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霊媒の血紅  作者: しばふn
雷風編
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第十八話 人間からの学び

「「監獄 幻夢泡影げんむほうよう」」


やばい……逃げ……


「逃げれないよ??」


その瞬間、自分たちが紫がかった泡に包まれた。なんだか、気分がよく分からない……。


今…、まともに戦えるのは…俺と、湯守座先生と、地之田……。なんだ……思考が……読めない………


「「霊力破壊……!」」


「おぉっと動きが遅いぞ?どうした??」


「うぅ……」


「湯守座先生…!!」


これは…物理監獄か…??地之田が物理監獄だから……オーラと言うか……なんとなく分かる…。たまに見分けがつかない空想監獄があるから厄介だが……


「さてさて……この監獄の説明、してほしい??してほしそうだねぇ?いいよ。してあげる。」


「言え……」


「みんなしんどそうでしょ〜?それはね…この監獄の中では徐々に酸素濃度が少なくなっているんだ。毎分だいたい1%くらいね。こんくらいでっかくしたらそのくらいの速度になっちゃうんだけど、だいぶしんどいでしょ?」


酸素濃度…………そういう……ことか……妙に呼吸が……しづらいと……思ったら………


「…「霊力……破壊」……」


ドガァン


「ははっ!だからそんなんでこの泡は割れないって!」


「…、…お前、この酸素濃度低下は、霊力で満たして減らしている…ということだな??」


「な……、な…、…は、ははっ!そんなわけないだろう!徐々に外に逃がしているのだ!」


「なら、霊力破壊でこんなにも呼吸がしやすいのはどうしてなんだろうなぁ。」


「は、は??何いってんだ、」


「「破壊」「破壊」「破壊」」


「何してんだよぉ、意味ねぇってば!」


「地之田!!花宗!!私の後ろは大丈夫だ!走れ!」


「は、はい!!!」


「くそが……ふ……ひひっ!「「縮小」」


すると監獄がとても小さくなった。


「うっ………」


また……呼吸が……何もできない………


「終わりだぁ!!「泡沫弾丸」!!」


「「岩盤壁………」」


地之田の岩盤壁で致命傷は守ってくれる……けど……岩盤壁に弾丸が当たって……壁に押し当てられて……潰れそう………


「あはははは!!滑稽だな!是非外から顔を拝みたいところだが、まずは死んでもらおう!!!」


「押せ……」


「……はい…?」


「壁を押せ……それしか道はない……」


「了解…です…!」


「「「うぉぉぉぉぁぁぁああああ!!!」」」


3人の叫び声が共鳴する。

しかし酸素濃度の影響で……


バタッ


全員が倒れた。


パァァンン、…


監獄が……割れた…??


「先生…!先生、大丈夫ですか…!!」


「はぁ……はぁ……これが……狙いだ、。」


「どういうことですか…?」


「霊は何でできている?」

「霊力、霊力の塊です」

「そう。そして、この監獄からの脱出方法は?」

「霊力で破壊……はっ!!そうか!」

「そう。岩盤壁を押し、急に私たちの力がなくなる。すると岩盤壁が勢いよく飛び、監獄を押す。監獄は宙に浮いていたからそのまま岩盤壁により内側から押し出され、祟に当たった…。これで…脱出成功だ…。」


「はぁ………おもんねぇな…なんともこう、諦めない姿?って言うの? バカ腹立つんですけど???」


「あぁ、諦めない。人間の愚かさをその目に焼き付けろ、お前は人間より愚かだ!!!」


「……うるせぇ!!「監獄……」


「「監獄 石世昇天」」


ゴゴゴゴゴゴゴ………


「お前も監獄もちか……」


「おう、残念だったなぁ!!!「爆弾岩」!!」


ドガァァァン


「「流星群」!!」


ドドドドドド


この監獄の中では、ほとんど一方的に攻撃ができる。地之田の体力の状態が良かったためにできた。まさに千載一遇…!!


「「出現」…!!」


周りで砕けた岩を回収し、一気に相手に振りかぶせる。あの時と同じ戦い方……あの時以上の……連携!!

俺と先生はただ、その光景を見守ることしかできなかった。


突然、祟の腕が光りだした。

祟は、覚悟を決めた顔で言った。


「なぁ……お前らはほんと素晴らしいよ。」


「は、何いってんだ、」


「俺のさっきの発言だよ。俺は人間は愚かだって言った。君たちは僕に学習させてくれた。「諦めないこと」がどれほど大切か。残念だが、俺は諦めない。お前らの言の葉が、俺を助けたんだ…。」


「な、なんだ、何をする!!」



「「泡沫光線」!!!」



そう唱えた直後、霊が回転した。そして光線もそれに伴い回転する。


監獄を内側から泡の光線で一刀両断してしまった。

月の光が監獄の割れ目から見える。もう、夜なのか…


そしてさらに見えたのは……


「お、ついでにラッキー、!霊媒力……いや、霊媒師ども!!感謝するぜ!!」


「臨海…、?」


胴体が縦に真っ二つになった臨海瑠璃だった。


「臨海!!!!」


「お〜?そいつリンカイって名前??いい名前じゃんねぇ、なんか狙ってもない俺に殺されるとかかわいそうだなぁ、…あははははは!!!あははははは!!」


「祟てめぇ………」


「お?どうした?怒りか?悲しみか?」


「今んなことはどうでもいい。ただお前を絶対に……殺す…!!」


「はっ!やれるもんならやってみ…ろ…?」


目の前に小さな青いクリオネのような形をした生き物…?が浮いている。


無言のまま、俺たちの周りを回っている。神秘的…、この言葉が一番似合うだろう、こいつには…。

思考も読めない、多分本能でしか動けないのだろう。


祟も、ただ〝それ〟を唖然と眺めている。


その生物は、俺たちの周りを一人一人ぐるぐると回る。


なんだ、夢でも見ているのか、

そして、その生物は天高く飛び立ち、


『ありがとう』


と一言、放った。


「臨…海……?」


あれは臨海瑠璃の水の精霊だったのだろう、何をしていたのかは全くわからない……けど、俺らに感謝をしていた……臨海、気持ちは受け取ったよ…。

そして俺は、こう口に出した


「……祟……これがお前のやったことだ。」

「あ、?何いってんだ、俺別にわざとやったわけじゃ、」


「はぁ……お前はわかってない。お前は人間より下の存在……クズ以下だ。」


「は……は…?人間より下…?クズ以下…???黙れ黙れ黙れ黙れ…!!!人が一人死んだだけだろうが!!人なんか、1年で何人死んでると思ってんだ!!そんなこともわからずにそのリンカイとやらだけに悲しみを示すのか???お前らのほうがクズ以下だろうが!!!」


「もういい。話が通じないやつは嫌いだ。」


「いっ…………「泡沫弾…」


「「監獄 真実の部屋」」


ズゴゴゴゴゴ………


「は、、な、なんだ…?」


「「お前は……四天王の中で何番目に強い?」」


「は、なんだ、これはなんだ!答えろ!!」


「お前が答えろ。質問に。「お前は四天王の中で何番目に強い、?」」


「………い……一番強い…!!そうだ一番だ!!あんな奴らは雑魚!他の奴達は、どうしようもない……雑魚…」


「「 虚実 」」


「は…?何だ何だ……???」


「やはり愚かだ…。祟、いや、泡沫。お前は愚かだ。」


「なんだ、何が言いたい!!」


「「制裁」」


「ぐ……ぁ………ぁぁぁあ……!!!!違う…!!なぜ!!こいつに!…!!雷風様……ごめんなざい……雷風様ぁ゙ぁ゙ぁ゙……ごめんなざぁぁい…!!!………」


ボロボロ……


「……そいつに謝るな。殺した人々に謝れ。クズ以下。」


「花宗……!お前、そんな監獄だったのか!!」

「え、あぁ、使ったことなかったっけ、みんなの前で…」


「私も観たことがない…成長したな、花宗、」


「…、ありがとうございます……うぅ……」


「…花宗、気持ちはわかる。臨海は、幾度となく我々を守ってくれた。彼女は……憑依していた水の精霊と一体化した……と私は解釈した。今は天国で暮らしているだろう。」


「はい……」


「……墓、作るか。」


「「「はい…!」」」



[勇敢なる戦士 臨海瑠璃 ここにあり]


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