第十六話 憑依
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄第十六話 憑依 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜雷風団〜
「………虐骨、賭厭、無我、須黒……雷風団前兵隊……なんだ、この勢いは…、特に兵隊…!50体近くはいたはずだがもう20体位になってる……全員祟だぞ…?階級は……もしや……兄貴か…??兄貴……なのか……」
「雷風様。何かお困りでしょうか。」
「あぁ、堕濁……信用なる部下が全員容易く散っていくのだ。まだ四天王の手に届かせてはいけない…。堕濁、お前は行けるか?」
「えぇ、可能です。行ってみせましょう。」
「わかった。信用しているぞ。」
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同刻。中級生一行、湯守座佐久信。
「はぁ……こういうのって、個人でやってる人とかにやらせないんですか?」
「……聞いていないのか花宗。個人でやってる霊媒師は今ほぼ全滅状態。加蔵が入ってきた頃に、ほとんど死んでいるんだ。……まぁ、もともと裏霊媒師共は全くもって強くないがな…。」
「つまり……僕らが最高戦力ってわけ…ですね…?」
「そうだ。」
近年、個人霊媒師が大量に引退、死亡している。そして生き残りも、特別強いわけではない……。はぁ、なんかありそうだけど、よくわかんないな。
「……緑はまだ光らないんですか?」
「緑などない。ただ目的地に向かうまで。四天王とやり合う可能性もある。気をつけろ。」
……なんかなぁ…この先生むずいんだよな………僕の能力の範疇から出ていると言うか……思考は読めるはずなのに、何考えてんのかわかんないんだよなぁ……
「お前らさ、もし四天王に出くわしたらどうするよ?」
地之田が尋ねた。
「そりゃまぁ、やるしかないでしょ…?」
臨海が言う。
「ちげぇどうやるかって話だよ。」
「ん〜……」
「………確実に今までの闘霊はほぼ通用しない。たまにちょっと強めの霊をやったこともあるけど、そんなんよりもっと強い。」
闇間が言う。
「ゴリ押しでは……無理だよなぁ、」
「明らか強すぎたら封印とかしてたけど、呪箱持ってないからねぇ……今、」
「目的地についた。霊を探せ。」
「え…?ここ…?」
今まで普通に歩いていたのに急に止まった。いやなんで…?ここなの?目的地、
「はぁ…気配がする。これは四天王じゃないな……。多分。四天王だとしたら弱すぎる。」
どうやったらそんなことわかんだよ……
(ケッ……バレたか……俺の存在も、階級も……)
…!?なんだ、霊か…?誰かの思考が流れてきてる……
(いいや……こいつに適当に憑依して……)
やばい、攻撃がくる、!
「先生!!避けて…!!」
そう言った瞬間、先生は後ろに手を向け、こう唱えた。
「「霊力 破壊」」
「うぁぁぁぁっ………うぅ……んだ…てめぇ……」
「お前ら。やれ。こいつならすぐいけるだろう。」
「いや……ちょ、ちょっとまってくださいよ先生…!!」
「ゴタゴタ言ってんじゃねぇ炎!!「爆弾岩」!!!」
「「消滅」」
えぇ……
「クソっクソクソっ!!めんどいなてめぇら!!お前らだな!ことごとく仲間を祓い続けたのはァ!!」
「あ?知らねぇな…。関係ねぇだろ!!てめぇも祓ってやるよ!!!」
「いいや関係ある。もういい。殺す。」
「かかってこいや!!!」
「「憑依殺 滞在」」
「あ…?あ、な……なんだ……、」
霊が消えた…?そんでその瞬間地之田がおかしくなった、思考は…?
(あば……あばばばばば…、…)
完全に壊れてる……!!思考までもやられるというのか…!?くそ、
「「憑依殺 操作」」
「……。」
は…?なんだ…!?
急に俺等に向かって地之田が流星群を放ってる、やばい…!操作してるのか…??当たる……死ぬ…!
「「水精霊」…!!」
【臨海瑠璃の能力】
「水精霊」
水の精霊を宿しており、近くに水がある、または自分が蓄えている水を霊媒力と半々で消費し、霊媒力の消費を抑える。
水で壁を作り、流星群をすべて跳ね返した。
「地之田くん!!しっかり…!しっかりして!!」
「俺にまかせろ……「脳内寄生」」
バタッ
【脳内寄生】
思考を乗っ取り、自分のものかのように操ることができる。しかし本体である自分は抜け殻となる。本体が破壊されると、寄生後の生物も破壊される。
「おいこら祟!!こっから抜け出せ!!」
「あ?なんだてめぇ?こいつの体は俺のもん……」
「「白乱……爆」!!」
「うぅっ……くそ……くそ…!!!」
地之田の思考を乗っ取り、自分に白乱爆を撃つ。そうすると中の霊はダメージを食らう。
「は………俺は、一体……」
「地之田!!気をつけろ、こいつに憑依されたらこいつの意のままにあやつられる!!」
「いや……それより……もう…動けない………はぁ………」
は……?なんで、さっきまでやる気全開だったのに、
「なんだよ……何かがおかしぃ…」
(俺が憑依すると体力が奪われる…。さぁ、これに気づけるかなぁ、…)
…!?
なるほど……そういうことか……これを多分口に出すと、祟にも知られて俺が死ぬ標的になるだろう。今の標的をできる限り全員に分散させる…。
「「白乱 鎌」」
……一旦様子見…!憑依以外になにかしてくるか……
「クソ……もう良い!適当だ!!「憑依殺 呪いの声」…!!」
((なぁこっちにいるぜ〜…?))
((お前、弱いんじゃな〜い?))
((はは……日和ってんじゃね??))
……いつもと何ら変わりない、!普段から……
「そういう声は、聞こえてんだわぁ!!
「白乱 爆」!!」
バフゥッッ……
こいつ…学習しねぇな……
でもやばい…体力がちょっとなくなってる…、
「はぁ……人間は嫌いだ…!嫌いだ!!死ね!!「憑依殺……瞬間」…!、」
「え……あ……あぁ……」
「臨海!!!」
まずいまずい………なんだコイツ、なんだコイツ…!!!
「「霊力破壊」」
「ウガァッ…………ブハッ……」
「はぁ……祟よ、少し弱すぎだ。すべてに注意できていない。なぁ、祟。四天王について、なにか知っていることはあるか??」
「へ、へへ……言わねぇよ!!」
「「破壊」」
「ゴホォッ……」
「四天王の………特徴は……?」
凄まじい圧が祟に襲いかかる。
「し……四天王は………強くて……雷風様に気に入られていて……、それでそれで………」
「「破壊」。違う。そんなものを聞きたいのではない。」
「グゥ…………四天王………は………」
「おっと………、それ以上話しちゃうと厳しくな〜い??」
……だれだ、誰の声……
「ん〜、いけないよねぇ………。最悪だよねぇ〜。堕濁くん、☆」
「は……ははぁ…………!!!」
「「波泡」」
ドバァァァァンン………
霊が……霊を祓った……?
「ふぅ……ねぇ、霊媒力達、俺を見てしまったからには、ちょっと我々の仲間入りになってもらうしか……ないようだね…??」




