」
「ほほぉ、この攻撃を受け止めるかぁ。とんでもないねぇ、一番強そうなのを狙った僕が悪かった。」
「先手必勝……といったわけか、」
「ふっふっふ〜!まぁそうなるねぇ。ねぇ、今、君は楽しい?僕はね、、
〝超〟楽しい!!!」
「ちょ、無神無人先生、こいつ四天王ですよ…?!」
黒龍が怯えた声でいう。
「あぁ。承知している。心して挑め。」
「ふふ、ははは!!君、霊だよね?あ〜いや、半分……霊…?なんかごちゃごちゃだよね、楽しそうじゃん!ねぇ!」
「あぁ、それがどうした?なりたくてなった体ではないのだ。」
「僕はうらやましいかなぁ??ん〜なんかもう良い!!言葉にはできない良さがある!」
「何を言ってるんだ、貴様は。」
すると祟は突然後ろを向いて俺等に手をかざしてこう言った。
「……まぁこいつとゆっくりやりたいからな。俺は。」
ドガァァァン……
うっ………やべ……カスッた……それよりあいつ、ただの「霊力弾」のくせにバカみたいなダメージがある……ちょっとかすっただけなのに……この傷……
「治癒…」
これが通常の攻撃なんだとしたら、全員に治癒を施すのは……俺のスタミナ的に厳しい……
「加蔵くん!大丈夫!??」
「あ、大丈夫です、今治りました。」
「…、はぁ、もしかして治癒?も〜〜!めんどくさいなぁ…虫けらからやるか。」
「雨、闇 展開「暗霖」」
「うっ、な、なんだ…?」
「生徒に……触れるな!!」
「はっ、な〜にブチギレてんの?そんなにキレたってしょうがないよ?世の中楽しくないとさ!」
「楽しければ…憤怒しない。楽しくないから憤怒するのだ!」
「ん〜…いやはや、こりゃ僕の能力と相性が良いねぇ!!」
「何を言っている。」
「「楽観尺度」」
「な、なんだ…?」
「今君たちの楽観度は……あの強そうな女の子は5、それ以外みんなマイナスだねぇ…。」
「何が言いたい、」
「僕の能力は、僕が楽しさを感じれば感じるほど霊力の密度が増加する。単純な攻撃力の上昇だよ。そして、それは敵の楽観度と自分の楽観度に差があればあるほど効果があるんだ。僕の楽観度、知りたい?僕のは…、1000!まぁまだまだ上がるかもだけどね。」
「……「回復矛盾、怨固血針」…!!」
「うっ、ふふふ、こんな技、あるんだねぇ、まぁでも…こんな攻撃でダメージ与えられるとでも??」
「「白乱、玉!!!」」
川原先生が叫ぶ。
ニッ…
「はぁっ!」
ドバァァァン…
「ふふ、僕より楽観度低くて勝てるとでも?」
「は、何いってんの…?さっきから君の言ってることが良くわかんないんだよね、」
「ふふふ……。まぁ、わかってたまるかってところよねぇ、その〝ちっぽけな〟脳みそで。」
「皆、僕霊化する。けどそれぞれで動いて!僕は後で参戦する!!」
「「「了解!!」」」
「「霊化、レベル50!!」」
「「神ニ告グ 霊媒器具「祢々切丸」ヲ我二与エヨ。」」
【祢々切丸】
全長324センチメートル、刃の長さは216センチメートル、重量24キロという巨大な刀。この刀は三鈴の意思のみで動かす。(半オート)
「「赤龍」」
皆準備してる…俺もなんかしら、、、
パチィン
ドガァァァァアァァァァァンン、…
突如祟から生えた人間のような手から放たれた指パッチン。
その指パッチンからは、通常では考えられないほどの霊力が発散された。
直撃はしなかったが、だいぶ痛い一撃……でも軽傷だ、切り傷が数カ所で来ているくらい。
砂埃が晴れ、目の前をみると無神無人先生が立っていた。
「せ、先生…?」
俺は思わず声を出した。
「お前ら、大丈夫か。攻撃はすべて受けきれなかった…。申し訳ない。」
無神無人先生がほぼ全部受け止めた………!??
フィジカルおばけかよ……
あぁおばけか
「「血壊!!」」
俺は前に出て攻撃を繰り出した。しかし効いてる様子はない。
「はぁ、あのさ?楽観度が僕より低いの。あぁ、言ってなかったね、ぼくにダメージを与えたかったらさ」
相手の霊力が……増加していく、、、
「楽観度を俺を上回ってないと、ダメなんだよ??」




