第十三話 ヒトとレイ
〜〜〜
「須黒。お前にピッタリの霊媒師が近くに来る。ここに居座っておけ。いずれ来るだろう。
「はい。承知いたしました。雷風様。
〜〜〜
「あ、すいませ〜ん、この宿お借りしたいんですけど…」
「承知いたしました。使用する人数は何人でしょうか?」
「7人です。」
「わかりました。それぞれ鍵をお渡しします。どうぞこちらへ。」
「うぉぉ、超綺麗!!!」
「おい加蔵、あんまりはしゃぐな、」
「あ、ごめんごめん、つい、」
「まったくよぉ、遊びじゃねぇっつったのはどっちなんだよ!」
「ごめんて三鈴、ちゃんと休むからさ、」
「あはは、喧嘩するほど仲がいい!どんどん喧嘩しよう!」
(それはなんか違うくないか…?)
「ってなわけで、先生はちょっとこの宿も周りを見回りするよ。なんか良いところあったら、明日伝えるから。
「「「は〜い。」」」
「よし、じゃあみんな、おやすみ!!」
ふぅ〜…生徒たちも安全なところに連れていけたし、ちょっと見回り行くか…
……
ん〜〜……なんか気配するよねぇ……しんどいよね……生徒をようやくみんな固めれたのに……
「「霊化 レベル1」」
霊を見るってだけならレベル1で十分…。さっき割と力使っちゃったから…しんどいな…
「お〜い、いるんでしょ〜??祟〜?」
とか言って…ノコノコくるバカはいないだろうけど…
「おう、いるぜ。祟がな!」
バカいたわ…
「ま〜じか、1対1…?しんどくね…?」
「霊は基本1で戦ってんだよ。人間の分際で文句垂れんじゃねぇよ。」
「まぁ戦えばわかる…よね、「霊化 レベル50」」
「霊化……??おいおい待ってくれよ、俺のパクリじゃん」
「何いってんの…?」
「「人間化 レベル50」」
「に、人間化…?」
「そ〜人間化。今お前は霊化したから俺からは見えないってのが残念だけど…基礎霊媒術って、ほとんど対霊だから人間には効かない。だから君は、俺とは奇跡的に対の存在ってわけ。」
「は、はは、な〜んか面白いじゃん?」
「まぁ…そんなこと言ってられんのも今のうちだぜ…。」
「白乱 たm……いや…」
いやまて、まてまて??そうか??あいつは人間化したから僕の姿は見えてない、けど白乱は鎌と斬しか効かない…?
白乱の霊やって数でゴリ押しても、あんまり意味ないのか…?
「はは、そうだそうだ!白乱は俺には効かない。」
「はぁ……めんどくさいなぁ…」
「ほら、かかってきやがれ」
「「白乱 鎌…!」」
「鎌と斬だけ効くらしいなぁ…でも、もう一つ。白乱の一番濃度が高い場所、中心。ここは人間にとって何の害もない。だって?白乱は霊媒力だから。霊媒力でダメージをおわすことができるのは、霊だけだから。」
「あ〜〜〜……もう、はいはい。いろいろ分かった分かった。つまりは僕今ほとんど非力ってことね??」
「あぁそうとも!!かかってくるか?あきらめるか?」
「諦めないよ。こんなんで諦めるわけないだろうが!!」
「よ〜しかかってこい!!」
「「霊化 レベル90…!!」」
くそ…だいぶ上げちゃったな……
「レベル90か…高いなぁ随分となぁ…」
「そうだろう、めちゃくちゃ練習したからね、こんくらいは余裕で出せるよ!」
余裕なわけが無い……
「ふはは…やはり人間とは面白い!!殺しがいがある!」
「今から祓われるのはそっちだろ!」
「やってみろよ……霊媒師!」
「「白乱 斬」!!」
「斬撃を飛ばすのかぁ、ははは!厄介だなぁ!」
なんだよこいつ……人間化…?そんなの聞いたことないんだけど…??うぅぅ…きついなぁ…どうしたもんかなぁ…
「「白乱 霊×5」」
「お〜?聞いたことないねぇそれ、独自の技?うんうんそうに違いないよねぇ。ははは……ホント人間は面白いなぁ!!」
「「白乱 鎌」」
「おぉっと、鎌が増えたねぇ、クローンが5体と本体で6体…。ん〜…実に恐ろしい!」
とかほざいてるけどこいつ……全然聞いてない!!どうしよう…先生としたことがぁ……能力が奇跡的に噛み合わなすぎて、…負ける…、?
「あ、そんで気になってると思うけどさ」
「あ、な、なんだよ」
「霊って普通さわれないだろ?俺は…どうだと思う??」
「知らないよ、さわれないんじゃないn…」
そう言った途端、いきなり腹を殴られた。
「残念。触れられま〜す。そっちからも触れれるがね。ま、俺拳で行くから。せいぜい頑張れ!!霊媒師!!」
「あぁ…、…そ…そうですかぃ……ならこっちはこっちで…本気で行くよ!!」
「おう、かかってこい!!」
「霊化……レベル100!!」
「人間化、レベル80!」
「「白乱 霊×20」!!!」
「いや〜めっちゃ出したねぇ?大丈夫??」
「「白乱 斬」!!」
「うりゃっ、おらぁっ!!」
白乱の霊がことごとく破壊されていく……
「意外と柔らけぇなぁ!」
20体の白乱を相手に…宙を舞うかのごとく拳と脚力で……破壊していってる……
「後…5体……」
斬も全然当たらないし……くそ……奥の手をつかうか…
「「白乱 霊×5、常時!!」」
「あ、?なんだなんだ…?」
【常時と唱えると白乱 霊が一体破壊されていくごとに一体召喚される。白乱 霊を常時にすると、中心の形を常に保っておかなくてはならない。そしてその中心は、川原俊自身の体内に埋め込まれており、川原俊が術を解く、または川原俊が死ぬとこの術は止まらない。】
「そっちの物理攻撃が当たるってことは…こっちの物理攻撃も当たるってことだよね??」
「そりゃぁな。聞いてなかったのか??俺は言ったぜ。そっちからも触れれるってよぉ」
「なら……僕も暴力で行くよ!!数のね!!」
「ははは!!何度も思うぜ!人間は!!面白い!!!」
霊と拳でやりあうのは初めて……霊と戦ってたら身体能力は上がるから、まぁ拳を使えて当然だけど……慣れてないからちょっと厳しいな……
「そういえば、名前を言ってなかったなぁ?」
「別に聞いてないけど、言いたかったらどうぞ!」
「俺は須黒ってんだ。お前は?」
「教えない!」
「ほぉ?こりゃまたなぜ?」
「意味はない!!とりあえず教えない!!!」
「ははっ!いいだろう、プライバシーの侵害は好ましくないからなぁ!!」
この霊は異様に人間味がある…。人間化の能力とは言え、普通の人間なんじゃないかって思えるくらい…
しかもなんか、…人間化を進めるとどっかで見たことある顔になってる…霊化は見た目が全然変わるから、人間化も見た目が変わるのかn……
「グフッ……」
「おいおい、拳とまってたぞ?考え事か?」
「う………な、何なんだよ……お前、いったい誰なんだ!!」
「誰……?何の質問だ?質問の意図が分からないな、」
「僕は君をどこがで見たような気がする…。」
「ははは…そうかい…勘がいいようだね…。そうさ…俺は一度お前に会ってる。」
「やっぱりか……どこで!!どこで会った!??」
「あの宿の、オーナーさ。」




