決心!
*
「んで!?」
「……はい?」
「だーかーら――――!!!!!むっきゃー!」
夢亜の言うことは、全く伝わらないようです。
「……君は、僕に何の用があるの?」
「そ、それは、だからっ、アンタ悩みがあるんでしょ?!」
威厳たっぷりに、夢亜は体裁を今更保とうとします。
「ないよ」
冷淡に、彼は即答しました。
「うっ、嘘だぁああああああ!!!!!」
「何でっ?!ってか、みんな見てるから!やめてっ?!恥ずかしい!」
「バカバカバカバカバカバカ!!!!!」
「いや、君の方が馬鹿だと思う…」
「だ・ま・り・な・さ・い!!!馬鹿って言った方が馬鹿なのよ!知らなかったの?ふふっ、馬鹿ね」
「君の方が、いっぱい言ってる気が――…」
「うっさい、うっさい!とーにーかーく!悩みがないはずがないわ!」
若干、逆切れっぽいことには、全く気付かない夢亜です。
「どうして、言いきれるの?」
「そ、それは……」
――とても言えない…。66能力の内のひとつ、お悩み反応レーダーが反応したからだなんてっ!
そんなこと言ったら、きっと…きっと私は可愛いし、有能だし、凄いし、いろいろヤバいからってきっと、誘拐されて、あんなことやこんなことにぃぃぃいいい!
――と、夢亜が一人で被害妄想をしていると、
キーンコーンカーンコーン
「あ、予鈴だ。じゃ、僕もう行くから!」
と、彼は行ってしまいました。
――何よ!こんな失礼な子は初めてだわ!
「絶対、あいつの悩み暴いてやる!!!」
夢亜は固く決心しました。
その暁には、全校生徒にその悩みをチェーンメールで送ってやる!と。
今回も、勢いで書いてしまいました…
温かい目で読んでください…